009-1
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この項目では、漫画、アニメについて説明しています。テレビドラマについては「フラワーアクション009ノ1」をご覧ください。

009ノ1
ジャンルSFスパイ、アクション
漫画
作者石森章太郎
出版社双葉社
掲載誌漫画アクション
レーベルアクションコミックス
発表号1967年8月10日号 - 1974年11月14日
巻数全6巻
話数全37話 + 番外編
アニメ:009-1
原作石ノ森章太郎『009ノ1』
監督紺野直幸
シリーズ構成大西信介
脚本大西信介、石田真弓
小林靖子金春智子
キャラクターデザイン紺野直幸
音楽岩崎琢
アニメーション制作石森エンタテインメント
製作Project 009-1、TBS
放送局放送局参照
放送期間2006年10月5日 - 12月21日
話数全12話
漫画:009-1
原作・原案など石ノ森章太郎『009ノ1』
作画松尾マアタ
出版社徳間書店
掲載誌月刊COMICリュウ
発表期間2006年11月18日 - 12月19日
話数1話(前後編)
その他アニメと同じ設定の別エピソード
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『009ノ1』(ゼロゼロナイン・ワン)は、石ノ森章太郎(当時、石森章太郎)作による、日本の漫画作品。初出は『漫画アクション1967年8月10日号から1970年3月5日号、1974年11月14日号に連載された。
概要

石ノ森が初めて青年向け漫画雑誌に連載した作品で、自身の作品『サイボーグ009』のアダルト版とも言える。

21世紀後半を舞台に、ウエスト・ブロックの女性秘密諜報機関員009ノ1(ゼロゼロナイン・ワン)が、イースト・ブロックのスパイを相手に活躍する。冷戦時代に執筆されたため、作品内の時代背景も冷戦が続いている設定となっている。

本項目では原典である萬画版、および各映像作品についても説明するが、テレビドラマ版は大幅に設定が異なるため、リンクのみ記載する。

テレビドラマ版 → 1969年に『フラワーアクション009ノ1』のタイトルでフジテレビテレビドラマ化。現代(製作当時)を舞台にしており、メンバーもサイボーグではないなど、内容は原作と大幅に異なる。

テレビアニメ版 → 2006年に『009-1』(ゼロゼロナイン・ワン)のタイトルでTBSテレビアニメ化。詳細は本項#テレビアニメの節を参照。

実写映画 → 2013年に『009ノ1』のタイトルで映画化。詳細は本項#映画の節を参照。

読み方

「ゼロゼロクノイチ」という読み方は単行本以降のものであり、書籍によっては「ダブルオー・ナイン・ワン」など複数の読み方があるが、連載開始時は「ゼロゼロナイン・ワン」となっていた(角川書店版より)。本項目名は連載版に準じ「ゼロゼロナイン・ワン」とした。

なお、実写映画版では「ゼロゼロクノイチ」となっており、テレビドラマ版の主題歌では「オー・オー・ナイン・ワン」と歌われていた。
ストーリー

冷戦が続いている近未来の世界、ミレーヌ・ホフマンこと009ノ1は身体をサイボーグ化したスパイである。胸に仕込まれたマシンガンや強化された跳躍力、マヒ光線を仕込んだ指輪などを駆使し、00機関のボスの指令を遂行していく。
登場人物
009ノ1

本作の主人公。本名はミレーヌ・ホフマン。2065年生まれの21歳。性別は女性。身長161cm、体重52kg。血液型はAB型。その身体はサイボーグ化されており、様々な特殊能力を持つ。幼い頃、ウエストブロックとイーストブロックの戦闘に巻き込まれたため両親は死亡し、弟のポールは行方不明となる。本人はウエストブロックの兵士に拾われ、ウエストブロックの諜報部員となった。両親を殺したのがどちらの兵士かわからないことが原因で、深層心理では敵を心から憎むことができないという弱点がある。

ミス・ナイン(第3話)、クール・リズ(第4話)、リリー・ラム(第10話)、ミューズ(第7話)、ミレーヌ・デューク(第25話)、メリンダ・ピアス(第26話)、ヤトリーヌなど偽名を多数持つ。

コードネーム「009ノn」(n:1 - 12)はミレーヌを含めて計12人で、全員同じ顔に整形している。
009ノ1の特殊能力
バストガン
乳房に内蔵された隠し武器。武器を奪われて手を上げた状態でも使えるので大抵の敵は油断して倒される。発射直前、乳房全体がピクッと動く。作中では「銃」とだけ表現され、乳首から針・ビーム・弾丸のどれを発射するのかは明確ではなくまたどのようなメカニズムで発射されているのかも不明。第1話「頭脳を探せ!」では乳首に銃口が描かれている。第2話「Dr.Xを連行せよ!」では「プシュ!」という小さな発射音と共に撃たれた敵の顔に細かい針が刺さり、毒針を撃ちだすニードルガンであると説明されている。第21話「復讐」では光線銃のように直線的なビームが出て敵の額を正確に撃ち抜き、発射後に乳首から煙が上がっていた。その他の回では「バリバリバリ」「バババ」と銃声が出て発射時に服は大きく破れる。撃たれた相手はボロボロになり、発射後に乳首から硝煙が上がるなどマシンガンを思わせる描写が多い。バストに武器を持つキャラという設定は同じ作者のキカイダー01に登場したビジンダーの先駆。
人工皮膚
第1話のみ銃で撃たれても平気という描写があったが、以降は怪我をして出血するシーンが多い。
ジャンプ力
足の骨に特殊なバネが埋め込まれており、常人以上に高くジャンプできる。
アイカメラ
眼の中に赤外線フィルムが仕込んであり見たものを撮影できる。
聴力
自分の意思で100倍にすることができる。
人工頭脳
脳内に埋め込まれている。第2話「Dr.Xを連行せよ!」ではDr.Xの研究すべてを記録した。
生殖器
番外編では「セックス用サイボーグであそこ(ヴァギナ)を特別に改造してある」と解説されており、ミレーヌ自身もバストガンを発射する際「改造してあるのはアソコだけじゃない」と言ってそれを肯定している。
光線銃
小型のレーザーガン。ハンドバッグに入れたり太ももに巻いたベルトで携帯する。ディティールは回によってまちまちだが、概ね卵型のボディに針のような細い銃身がついている。第5話「モンスターを殺せ!」では「プラズマガン」と呼称されている。
ミサイルガン
先端にミサイルを装着して発射する。第17話「A Happy New Year」でミス・グラマンの乗る飛行機を破壊した大型ミサイルを撃ち出すタイプ、第18話「鬼」で合成人間を爆殺した小型拳銃タイプの2種がある。
短針銃
靴先に仕込まれている。第21話「復讐」で気絶している間に鉄のブラジャーを装着されバストガンを使えなくされた時に使用した。
指輪
スイッチを押すとマヒ光線を発射する。第3話「超能力者をわがポケットに」では電撃状の光線を出してリチャードを倒していた。
赤外線コンタクトレンズ
暗闇でも見える。催眠術防止効果もある。
通信用イヤリング
音符が暗号になっているメロディ指令を受け取ることができる。仲間同士の通信にも使われる。
特殊ネックレス
食事に混ぜられた毒物に反応してアラーム音を出すタイプや、発信機付きで渡した相手の位置情報を通信用イヤリングによって知ることができるタイプがある。
携帯薬品
親指の爪の裏に毒薬、薬指には解毒剤を持つ。
替え玉アンドロイド
第10話に登場。ミレーヌそっくりの容姿を持つ。遠隔操作で操り、会話も可能。体内に高性能爆弾を埋め込まれている。
ポップ
第30話に登場。トランク1個分で4キロ四方が灰になるほどの爆発力を持つ新型爆弾。使用者の声だけを爆発用キーワード(任意の三文字言葉)として設定でき、5キロ先からでも反応する。
特殊自白剤
番外編に登場。生殖器に仕込んでおき、接触した相手のどの部分からでも浸透してその効果を発揮する。
ウエストブロックの仲間
ナンバー0
サングラスをかけ白髭を伸ばした禿頭の老人。ミレーヌの上司でありウエストブロックの情報機関のキャプテン。情報機関の名称は「00機関」(第1話)、「ゼァロウ・パーティ」(第6話)、「ウエストブロック秘密情報局」(第24話)、「W・B・S・C・S」(第30話)等あり一定しない。
ミスター・ビックラス
第3話「超能力者をわがポケットに」に登場した協力者。微弱ながらテレパシー能力を持ち、ミレーヌの超能力者を探す旅に同行した。眼鏡をかけ、オカマっぽいがミレーヌに好意を持っている。
009ノ7
ミレーヌとそっくりの容姿を持つ。第5話で殉職。目に装備したカメラアイで映像を記録できる。
9グループ
第5話に登場したミレーヌの同僚。それぞれ「サイボーグ009」の002、004、005、006、007、008、009と同じ顔をしている。
020
第7話「古城よりの招待状」に登場。通称ジェット。Mr.リヴェンジの招きに応じてリヴェンジ城にやってきたウエストブロックのスパイ達のリーダー。002が髭を生やして壮年になった容姿の持ち主。5年前ベルリンでイーストブロックのムーアヘッドと銃撃戦になり、誤ってMr.リヴェンジの恋人・マリアを撃ち殺してしまったという過去を持つ。ムーアヘッドと共にMr.リヴェンジに処刑される。
ベム
第7話に登場。リヴェンジ城にやってきたウエストブロックのスパイの1人。就寝中に殺され、首吊り自殺に偽装された。
ミレーヌの親友
第15話「ママ!」に登場。ジミニイに惨殺されてしまうが、死の間際に通信用イヤリングを使ってミレーヌにジミニイの人相風体を詳しく報告した。
36号
第28話「R&B」に登場。本名サミュエル・ブリット。通称サム。アメリカ南17区出身の黒人。イーストブロックにも所属する二重スパイであり、黒人だけで構成されたチームを作り、入手した有益な情報を取捨選択して両ブロックに流していた。指令を受けて接近してきたミレーヌに正体と目的を明かし自爆した。
No.88
第29話「昨日の暦」に登場。イーストブロックから情報をキャッチして帰国するが、ゴドノフに殺されてしまった。
Mr.アイアンハート
第30話「ポップ」に登場。3年前に失踪した元ウエストブロック諜報部員。姿は老人だが高性能のサイボーグ。実は超人間を作り出す研究をしていたエクセトラ博士を殺してその機密を奪い、隠遁していた。


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