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007/美しき獲物たち
A View to a Kill
監督ジョン・グレン
脚本リチャード・メイボーム
マイケル・G・ウィルソン
原作イアン・フレミング
製作マイケル・G・ウィルソン
アルバート・R・ブロッコリ
出演者ロジャー・ムーア
タニア・ロバーツ
グレース・ジョーンズ
アリソン・ドゥーディ
パトリック・マクニー
クリストファー・ウォーケン
パトリック・ボーショー
デヴィッド・イップ
『007/美しき獲物たち』(ダブルオーセブン うつくしきえものたち、原題: A View to a Kill)は、ジョン・グレン監督による1985年公開のスパイアクション映画。「ジェームズ・ボンド」シリーズ第14作目。原作小説はイアン・フレミングの短編『バラと拳銃』(From a View to a Kill)である。ロジャー・ムーアがジェームズ・ボンドを演じた最後の作品である。
ショーン・コネリーの降板後、1970年代、1980年代にわたって新しいファンを獲得して大衆文化の旗手を守り続けたムーア・ボンド最後の作品。ムーアボンドの集大成となるべく製作された。『ユア・アイズ・オンリー』、『オクトパシー』に続き、スタントアクションを大幅に取り入れつつ、ムーアの持ち味であるユーモア性を融合させた。スキー&スノーボード、カーチェイス、騎馬上での格闘、飛行船を追っての空中スタント、ゴールデンゲートブリッジの欄干上での格闘などスリリングな見所多数の大作。また、作風は『オクトパシー』のコミカル路線から再びシリアス路線に戻った。
ストーリーゴールデンゲートブリッジ
ソ連国内でアメリカ製のICチップを持ち出した003が雪原で遭難。遺体からチップを回収したボンド(ロジャー・ムーア)はソ連軍に追われるが、スキー&スノーボードで振り切って任務を果たす。
003の遺体から発見されたチップは、一般的なチップと異なり、核爆発で発生する強力なEMPにも耐えうるものだった。製造元のゾリン産業が怪しいとにらんだ英国情報部はボンドにゾリンの内偵を命じる。そこでボンドはチップの製造元であるゾリン社を調査する。
社長のマックス・ゾリン(クリストファー・ウォーケン)が所有する常勝の競走馬を調査するうちに、その馬からはチップに制御されたステロイド供給装置が見つかる。ゾリンを追ってサンフランシスコに潜入したボンドは、彼が人工的に地震を惹き起こしてシリコンバレーを壊滅させることで、既存のエレクトロニクス産業を転覆させ市場の独占を企てていること、さらにゾリンと彼の部下の女殺し屋メーデー(グレイス・ジョーンズ)もまた、世界大戦後にKGBに抱き込まれた、元ナチス・ドイツの科学者カール・モートナー博士(ウィロビー・グレイ)が行ったステロイド実験による異常発達児だったことを知る。
キャスト主人公のロジャー・ムーア
ジェームズ・ボンド - ロジャー・ムーア
ステイシー・サットン(英語版) - タニア・ロバーツ
マックス・ゾリン(英語版) - クリストファー・ウォーケン
メイデイ(英語版) - グレース・ジョーンズ
ジェニー・フレックス - アリソン・ドゥーディ
スカルピン - パトリック・ボーショー
カール・モートナー博士 - ウィロビー・グレイ(英語版)
M - ロバート・ブラウン(英語版)
Q - デスモンド・リュウェリン
マネーペニー - ロイス・マクスウェル
ティベット卿 - パトリック・マクニー
チャック・リー - デヴィッド・イップ(英語版)
W・G・ハウ - ダニエル・ベンザリ
ポーラ・イワノバ - フィオナ・フラートン
ボブ・コンリー - マニング・レッドウッド
ゴゴール将軍 - ウォルター・ゴテル