007/ムーンレイカー
Moonraker
監督ルイス・ギルバート
脚本クリストファー・ウッド
原作イアン・フレミング
製作アルバート・R・ブロッコリ
製作総指揮マイケル・G・ウィルソン
出演者ロジャー・ムーア
ロイス・チャイルズ
マイケル・ロンズデール
リチャード・キール
コリンヌ・クレリー
ジョフリー・キーン
『007/ムーンレイカー』(ダブルオーセブン ムーンレイカー、原題: Moonraker)は、ルイス・ギルバート監督の1979年のスパイ/アクション映画。「ジェームズ・ボンド」シリーズの第11作目。イアン・フレミングの同名の小説を原作とする。
『スター・ウォーズ』(1977年)の成功がもたらした世界的なSF映画ブームの中で製作され、「遂にボンドが宇宙へ進出した作品」として注目された。そのため、ボンドの数多い冒険の中でも最も荒唐無稽なものとなった。また、物語の舞台もカリフォルニア、ベニス、リオ、アマゾン、宇宙とめまぐるしく変わり、全編通して非常にスピーディーな展開となっている。前作『私を愛したスパイ』のエンドロールでは、次回作は短編集『007号の冒険』の中の一短編である"For Your Eyes Only"と告知されていた。その時点では、イーオン・プロダクションズとユナイテッド・アーティスツがまだ手掛けていないイアン・フレミングの長編のうち、『カジノ・ロワイヤル』はコロンビア ピクチャーズが、そして本作は俳優のジョン・ペインが映画化権を所有していた[3]ため、短編を使うしかなかったからである。しかし、その後ペインから権利を買い取ることができたため、折からの爆発的なスター・ウォーズ(1977年公開)ブームや、スペースシャトルの初飛行(1981年4月12日)が迫る中、ついにボンドが宇宙へ飛び出す内容に脚色された本作が、先に映画化されるに到った。 アメリカからイギリスへ空輸中のスペースシャトル「ムーンレイカー」がハイジャックされて姿を消した。さっそくボンド(ロジャー・ムーア)はシャトルを製造したヒューゴ・ドラックス(マイケル・ロンズデール)を訪ねるべくカリフォルニアへ向かう。彼の書斎で見つけた設計図にはベニスのガラス工房で製造している製品の情報が含まれていた。ベニスへ向かったボンドはガラス工房の建物の中に謎の研究所を発見、そこでは即効性でヒトだけを殺す神経毒が研究開発されていた。Q(デスモンド・リュウェリン)はその神経毒の成分がアマゾンにしか存在しない植物のものであると突き止める。 ボンドはリオデジャネイロを経てアマゾンへ向かい、宇宙研究員になりすましていたCIA捜査官ホリー・グッドヘッド(ロイス・チャイルズ)とともにドラックスの計画を知ることになる。それは、全人類を抹殺して、あらかじめドラックスが極秘に建造した宇宙ステーションに退避した選ばれた男女だけで子孫を残し、無人となった地上で新たな世界を築こうというものだった。ドラックスは計画実行直前に宇宙ステーションへの移動用シャトルのうち1機が故障したため、代わりにムーンレイカーを奪ったのだった。 ボンドの活躍で宇宙ステーションの電波妨害装置が破壊され、これまで察知されなかった宇宙ステーションの存在が明らかになり、米海兵隊を乗せたアメリカのシャトルが駆けつける。敵味方が宇宙服とレーザーガンで武装して宇宙戦闘を展開する中、ボンドはドラックスとの決戦に挑む。
ストーリー
スタッフ
原作 - イアン・フレミング
監督 - ルイス・ギルバート
脚本 - クリストファー・ウッド
製作総指揮 - マイケル・G・ウィルソン
製作 - アルバート・R・ブロッコリ
音楽 - ジョン・バリー
主題歌 - シャーリー・バッシー
作詞 - ハル・デヴィッド
作曲 - ジョン・バリー
撮影 - ジャン・トゥルニエ
メインタイトル・デザイン - モーリス・ビンダー
編集 - ジョン・グレン
美術 - ケン・アダム
キャスト主人公のロジャー・ムーア
ジェームズ・ボンド - ロジャー・ムーア
ホリー・グッドヘッド
サー・ヒューゴ・ドラックス(英語版) - マイケル・ロンズデール
ジョーズ(英語版) - リチャード・キール
ドリー - ブランシュ・ラヴェレック
コリン・ダフォー - コリンヌ・クレリー
フレデリック・グレイ国防大臣 - ジョフリー・キーン(英語版)
チャン - 菅敏郎(英語版)
M - バーナード・リー
Q - デスモンド・リュウェリン