007/ダイヤモンドは永遠に
Diamonds Are Forever
撮影風景
監督ガイ・ハミルトン
脚本トム・マンキーウィッツ
リチャード・メイボーム
原作イアン・フレミング
製作ハリー・サルツマン
アルバート・R・ブロッコリ
出演者ショーン・コネリー
ジル・セント・ジョン
チャールズ・グレイ
ラナ・ウッド
ジミー・ディーン
ブルース・グローヴァー
パター・スミス
『007/ダイヤモンドは永遠に』(ゼロゼロセブン[2] ダイヤモンドはえいえんに、Diamonds Are Forever)は、ガイ・ハミルトン監督の1971年のスパイ/アクション映画。イーオン・プロダクションズ製作の「ジェームズ・ボンド」シリーズ第7作目。原作はイアン・フレミングの同名の小説。
ショーン・コネリーのボンド復帰作であり、ボンド引退作[3]。コネリー復帰のために破格の出演料が払われたが、彼はその全額をスコットランド国際教育基金に寄付した。もう一つの条件として、興行収入の10パーセント、ユナイテッド・アーティスツがコネリーの望む作品2本の製作費を提供することが提示され、それにより製作されたのが『怒りの刑事』だった。
前作の『女王陛下の007』は、ハリー・サルツマン主導による原作に比較的忠実な作品であったが、本作はアルバート・R・ブロッコリ主導の娯楽性を重視した作品となっている。ゲイの殺し屋が登場するのは原作どおりだが、映画ではブロフェルドも女装したり、ボンドが何もしていないにもかかわらず追手が自滅するなど、全体的にコント的描写が多い。コネリー演じるボンドもそれまでより人を食ったような言動が多くなった。他にもマンネリ化や説明不足な描写を指摘される[4]など、評価はそれまでの作品よりも低いものとなった。一方でこのコメディ路線は人気を復活させた3代目ボンドのロジャー・ムーアに引き継がれることになる。また、アクションシーンも狭いエレベーター内で大男同士が殴りあう、駐車場でのカーチェイスなど新しい試みも見られる。本作の敵は当初、ダイヤモンド狂のゴールドフィンガーの弟であり、扮するのは兄同様、ゲルト・フレーベの予定であったが、ブロッコリが夢のお告げがあったとして、ブロフェルドに変更する。しかし、前二作と違って本作の原作にはブロフェルド及びスペクターは登場しないため、スペクター関連の権利を持つケヴィン・マクローリーが猛抗議、本作を最後にスペクターはシリーズから姿を消すこととなり、2015年の『007 スペクター』まで登場しなくなる。 日本、カイロなどブロフェルド(チャールズ・グレイ)の足跡を追うボンド(ショーン・コネリー)が、遂に宿敵ブロフェルドを見付け、影武者共々殺害する。 M(バーナード・リー)はボンドに休養を兼ねた地味な任務として南アフリカから発掘される大量のダイヤモンドが何者かに盗難・密輸され、闇市場にも出ずに消失している事件の捜査を命じる。 ボンドはアムステルダムへ向かい、ダイヤの運び屋ピーター・フランクス(ジョー・ロビンソン)として、ティファニー・ケイス(ジル・セント・ジョン)と言う女性に接触する。しかし、本物のフランクスが脱走してティファニーに接触しようとしたため、ボンドはフランクスを殺害。とっさに自分の身分証を死んだフランクスの懐に入れてボンドが殺されたことにする。 その遺体にダイヤを隠し、ロスへ密輸する。ボンドは事件を調査していくうちに、謎の陰謀と凶悪な黒幕に挑むこととなる。
ストーリー
キャスト
ジェームズ・ボンド - ショーン・コネリー
ティファニー・ケイス
エルンスト・スタヴロ・ブロフェルド - チャールズ・グレイ
フェリックス・ライター - ノーマン・バートン(英語版)
プレンティ・オトゥール - ラナ・ウッド
ウィラード・ホワイト - ジミー・ディーン
ミスター・ウィント(英語版) - ブルース・グローヴァー
ミスター・キッド(英語版) - パター・スミス
M - バーナード・リー
Q - デスモンド・リュウェリン
マネーペニー - ロイス・マクスウェル
バート・サクスビー - ブルース・キャボット
ピーター・フランクス - ジョー・ロビンソン
メッツ教授 - ジョセフ・ファースト
シェイディ・トリー - レナード・バー
スランバー - デビッド・バウアー
バンビ - ローラ・ラーソン
サンパー - トリナ・パークス
クラウス・ハーガシャイマー - エド・ビショップ
殺し屋 - マーク・ローレンス
スタント - ボブ・シモンズ
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