007/ゴールドフィンガー
Goldfinger
監督ガイ・ハミルトン
脚本リチャード・メイボーム
ポール・デーン
原作イアン・フレミング
製作アルバート・R・ブロッコリ
ハリー・サルツマン
出演者ショーン・コネリー
オナー・ブラックマン
ゲルト・フレーベ
シャーリー・イートン
タニア・マレット
『007/ゴールドフィンガー』(ゼロゼロセブン ゴールドフィンガー[2]、原題: Goldfinger)は1964年のアクションスパイ映画。「ジェームズ・ボンド」シリーズの第3作目に当たり、ショーン・コネリーが架空のMI6エージェント、ジェームズ・ボンドを演じている。原作は1959年に出版されたイアン・フレミングの同名小説である。また、ボンドガールのプッシー・ガロア役にオナー・ブラックマン、タイトルキャラクターのオーリック・ゴールドフィンガー役にゲルト・フレーベ、ボンドガールの象徴であるジル・マスターソン役にシャーリー・イートンが出演している。アルバート・R・ブロッコリとハリー・サルツマンが製作し、ガイ・ハミルトンが監督した4本のボンド映画のうちの1本目の作品である。
イギリスでは9月17日、アメリカは12月22日、日本は1965年4月1日に公開された。
モンティ・ノーマンによる優れたインスト曲「ジェームズ・ボンドのテーマ」と、ボンドの発砲から始まるオープニング。Qの研究室を訪れ兵器の説明を受ける、世界各地を飛び回るボンド、敵に雇われたセクシーな美女が途中で寝がえりボンドと恋仲になるなど、現在の007シリーズの基本形は、ルーツであるこの作品で確立された。 メキシコで革命家ラミレスの薬物工場を爆破した英国秘密情報部(MI6)のジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)は、その後女とシャワーを浴びようとするが、襲ってきたラミレスの手下をバスタブで感電させて返り討ちにした。 ボンドはマイアミへ飛び、CIAのフェリックス・ライター(セク・リンダー)と再会。ホテルのプールサイドで富豪のオーリック・ゴールドフィンガー(ゲルト・フレーベ)が行っていたカードゲーム(ジン・ラミー)のイカサマを妨害して、イカサマの手伝いをしていたジル・マスターソン(シャーリー・イートン)と親密になる。だが、ボンドはゴールドフィンガーの部下オッドジョブ(ハロルド坂田)に襲われ気絶し、その間にジルは裏切りの報いで全身に金粉を塗られて窒息死する。 その後、ロンドンに戻ったボンドはM(バーナード・リー)から、ゴールドフィンガーが金を密輸する手口に関し調査するよう命令され、彼の経営するゴルフ場で旧ナチス時代のドイツの金塊(トプリッツ湖より回収した、その量実に5000ポンドにものぼる1940年エッセン製のもの)を餌に賭けゴルフを行う。ボンドはラフに入ったゴールドフィンガーのボールを足で踏みつけ隠すと、オッドジョブが偽ボールを用意してイカサマをしたので、ボールをすり替えてルール違反で負けさせた。 ボンドは、ゴールドフィンガーのロールス・ロイスにホーマー(発信器)をつけ、アストンマーチン・DB5で彼とロールスロイスが乗ったブリティシュ・ユナイテッド航空の「ATL-98カーベア」を追う。スイスのジュネーブ空港
ストーリー
その夜、ボンドはオーリック社の工場に潜入し、ゴールドフィンガーと彼の会社の手下の中国人リン(バート・クウォーク)との話を盗み聞き、ロールス・ロイスのボディが実は18金製で、工場で分解されたことを知ったうえに、「グランド・スラム計画」なる言葉を聞く。一方、ティリーはゴールドフィンガーを再度狙撃しようとし、ボンドはそれを阻止するが二人は一味に発見される。ボンドはティリーを逃がそうと援護するが、彼女はオッドジョブに殺されてしまう。捕まったボンドは、一時は見張りのスキを突いて逃走を図るも、カーチェイスの末に再び捕まってしまいレーザー光線で殺されそうになるが、「グランド・スラム計画」を知っているとはったりを言って救われる。
ボンドは女性パイロットのプッシー・ガロア(オナー・ブラックマン)が操縦する飛行機で、アメリカのケンタッキー州に連行される。途中、洗面所でマイ・リー乗務員の監視をすり抜け、ホーマーを自らの靴底に装着する。プッシー・ガロア空中サーカスがある飛行場に到着後、ゴールドフィンガーが競走馬を飼うオーリック牧場の地下に監禁されるが、牢獄を抜け出し、「グランド・スラム計画」の概要を盗み聞きする。「グランド・スラム計画」とは、アメリカ連邦政府が大量の金塊を保管している「合衆国金塊貯蔵庫(英語版)」があるケンタッキーのフォート・ノックス陸軍基地(英語版)上空で、プッシー達の空中サーカスがミスター・ミッドナイトより手に入れたガスを散布。プッシーらはこのガスを「吸い込むと24時間失神するが15分間で消滅する神経ガス」と説明されており、その報酬でバハマ移住を計画しているが、その正体は人間を即死させるデルタ9(殺人ガス)である。その後にゴールドフィンガー一味がフォート・ノックスに入るというものだった。
ゴールドフィンガーから計画を明かされたシンジケートのボスたちは、口封じのためにデルタ9で皆殺しにされる。ボンドは計画から手を引いたボスの一人ソーロー(マーティン・ベンソン)にCIAのライターに居所を知らせるための発信機と計画の概要を記したメモを忍ばせるが、ソーローは空港へ送られる途上でオッドジョブに殺され、リンカーン・コンチネンタルごとスクラップにされてしまった。
ボンドはプッシー・ガロアに捕まりゴールドフィンガーの下に送られる。ボンドはゴールドフィンガーに、グランド・スラム計画は失敗すると断言する。