彼女にとって本作は10年の映画キャリアの間に出演した唯一の英語フィルムである[17]。ただし彼女の本当の声は作品に残っていない。イタリアなまりの強い英語はBarbara Jeffordによって吹き替えられた[18]。イタリア語版はそれをMaria Pia Di Meoが吹き替えた[19]。 -TBS版1TBS版2ソフト版 ライオネル・バート 「007危機一発」の題名で1964年4月25日、東京はミラノ座・パンテオン・丸の内東映パラス・浅草東映ホールの松竹東急系でロードショー公開され、配給収入は2億6038万円であった。因みに前作「007は殺しの番号」は配給収入5780万円で、4倍の収入増であった[21]。 タイトル『007 危機一発』は、髪の毛一本の僅差で生じる危機的状況を意味する「危機一髪」と銃弾「一発」をかけた一種の洒落で、ユナイト映画の宣伝部にいた映画評論家の水野晴郎が考案した[22]。この表記は1956年の東映映画に『御存じ快傑黒頭巾危機一発』のタイトルがあり、水野の独創ではなく、以前から使われていた[23]。しかし本作により「危機一発」との表記が浸透、新聞社から苦情が来た[22]。 1972年のリバイバル公開時には、タイトルを小説の題名に近い『007 ロシアより愛をこめて』に変えている。これは「ロシア経由で」と「ロシアへの愛(母国愛)以上に」の2つの意味を持たせるためだったという可能性がある(「ロシアから」だと後者の意味が欠ける)[24]。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}しかし、初公開時から主題歌の邦題は「ロシアより愛をこめて」であり、単純にそれにあやかった可能性もある[要出典]。
スタッフ
原作 - イアン・フレミング
監督 - テレンス・ヤング
製作 - ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ
脚本 - リチャード・メイボーム
撮影 - テッド・ムーア
編集 - ピーター・ハント
音楽 - ジョン・バリー
主題歌 - マット・モンロー
作曲 - ライオネル・バート
楽曲録音プロデューサー - ジョージ・マーティン
美術 - シド・ケイン
特殊効果 - ジョン・ステアズ
視覚効果 - ロイ・フィールド
メインタイトル・デザイン - ロバート・ブラウンジョン
製作会社 - イーオン・プロダクションズ、ダンジャック、ユナイテッド・アーティスツ
日本語版
演出加藤敏佐藤敏夫伊達康将
翻訳飯嶋永昭平田勝茂
調整前田仁信高久孝雄
効果PAG遠藤グループN/A
選曲重秀彦N/A
プロデューサー熊谷国雄
制作東北新社
東京放送東北新社
主題歌
公開
世界が望まれています。 (2021年10月)
日本
脚注^ a b “From Russia With Love
^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)211頁
^ “List movies by worldwide gross” (英語). WorldwideBoxoffice.com. 2009年6月26日閲覧。
^ List of highest-grossing films(英語版ウィキペディア)