ボンドガールはローマ出身の[15]ダニエラ・ビアンキが選ばれた。ミス・ユニバース1960で準優勝(およびミス・フォトジェニック)に選ばれたことで知られる[16]。
彼女にとって本作は10年の映画キャリアの間に出演した唯一の英語フィルムである[17]。ただし彼女の本当の声は作品に残っていない。イタリアなまりの強い英語はBarbara Jefford
によって吹き替えられた[18]。イタリア語版はそれをMaria Pia Di Meoが吹き替えた[19]。-TBS版1TBS版2ソフト版 ライオネル・バート
演出加藤敏佐藤敏夫伊達康将
翻訳飯嶋永昭平田勝茂
調整前田仁信高久孝雄
効果PAG遠藤グループN/A
選曲重秀彦N/A
プロデューサー熊谷国雄
制作東北新社
東京放送東北新社
主題歌
「007危機一発」の題名で1964年4月25日、東京はミラノ座・パンテオン・丸の内東映パラス・浅草東映ホールの松竹東急系でロードショー公開され、配給収入は2億6038万円であった。因みに前作「007は殺しの番号」は配給収入5780万円で、4倍の収入増であった[21]。
タイトル『007 危機一発』は、髪の毛一本の僅差で生じる危機的状況を意味する「危機一髪」と銃弾「一発」をかけた一種の洒落で、ユナイト映画の宣伝部にいた映画評論家の水野晴郎が考案した[22]。この表記は1956年の東映映画に『御存じ快傑黒頭巾危機一発』のタイトルがあり、水野の独創ではなく、以前から使われていた[23]。しかし本作により「危機一発」との表記が浸透、新聞社から苦情が来た[22]。
1972年のリバイバル公開時には、タイトルを小説の題名に近い『007 ロシアより愛をこめて』に変えている。これは「ロシア経由で」と「ロシアへの愛(母国愛)以上に」の2つの意味を持たせるためだったという可能性がある(「ロシアから」だと後者の意味が欠ける)[24]。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}しかし、初公開時から主題歌の邦題は「ロシアより愛をこめて」であり、単純にそれにあやかった可能性もある[要出典]。
脚注^ a b “From Russia With Love