007_スペクター
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007 スペクター
Spectre

監督サム・メンデス
脚本ジョン・ローガン
ニール・パーヴィス
ロバート・ウェイド
ジェズ・バターワース
原作イアン・フレミング
製作バーバラ・ブロッコリ
マイケル・G・ウィルソン
出演者ダニエル・クレイグ
クリストフ・ヴァルツ
レア・セドゥ
ベン・ウィショー
ナオミ・ハリス
デビッド・バウティスタ
アンドリュー・スコット
ロリー・キニア
イェスパー・クリステンセン
モニカ・ベルッチ
レイフ・ファインズ
音楽トーマス・ニューマン
主題歌「ライティングズ・オン・ザ・ウォール
サム・スミス
撮影ホイテ・ヴァン・ホイテマ
編集リー・スミス
製作会社イーオン・プロダクションズ
ダンジャック
メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
コロンビア ピクチャーズ
B24
配給 ソニー・ピクチャーズ リリーシング
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公開 2015年10月26日(プレミア上映)
2015年11月6日
2015年12月4日
上映時間148分
製作国 イギリス
アメリカ合衆国
言語英語
製作費$245,000,000 - 300,000,000
興行収入 $880,681,519[1]
$124,526,863
$200,074,609
29億6000万円[2]
前作007 スカイフォール
次作007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
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『007 スペクター』(原題: Spectre)は、2015年スパイアクション映画イーオン・プロダクションズが製作する「ジェームズ・ボンド」シリーズの第24作目である。ダニエル・クレイグが架空のMI6諜報員、ジェームズ・ボンドを演じる4作目の作品で、サム・メンデスが『007 スカイフォール』からシリーズ2作目の監督を務め、脚本は、ジョン・ローガンニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ジェズ・バターワースが務めた。

製作費は約2億4500万ドルと推定されているが、一部の情報では3億ドルとも言われており、これまでに製作された映画の中でも最も高い作品の一つである。

10月26日にロンドンでプレミア上映され、その後、IMAX上映を含む全世界での公開が始まった。11月6日に北米で、日本では12月4日に公開された[3]。批評家からは、本作のアクションシーン、撮影技術、演技、映画音楽を賞賛する一方で、テンポを批判されるも、かなり好意的な評価を得た。サム・スミスが演奏・共作した主題歌「ライティングズ・オン・ザ・ウォール」は、アカデミー賞ゴールデングローブ賞の歌曲賞を受賞した。全世界で8億8,000万ドル以上の興行収入を記録し、2015年の興行収入ランキングでは6位、インフレーション調整前の累計では『007 スカイフォール』に次ぐシリーズ2位となった。
あらすじ

メキシコシティで催されている「死者の日」において、ジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は建物の屋上から窓越しにスキアラ(アレクサンドロ・クレモナ)という男に銃口を向け発砲、スキアラがスタジアム爆破テロのため用意していた爆薬入りのスーツケースが被弾して爆発し、スキアラの居た建物は倒壊。辛くも逃げおおせたスキアラを追うボンドは、爆発による混乱の中でヘリコプターで逃亡しようとしていたスキアラを追い詰め、彼の手からある紋章の刻まれた指輪を奪うと、最終的にヘリから地上へ突き落とす。

MI6本部に戻ったボンドは、任務外で起こしたメキシコシティでの一件をM(レイフ・ファインズ)から叱責され、しばらくの間謹慎命令を下される。また所在地や体調を追跡するためのスマートブラッドを体内に注入されるが、Q(ベン・ウィショー)に頼んで追跡開始までに48時間の猶予を得る。その後、前作での"スカイフォール"での出来事で燃え残った残骸を自宅へ届けにきたマネーペニー(ナオミ・ハリス)に、メキシコシティでの出来事が、前作で落命した前任のMからの遺言によるものであることを明かす。そして彼は残骸の中から見つけ出された古い写真を、感慨深そうに見るのだった。その写真には少年時代のボンド、養父、そしてもう一人の少年が写っていた。

その後、ボンドはQ課から自動車を無断で持ち出し、前任のMの遺言に従ってローマに向かい、そこでスキアラの未亡人であるルチア(モニカ・ベルッチ)に近づく。始めは夫を殺した張本人ということもあり不信を抱かれるも、彼女を秘密組織の処刑人から守り誘惑したボンドは命を助けることと引き換えに、その組織の秘密会議が開かれることを聞きだし、会議に潜入する。秘密会議で暗闇から登場し、圧倒的な威厳と恐怖でその場を支配する組織の首領はかつてボンドが幼少期を共に過ごした義兄、フランツ・オーベルハウザー(クリストフ・ヴァルツ)だった。フランツはボンドがその場に潜入している事も知っており、ボンドは逃走するも組織の一員であるMr. ヒンクス(デイヴ・バウディスタ)に追跡される。ヒンクスとのカーチェイスの末、ボンドは車をテヴェレ川に沈めてしまうが脱出に成功。その後マネーペニーと連絡を取り合い、前々作で対峙したMr. ホワイト(イェスパー・クリステンセン)がカギを握っていることを掴む。

ボンドはオーストリアの渓谷にあるホワイトの潜伏先に向かい、そこでオーベルハウザーと対立したことで携帯電話にタリウムを仕掛けられ、タリウム中毒となり死に瀕したホワイトの姿を見出す。ホワイトは、組織が世界規模で暗躍する巨大犯罪シンジケートであること、組織から命を狙われている娘のマドレーヌ・スワン(レア・セドゥ)を助けるのと引き換えに、彼女が手掛かりとなる「アメリカン」の居場所を教えると告げ、ボンドが渡した拳銃で自決したのだった。

一方、ロンドンではMI5の新責任者であるCことマックス・デンビー(アンドリュー・スコット)がボンドの行動を問題視し、彼が「時代遅れ」と評している00部門の機能を停止させてMI6をMI5に吸収させることを画策しており、Mは対応に追われていた。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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