「ナポレオンソロ」はこの項目へ転送されています。清水玲子の漫画については「ナポレオン・ソロ」をご覧ください。
2015年の映画化作品については「コードネーム U.N.C.L.E.」をご覧ください。
ナポレオン・ソロとイリヤ・クリヤキン
『0011ナポレオン・ソロ』(ぜろぜろいちいちなぽれおんそろ、The Man from U.N.C.L.E.)は、アメリカNBC系列で、1964年から1968年まで4シーズンにわたり放送された、スパイもののテレビドラマ(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー製作)。第1シーズンはモノクロ、以降はカラー放送。日本では、1965年から1970年まで、日本テレビ系列で放送された。 国際機関アンクル(U.N.C.L.E.)のエージェント、ナポレオン・ソロとイリヤ・ニコヴィッチ・クリヤキンの活躍を描く。当初はさまざまな敵を相手に活動していたが、途中から国際犯罪組織スラッシュ(THRUSH)が登場し、もっぱらその組織と戦う回がメインとなっていった。また、初めはハードだった作風も、次第にコミカルなタッチへと変貌し、それが特色となった。企画にはイアン・フレミングが参加していた。 原題が“Man”と単数であることからも分かるとおり、当初はソロ(ロバート・ヴォーン)を主人公として作られ、イリヤ(デヴィッド・マッカラム)は脇役に過ぎなかった。ところが、次第にイリヤに注目が集まるようになったため出番も増え、ほどなくソロとイリヤがコンビで活躍するシリーズへと変貌した。むしろ、人気ではイリヤ(マッカラム)が、ソロ(ヴォーン)を凌ぐようにすらなった。そのため、二人の不仲説も根強く語られている。しかし、優秀だが女性には弱いソロと、クールに任務をこなす中性的なイリヤという対比が、番組をより面白くしたことに異論は見られない。 アメリカ本国では1967年に入るとマンネリ化もあって徐々に人気に陰りが見え始め視聴率が低迷していったが、日本では“ビートルズか、ナポレオン・ソロか”と言われるほどの大人気番組となり、特にイリヤ役のデヴィッド・マッカラムは若い女性から熱烈な支持を得て来日の際は大歓迎を受けた。 本作のエピソードを再編集した劇場映画も公開された。また、アンクルの女性エージェント、エイプリル・ダンサー(ステファニー・パワーズ)を主人公とした、スピンオフ作品
概要
2015年には『コードネーム U.N.C.L.E.』のタイトルでリメイク映画が製作された。 世界の法と秩序を守る国際機関で“United Network Command for Law and Enforcement”(法執行のための連合網司令部)の略。世界各国が加盟しているが、放送当時の設定では、中華人民共和国とアルバニアは加盟していないとされていた(ソビエト連邦は加盟しており、イリヤ・クリヤキンは、ロシア人)。“uncle”でおじさん(伯父・叔父)の事でもある。 本部またはメンバー同士との交信は、初期はシガレット・ケース型、後にはボールペン型(ノック部分が伸びアンテナとなる)の無線機で、専用衛星回線を使用して行われた。交信の合図は、「オープン・チャンネルD」[1]。 なお、アンクルはこのドラマ内のオリジナルの組織であるが、番組のエンディング・クレジットでは、あたかも実在の組織のごとく、番組がアンクルの協力で制作されたと明記されている[2]。 ニューヨークの国連本部近くのビルの中にある。外観は古いが、内部は最新設備が整っている。 メンバーが本部に入るには、ビルの表通りに面した半地下にある、デル・フロリア洋服店内試着室の、秘密の出入り口を使用する。中に入ると、まずゲートの女性オペレーターから、逆三角形の認識プレートを受け取り、胸に着ける。プレートは、部門ごとに色が異なり、各メンバーの認識番号が書かれている(ソロは11、イリヤは2)。このプレートは、立ち入り毎に微量の放射性物質が塗布され、これを知らない者が未処理のプレートを着けただけで侵入しようとすると、警報が鳴る。劇場版“To Trap a Spy”、オリジナルパイロット版“Solo”、TVエピソード“The Vulcan Affair”では冒頭シーンで侵入したスパイが警報に引っ掛かるシーンがある。
アンクル(U.N.C.L.E.)
本部
組織
第1課:方針と作戦(Policy and Operations)
第2課:作戦と実行(Operations and Enforcement)ソロやイリヤが所属する。課長は、アレキサンダー・ウェーバリー。
第3課:実行と情報(Enforcement and Intelligence)
第4課:情報と通信(Intelligence and Communications)
第5課:通信と警備(Communications and Security)
第6課:警備と人事(Security and Personnel)
第7課:広報と宣伝(Public Relations and Propaganda)
第8課:研究と開発(Research and Development)
装備
ワルサーP38 アンクル・スペシャル
ワルサーP38K(銃身のパイプ部分及び照星がない短銃身モデル)。