.hack//Roots
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.hack//Roots
アニメ
原作.hack Conglomerate
監督
真下耕一
シリーズ構成川崎美羽
キャラクターデザイン細川誠一郎(原案)
貞本義行(監修)
大澤聡
音楽ALI PROJECT
アニメーション制作BEE TRAIN
製作バンダイビジュアル
テレビ東京
放送局テレビ東京ほか
放送期間2006年4月5日 - 9月27日
話数全26話
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメ
ポータルアニメ

『.hack//Roots』(ドットハック ルーツ)は、2006年テレビ東京系列で放送されていた日本テレビアニメ作品。テレビ東京では同年4月5日から9月27日まで放送。

PlayStation 2用ゲームソフト『.hack//G.U.』とは主人公が共通しており、ゲーム版のプロローグ的な役割を持つ。また、同シリーズのアニメ作品『.hack//SIGN』と一部同じ声優が声をあてている。

地上デジタル放送ではハイビジョンで放送。16:9制作。
あらすじ

西暦2017年、世界最大の大規模オンラインゲームとして栄華を誇る『The World R:2』(ザ ワールド リビジョンツー)。そのネットワークが放つ力場に引き寄せられた17歳のある高校生は“ハセヲ”という名のキャラクターを作り、その世界にログインする。しかし、友人から聞いた話と違い、そこはPK行為が認められた殺伐とした雰囲気に満ちていた。ハセヲはすぐにPK行為に遭い、ロスト(ゲーム内での死)してしまう。

ハセヲを蘇生させたのは“オーヴァン”という名のPC(プレイヤーキャラクター)だった。PKに遭った事でこのゲームに不快感を示すハセヲにオーヴァンは「君には“資質”がある」と語る。不可解に感じ、その場を離れるハセヲ。だが、この時からハセヲの前には『The World』での有名プレーヤーが接触してくる様になる。

オーヴァンは『The World』内でも特異な存在として知られており、彼らはそんな彼が目を付けたハセヲに何らかの特殊な能力があるのではと考えたのだ。そんな雰囲気を“ウザい”と感じたハセヲは誰も居ないフィールドで一人レベル上げを空しく続ける。そこへ現れるPK。圧倒的なレベルの差に再びロストの危機に陥ったハセヲを救ったのは、一人の少女キャラ・志乃であった。志乃はオーヴァンが率いるギルド(プレイヤー集団)「黄昏の旅団」のサブリーダー的存在であり、ハセヲを「黄昏の旅団」へと導くためにやって来たと語る。巨大ギルド「TaN」からの勧誘も受け困惑するハセヲであったが、紆余曲折の末「黄昏の旅団」への入団を選択する。
登場人物

本作は「黄昏の旅団」解散までを描いた物語前半と、それ以降の物語後半では主要人物以外の登場人物が大幅に入れ替わっており、キャラクターごとの設定にも変更点が多い。

登場人物はギルド別に記載。ギルドの詳細については『.hack//G.U. (ゲーム)#ギルド』を参照。
黄昏の旅団
ハセヲ
- 櫻井孝宏[1]詳細は「.hackシリーズの登場人物#楚良、ハセヲ」を参照
オーヴァン
声 - 東地宏樹[1]詳細は「.hackシリーズの登場人物#オーヴァン」を参照
志乃(しの)
声 - 名塚佳織[1]詳細は「.hackシリーズの登場人物#志乃」を参照
タビー
声 - 豊口めぐみハセヲと同時期に『The World』をプレイを始めた初心者で、ネコ型獣人の拳闘士。志乃に勧誘され、ハセヲよりわずかに早く「黄昏の旅団」に所属している。屈託無く振舞う“天然系”キャラである。【リアル】 本名は久保萌、群馬県高崎市在住で16歳の高校生。リアルから逃避するために目的なく『The World』をプレイしていたが、志乃が未帰還者となったことでリアルで救おうと考え看護師を目指して『The World』を引退する。なお、タビーのPCモデルと同様にスタイルが良いらしく、スクール水着姿は友人からセクハラと言われるらしい。【物語前半】 アカウントを作成して間もなく志乃と出会い、『The World』の基本的な手ほどきを受けている。この時入手したネコの前足のような形状の護拳は、宝物として常に使用していくこととなる。その後志乃の勧誘を受け「黄昏の旅団」に所属、教育係となった匂坂を「師匠」と呼び、ギルドに打ち解けていく。しかし、オーヴァンが行方不明、匂坂はゲームを去り、志乃も未帰還者となってしまったことで大きなショックを受け、『The World』でも目的を見失ってしまう。【物語後半】 独りになってしまったがやめる決意もできず、あてもなく『The World』を徘徊していたが、様々なPCとの出会いを通じて徐々に自分が望む遊び方を考えるようになる。そんな最中に出会った清作との会話の中で“人を癒すこと”こそが自分のやりたいことだと気付き、ギルド「肉球団」を立ち上げた。けれど上手くはいかず、ギルドを抜けている。未帰還者である志乃についてリアルで調べており、志乃のリアルの人物を見つけている。そしてほとんど毎日お見舞いにくる高校生とすれ違っており、それがハセヲだと思っていることを三郎に話している[2]。しかし、それを通じてリアルでの自分の進むべき道を決め、宝物の護拳をピロキオとイータに預けて『The World』を去ることを決意した。ゲーム『.hack//G.U.』では、ゲームクリア後(=志乃が意識を取り戻した後)に何かに導かれたように一時的に復帰しており、ハセヲ達と再会する[注 1]。『Last Recode』で追加された「vol.4」(本編終了から1年3ヶ月後)では本格的に復帰しており、オーヴァン救出を目指すハセヲに協力した。
匂坂(さきさか)
声 - 置鮎龍太郎ハセヲやタビー以前にオーヴァンからスカウトを受けて「黄昏の旅団」に所属している男性PC。職業は銃戦士。「○○が××なのに呆れ、□□な自分にびっくり」といった独特の言い回しを多用しており、志乃やタビーからは「匂坂節」と呼ばれている。【リアル】 本名は坂巻信之介、19歳のフリーター。楽しいことを優先する主義で努力を嫌い、人生の目標が見つからないままネットゲームに逃避している。パチンコ屋でバイトしており、それなりの稼ぎはあるらしい。【物語前半】 「黄昏の旅団」に所属することとなったタビーの教育係を任され、愚痴をこぼしながらも良いコンビとなっていく。しかし、オーヴァンが行方不明となり、“キー・オブ・ザ・トワイライト”の存在にすら懐疑的となったことで『The World』の楽しみ方を見失い、『The World』自体を去ってしまった。
ゴード
声 - 家中宏かつて「黄昏の旅団」に所属していた男性PC。職業は拳術士。PK行為を行っているが自分より弱い相手は決して襲わず、「弱きを助け強きを挫く正義のPK」を自称している。「黄昏の旅団」の行動思想についていけずに脱退し、それ以降は「打倒オーヴァン」を公言してフィールドを駆け巡っている。また、『The World』のバイクレースランキングトップを独占していた時期があり、「正義のライダー」の通り名が与えられていた。【リアル】 本名は堀真由美、15歳の中学生。ネット詐欺を行っていたところ詐欺グループに目をつけられて脅迫を受けるようになってしまい、その状況から脱する勇気もなく『The World』に逃避する日々を送っている。【物語前半】 「黄昏の旅団」へ所属するかどうかを悩んでいたハセヲに、フィロが引き合わせた元メンバーの1人。オーヴァンに対するライバル心が強く、偶然入手した“キー・オブ・ザ・トワイライト”の鍵であるウィルスコアの1つを隠し持っていた。コシュタ・バウア戦場跡に駆けつけるが、当初は協力する姿勢を見せることはなかった。しかし、ハセヲと戦い姿勢を一転させ、オーヴァンを守るべく「黄昏の旅団」メンバーとともに戦った。オーヴァンが行方不明になって以降は続ける目的を失い、『The World』を去っている。
Bセット(ビーセット)
声 - 榎本温子かつて「黄昏の旅団」に所属していた和装の女性PC。職業は銃戦士。オーヴァンに惹かれて「黄昏の旅団」に所属したが、行動思想についていけずに脱退。しかし、「黄昏の旅団」やオーヴァンに対しては未練が残っている模様。【リアル】 本名は三浦静香、24歳のOL。1人暮らしをしており、その寂しさを紛らわすために『The World』を続けている。優柔不断な性格で、些細なことで悩みこんでしまう傾向がある。美人らしく、勤務先には隠れファンもいるらしい。【物語前半】 「黄昏の旅団」へ所属するかどうかを悩んでいたハセヲに、フィロが引き合わせた元メンバーの1人。その後も度々ハセヲに接触し、コシュタ・バウア戦場跡で窮地に陥ったメンバーを救うために駆けつけた。オーヴァンが行方不明になって以降は『The World』を去る決意を固めている。
TaN
直毘(なおび) / 八咫(やた)
声 -
山崎たくみ詳細は「.hackシリーズの登場人物#ワイズマン、八咫、直毘、楢」を参照
エンダー / パイ
声- 小林沙苗詳細は「.hackシリーズの登場人物#パイ、エンダー」を参照
俵屋(たわらや) / 藤太(とうた)
声 - 三宅健太商業ギルド「TaN」の表向きのギルドマスター。ギルドマスターとして活動した大らかな商人風の巨漢が俵屋、アカウント停止後に新規登録した褐色肌のたくましい青年が藤太である。職業は俵屋が魔導士、藤太は明言されていない。【リアル】 本名は村上純也、22歳。大学生[3]。経済学を学んでおり、『The World』での商売はその練習としてである。オーストラリアへの留学が決定しており、出発までの間に「藤太」として一時的に復帰している。【物語前半】 直毘やエンダーの真意は知らないまま、「TaN」のギルドマスター俵屋として活動。「アキンド(商人)」を自称し、ギルドの表の顔であるトレーダー行為を取り仕切っている。ギルドメンバーの勧誘など、表立ったギルド活動を行うのも俵屋で、ハセヲの勧誘にあたったのも俵屋である。前述の通り直毘やエンダー真意は知らなかったものの、巻き込まれる形となってアカウントが停止された。【物語後半】 アカウント停止後はリアルに専念していたが、『The World』での「TaN」消滅による後始末をすべきという義務感から、新規PCである藤太を作成して再びログインした。元TaNのメンバーのサポート[4]、タビーへの助言を行うかたわら、ハセヲのためにトライエッジの情報収集などを行った。また、死期を悟ったフィロからハセヲのことを託され[2][注 2]、ハセヲにフィロの遺言を伝えて『The World』を去った。
三郎(さぶろう)
声 - 伊藤静「TaN」の暗部として活動していたメンバーの1人。女性PC「三郎」は、ギルド解体後に指示に従う代わりにパイから与えられた新規PCである。職業は撃剣士。わかりづらい独特な例え方が特徴的。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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