この項目では、色について説明しています。漫画については「黒 (漫画)」をご覧ください。
.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}この項目では色を扱っています。閲覧環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。
黒
black
16進表記#000000
RGB(0, 0, 0)
CMYK(0, 0, 0, 100)
HSV(-°, -%, 0%)
マンセル値N1
表示されている色は一例です
黒(くろ)またはブラックは、色の一つで、無彩色であり真の基本の色。煤や墨のような色である。光が人間の可視領域における全帯域にわたりむらなく感得されないこと、またはそれに近い状態、ないしそのように人間の視覚に感じられる状態である。黒は下のような色である。黒色(コクショク)は黒のような色を表す。
日本語の「くろ」や漢字の「玄」は、「玄米」「黒砂糖」というように、翻訳においては、黒、茶色・褐色と、英語のblack, brownが整合しないことがある。作品『黒の正方形』(カジミール・マレーヴィチ、1915年) Black (webcolor) 色を光として見る時、黒は、光がほとんど全くない状態を意味する。例えばRGBにおいては、3色ともない状態である。従って、ブラウン管は本来、黒として発色することはできないため、テレビ映像では他の色とのコントラストの調整によって人の目には強い黒として錯覚させている。ちなみに、ウェブブラウザでBlackと指定した時は、#000000として定義される。 物体の黒は、理想としては光の反射率が0で、全ての波長の光を吸収する色である。絵具の三原色の3色を混ぜる(減法混合)と黒になる。全ての波長を完全吸収する物質(黒体と呼ばれる)は存在しないが、それに近づけるべく、カーボンナノチューブなどを使った素材(暗黒シート)の研究開発が行われている。日本の産業技術総合研究所(産総研)などが開発した暗黒シートは、光の吸収率が99.5%以上で、折り曲げも可能である。シリコーンゴムの表面に数十マイクロメートルの凹凸を無数につくり、その窪みに光の反射を閉じ込めて濃い黒色に見えるようにしている[1]。イギリスのサリーナノシステムズ社が開発した塗装技術は、カーボンナノチューブを使い、当たった光の99.9%以上を吸収する。アメリカ合衆国のマサチューセッツ工科大学もカーボンナノチューブを使った黒い物質を2019年に開発発表している[2]。 「黒光り」という言葉があり、黒の色材・色料(絵具や塗料)に光沢を付与すれば実現できる。「黒光り」という語は塗装面の平滑さなどから来る艶、表面反射を意味していると言える。 熱を吸収することを利用した黒色のフォイルが、料理に使用されている。 白に比べて黒は物体を小さく見せる効果がある。たとえば、囲碁に用いる碁石は白石(直径21.9mm)よりも黒石(同22.2mm)の方が0.3mm大きく作られている[3]。 塗装や描画、文字書きに使われる黒色系の色料・道具には、上記の絵具や塗料のほか、インク、墨、鉛筆、木炭などがある。他の色との混ざり具合や黒色としての濃淡、光の反射度合いは様々である。光をほとんど反射せず、人間の目には真っ黒に見える塗料も市販されている[4]。 黒い顔料は存在するが、黒い染料は厳密には存在しないとされる。染色で黒色を発色させる際は紫色の染料を濃くした物を使用する場合がほとんどである。故に紫色の染料(紫根やムラサキイガイ)が貴重品だった時代、黒は高貴な色ともされた。中世イングランドのエドワード黒太子の由来もここから来ているとされる。「#近似色」も参照。 カーボンブラックは、広義には炭素からなる黒色顔料の総称として使われ、後述のランプブラックやボーンブラックを含む。黒色顔料の名称としてカーボンブラックと呼ぶ場合、チャンネルブラックやファーネスブラックなどの極微細カーボンブラックを指す。
光源色としての黒
16進表記#000000
物体色としての黒99.965%の可視光を吸収し反射を押さえた物質(ベンタブラック)
黒の色料
炭素系黒色顔料
カーボンブラック Carbon Black詳細は「カーボンブラック」を参照