鉄の酸化物(マグネタイト型四酸化三鉄)や、銅とクロムの複合酸化物、銅、クロム、亜鉛の複合酸化物なども、有用な黒色顔料である。炭素系黒色顔料とは性状が大きく異なる。Colour Index Generic Nameは四酸化三鉄がPigment Black 11で[5]、銅・クロムの複合酸化物がPigment Black 28である[5]。
近似色
青との混色…紺、ミッドナイトブルー、濡烏(濡羽色・烏羽色)
赤との混色…茶色、玄、黒檀色
コーヒーのように元より黒い飲料・食品があるほか、竹炭の粉末を混ぜてアイスクリームなどを黒く仕上げることもある[4]。 日本文化の中で黒は様々なものを象徴する色として扱われている。 上記のうち、悪いことを「黒」(ブラック)と比喩することに対しては、黒人差別反対の観点から批判も出ている[12]。
文化・比喩としての黒
相撲など勝負事で敗北を「黒星」と言うことがある[7]。
囲碁やオセロでは黒と白の石を使用し、黒と担当するプレイヤーが先手と定められている[8][9]。
謎、夜、未知のもの、超自然的なもの、死、不運といった物に関連付けられる。一方、白と組み合わさると「直感」を象徴できる[10]。
犯罪の容疑があることを俗に「黒」と表現する[11]。
「ブラック企業」や「ブラックマーケット」など、不正な事柄や非合法な事物を「ブラック」と表現することがある[11]。
「黒魔術」「黒歴史」「暗黒時代」のように、悪や忌むべきこと、不透明さ等の比喩としても使われる。「闇」「影」も参照。
クレジットカードでは最上位のカードをブラックカードとするなど、最上位のランクとして黒色が使われることもある。
裁判官の法服など、何事にも染まらない、公平さを示す色としても使われる。
アナキストの掲げる旗の色。
脚注[脚注の使い方]^ 「究極の黒」新型暗黒シート/産総研など開発 シリコーンゴム製」
^ 「究極の黒 求めて/光のむ新材料 産業応用探る」