黒板の形状は平面黒板のほか、文字の見えにくさを防ぐための曲面黒板や半曲面黒板がある[4]。また、学校の特別教室などには1枚の黒板が上下する昇降黒板や、2枚の黒板が交互に上下する2枚上下黒板、左右に移動する引分黒板も用いられる[4]。なお、昇降黒板の起源は明治時代初期の京都府学務課が試作した可動式塗板である。 研ぎ出し黒板は表面に黒板用塗料を塗布して研ぎ出し加工をしたもので、合板を素材とする木製の黒板と鋼板を素材とするスチール製の黒板がある[4]。
素材と塗料
研ぎ出し黒板
明治後半 - 1945年頃迄、漆器の製法を参考として、生漆・砥粉
現在、JIS規格(指定品目)JIS S6007研ぎ出し黒板[5] を製造する場合、改正後の塗料を使用することでJISマークの表示が可能となる。 焼付け黒板にはホーローガラス質を表面に焼き付けたホーロー製と黒板用塗料を塗布して焼き付けたスチール製がある[4]。 詳細は電子黒板を参照。
焼付け黒板
電子黒板
1983年12月[6]、通常のホワイトボードの利用価値を高めるため、コピーを可能とする書き消し可能なシートを利用した、5面巻き取り式電子黒板『かわら版』が誕生した。これが、現在のファックス方式電子黒板の草分けとなった。
1986年、以前の5面巻き取り方式の欠点を改良した、画期的な4面エンドレス方式の『メディアボード』をはじめ、大手家電メーカーが続々と電子黒板市場に参入した。これ以降各社の商品は、多機能タイプと単機能廉価タイプに2分されていった。
1988年以降、次第に激化する価格競争の中、メーカー側は余分な機能を削除した電子黒板を発売した。そして、4面エンドレス及び2面式廉価版が主流となっていった。
1996年まで、全体的な市場規模は、毎年着実に伸びていったが、製品上・販売上弱い部分を持った企業は次第に減少していく半面、コンピュータと接続可能で、用紙も普通紙に印刷可能な電子黒板が誕生した。
付属器具
チョーク
黒板消し
付属機能
移動できるようキャスター付のものもあり、その中には前後の黒板面を裏返して用いることのできる回転式のものもある。
付属機能として上部にスクリーンやピクチャーレール(大型の図表の掲示に用いる)を付属させたものもある。
脚注^ a b c “日本意匠分類 分類定義カード F2-420
^ a b c d e f g h “ ⇒黒板づくりの歴史”. 全国黒板工業連盟. 2020年5月27日閲覧。
^ ⇒全国黒板工業連盟|黒板の歴史
^ a b c d “ ⇒黒板のお話”. 関東黒板工業会. 2020年5月27日閲覧。
^ JIS S 6007(日本産業標準調査会、経済産業省)
^ OKI|時代とOKI > 第16回 OA事業部のアイディア商品「かわら版」
参考文献
『黒板の文化誌ー教育のためのもうひとつの世界』石川實 白順社 1998年8月10日
関連項目
黒板をひっかく音
黒板太字
白板
外部リンク.mw-parser-output .side-box{margin:4px 0;box-sizing:border-box;border:1px solid #aaa;font-size:88%;line-height:1.25em;background-color:#f9f9f9;display:flow-root}.mw-parser-output .side-box-abovebelow,.mw-parser-output .side-box-text{padding:0.25em 0.9em}.mw-parser-output .side-box-image{padding:2px 0 2px 0.9em;text-align:center}.mw-parser-output .side-box-imageright{padding:2px 0.9em 2px 0;text-align:center}@media(min-width:500px){.mw-parser-output .side-box-flex{display:flex;align-items:center}.mw-parser-output .side-box-text{flex:1}}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .side-box{width:238px}.mw-parser-output .side-box-right{clear:right;float:right;margin-left:1em}.mw-parser-output .side-box-left{margin-right:1em}}ウィキメディア・コモンズには、黒板に関連するカテゴリがあります。
『黒板は何処から来たのか』:新字新仮名 - 青空文庫(小倉金之助著)
自然物
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石
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植物素材
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Ola leaf(英語版) (コウリバヤシ)
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チョーク