黒い三連星
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なお、映画『哀・戦士編』では一度の戦闘で全滅している。
機動戦士ガンダム THE ORIGIN

漫画・アニメ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(過去編)では、兵卒からのたたき上げ士官准士官として登場。ドズル・ザビが指揮するMS開発計画においてランバ・ラルとともにテストパイロットとして携わり、宇宙世紀初のMS同士の戦闘「雨の海会戦」もガイアたちとシャア・アズナブルによって行われる。ラルは昇進したガイアたちに会った際に「あの兵隊やくざどもが士官?」と驚いており、過去の素行の悪さがうかがえる。ただ、士官学校を出ていないことがコンプレックスでもあるようで、一時一兵卒に降格されながらも功績により早々に再任官されたシャア(士官学校卒)に対し、(オルテガは特に)ライバル意識を抱いており、シャア専用ザクの角が気に入らないと発言している。

漫画版の「ジャブロー編」においては、中立地帯でアムロたちWBのクルーと生身で対峙する場面もある。原作と同様ににマッシュを失い、「オデッサ編」で再登場した際には8機のドムで編制された部隊となっている(MSは3機で1個小隊であり、これは定数外の変則的な編制である)。WBの艦載機(スレッガー・ロウコア・ブースターセイラ・マスコア・ファイター)出現の報に勇んで出撃し、撃墜されたセイラの救援に出動したアムロのガンダムと遭遇。復仇の念に燃えて「Wジェット・ストリーム・アタック」(ガイアとオルテガを小隊長にした2方向からのJSA)を敢行するが、ニュータイプとして覚醒し始めたアムロの敵ではなく、瞬く間に全機撃破される。
その他の作品

漫画『機動戦士ガンダム0079』では極めて高い戦闘能力を発揮し、マッシュ戦死後のオデッサ戦でガンタンクガンキャノンを修理不可能なまでに破壊。ガンキャノンの片足を破壊し撃破寸前まで持ち込むものの、ギリギリのところでのアムロの反撃とGファイターの後方からの反撃を受け、一歩及ばずに撃破される。

漫画『機動戦士ガンダム MSV-R 宇宙世紀英雄伝説 虹霓のシン・マツナガ』では、レビル将軍の脱出後にその責を負ってグラナダに赴任してきたシン・マツナガ、ランバ・ラルと反目し、3対3の模擬戦を行う。しかし、月を攻撃してきた連邦軍に対しては協力して迎撃戦を行った。

ゲーム『機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡』では、「もし三連星がWB隊に勝利していたら」というIFストーリーがあり、「レビルを叩け!!(オデッサ作戦)」「ジャブロー攻略作戦」「ルナツー掃討作戦」の3つのミッションが用意されている。ゲーム『ジオニックフロント 機動戦士ガンダム0079』の「闇夜のフェンリル隊」メンバー・ニッキ、シャルロッテ、マニング、レンチェフがゲスト出演し、三連星と共に任務を遂行していく。ジャブローでは同じく『ジオニックフロント』よりガンダム6号機搭乗のエイガーも参戦する。さらに、ルナツーではふたたびアムロが登場し、G-3ガンダムを駆って三連星らに戦いを挑む。
ジェット・ストリーム・アタック

黒い三連星が使用する攻撃フォーメーションの名称であり、もともとは宇宙での対艦船戦闘用に考案されたものである。三者三様に異なるメンバーのパイロット特性を、最大限に活かすかたちでフォーメーションが構成されている。

この技の攻撃手順は、まずメンバーそれぞれが搭乗したMSが縦一列に重なって並び、真正面から対峙した敵に1機のみが向かっているように見せかける。そのまま攻撃対象に向かって接近し、1機目が対象に攻撃を加えてすぐに列から離れ、直後に2機目が同様の箇所に攻撃を加える。これを3機目まで実行し、攻撃対象に深手を負わせるというものである。もっとも、これは進入角度を選んで対宙砲火による被弾率を最小限に抑えられる場合(ガンダムはこのとき、ビーム・ライフルを携行していなかった)のパターンであり、漫画『THE ORIGIN』では他に複数のフォーメーションが存在する描写がなされている。

こうした時間差攻撃は、ガイアたちの死後もMS戦における古典的な戦術手段として使用されている[7]。また、ゲームブック『機動戦士ガンダム0080 消えたガンダムNT』では、サイクロプス隊がゲルググやザクといった混成の機体群でJSAを行っており、『機動戦士ガンダムUC』においてもトリントン基地攻撃作戦において同様の光景が見られた。
アニメ版での攻撃

アニメ版第24話でガンダムに対してかけたJSAは2回で、その内容は以下のとおりである。

1回目

先頭のガイア機がサーベルで斬りつける(ガンダムには届かず、ガンダムもサーベルを空振りする)→ガイア機は上へ逃げる

中央のマッシュ機が空振りして隙を見せたガンダムをバズーカで砲撃(ガンダムは頭を下げて避ける)→マッシュ機は左へすれ違う

最後尾のオルテガ機がさらにバズーカで砲撃(ガンダムは頭を下げて避け、バズーカを斬る)→オルテガ機は上へ逃げる

ふたたびマッシュ機が背後からバズーカで砲撃(ガンダムはジャンプして避ける)


2回目

ガイア機が胸部拡散ビームで目くらましをかける(ガンダムは上に逃げる)

マッシュ機が身をかがめたガイア機越しにバズーカでガンダムを砲撃(ガンダムはガイア機を踏み台にしてジャンプで砲撃をかわし、サーベルでマッシュ機を突き刺し、さらに縦斬り。これでマッシュ機は撃破される)

オルテガ機が上に跳んで斬りつけようとしたところを、上空でミデアに体当たりされる
[注 4]

オルテガ機は、身を挺して自身を地面に叩きつけようとするミデアの操縦席めがけてドムの両手を組んで打ち下ろし、マチルダ・アジャンごと叩き潰して返り討ちにするが、マッシュを失ったガイアは撤退を命令している。
隊員
ガイア

Gaia[8][9] / Guyya[10][4]

声 - 政宗一成(テレビ版[注 5]) / 徳丸完(劇場版・特別版[注 6]) / 一条和矢THE ORIGIN[注 7]

小隊長で、髭面の男。階級は大尉。常に攻撃の先頭に立つ役目を担う。自ら先駆けて敵機の技量や能力を分析し、瞬時に有効な手段を判断する[要出典]。第24話の2回目のJSAで口走った「おお? 俺を踏み台にした!?」という台詞は有名である。第25話でのオデッサ戦の最中、オルテガとともに再度ガンダムに挑むが、オルテガも眼前で倒されてしまう。怒りに燃えてガンダムをGスカイイージーから蹴落とし、上空からヒート剣を振りかぶって襲いかかるが、交錯した際にビーム・サーベルで機体を貫かれ、2人に詫びながら戦死する。

劇場版第2作『哀・戦士編』では、テレビ版よりも早くアムロ・レイのニュータイプ描写が現れる関係で、ガイアが「ニュータイプ」の存在についてマ・クベに語るシーンや、ガンダムとの対戦ではアムロをニュータイプと認知するセリフが追加され、そこからガイアは2人にJSAを仕掛ける旨を指示する、というように若干変更されている。また、ハモンのランバ・ラル弔い合戦と順序が逆転している上にホワイトベース隊との戦闘は2回から1回に減らされ、2度目のJSAの直後にガンダムのビーム・サーベルに貫かれ戦死している。その最期の台詞も、「たった1機のモビルスーツに……」に改められている。

『MSV』では「A・ガイア」と表記されるが[11]、漫画『THE ORIGIN』では「ミゲル・ガイア」とされている。最後はオルテガがやられたため、半ば自棄気味にガンダムに一騎討ちを仕掛けるも、ひと突きを受け絶句しているところに止めを刺されており、原作とは異なり死に際の描写もセリフもないまま戦死する。

同作アニメ版ではラルと旧知の間柄と思わせる描写があり、モビルワーカーの模擬戦の勝敗を冷静に見極めるなどリーダーとしての風格が強調されている。

漫画『MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝』では、主人公フレデリック・ブラウンと地球降下中のザンジバル艦内で出会う。ブラウンがルウム戦役の生き残りだと知ると好意的に扱い、「戦艦を(共同で)1隻だけ」というブラウンの戦果に対しても「上等、上等!」と褒めたたえ、ドムのコクピットに乗せてやったりと、好人物に描かれている。その後のオデッサ作戦時点では既に戦死が知られているらしく、ブラウンが「あの黒い三連星や赤い彗星も歯が立たなかった白いやつ」と言及している。
マッシュ

Mash[8][9] / Mush[10][5]

声 - 永井一郎(テレビ版[注 8]) / 佐藤正治スーパーロボット大戦シリーズ[注 9]) / 戸谷公次戦士達の軌跡ガンダムバトルタクティクス) / 水鳥鐵夫(PERFECT ONE YEAR WAR) / 土屋トシヒデ(THE ORIGIN・ガンダムバーサス)


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