黄金バット
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主演:千葉真一、監督:佐藤肇、製作:東映[2][3]モノクロの実写映画で[2][3]、1967年から放送されたアニメ版との連動企画であり[4]プロット・キャラクターデザイン・主題歌などを踏襲したパイロット版的な作品である。

1967年(昭和42年)4月1日から1968年(昭和43年)3月23日まで、アニメ版がよみうりテレビ (YTV)の企画・制作により日本テレビ系列で毎週土曜日19時 - 19時30分に全52話が放映され、高視聴率を得た。この放送枠は元々『お笑い珍勇伝 頓馬天狗 → 崑ちゃんのとんま天狗』、『琴姫七変化』など「YTV制作、大塚製薬提供のドラマ枠」として定着していた。YTVとしてはテレビアニメ制作の初参入作品であり、日本テレビ系列では初の19時台のアニメである。この放送枠では本作品の後も『巨人の星』、『天才バカボン』などの大ヒット作を生んでいる。スポンサーは変わらず大塚製薬の1社提供。制作は広告代理店「第一企画」(現・ADKエモーションズ)の動画制作部門、「第一動画」と韓国のテレビ局「東洋放送」で、この体制下での第1作。同じスタッフ体制で手掛けた第2作目がフジテレビで放映された『妖怪人間ベム』で、キャラクターや演出が酷似している。原作者として永松、監修者として加太、双方の名前を冠しているが、実際の基本設定とストーリーは第一動画のスタッフによるものである。また、脚本の島内三秀は、のち桂千穂の名でロマンポルノ、大林宣彦監督作品などで活躍する。

1967年(昭和42年)7月21日、「オールカラーで! 東映まんがまつり」の上映作品の1本として、アニメ映画『黄金バット』公開(TVブローアップ版)。併映は『ひょっこりひょうたん島』(長編アニメ版)・『魔法使いサリー』(第1作)・『キャプテンウルトラ』の3本。

アニメ終了後も、主に日本テレビやテレビ東京で再放送、特に1986年10月2日から1987年9月24日にテレビ東京の毎週木曜18:00で再放送された際、再放送では珍しい番組宣伝CMが放送されたことがあった。ナレーションはマゾ役の内海賢二

2000年(平成12年)、郵政省発行の20世紀デザイン切手シリーズ第9集郵便切手のデザインの1つとして、黄金バットが採用された。

2011年(平成23年)4月25日、アニメ版黄金バットがニコニコ動画内のチャンネル「フルアニMAX」にて毎週月曜日18:00に1話ずつ配信された。第1話は無料で、2話以降は配信日の1週間後に有料に切り替えられた。2012年4月16日に全話配信完了し、9月28日にフルアニMAX閉鎖に伴い全動画が視聴不可能になった。

キャラクター
黄金バット

黄金バットは長い歴史を持ち、そのため数多くの作品に登場している。戦前のものは、初期は欧風の三銃士のような洋装に頭部が黄金の髑髏という(後のアニメ版などとよく似た)シンプルなデザインだった。黄金丸というサーベルを操る他、エーアソーラスという怪獣を使役する。終戦直後は進駐軍によってチェックが入り、くりんとしたパーマ髪の仏像のような顔のヒーローに改変され[5]、後に少年雑誌に連載された永松健夫による絵物語版では帽子を被った長髪の黄金骸骨または痩せこけた老人のような金色の顔という風貌になった。その後微妙な変更を経て、1966年の映画版で後のアニメなどで見られる「大きな襟付きマントをひるがえして飛んで来る、顔が髑髏で筋骨逞しい金色の超人」という(最初期のそれとよく似た)親しみやすいデザインとなった。武器はシルバーバトン。絵物語では日本のどこかにあるD山の髑髏岩の下で眠っていた正義の神、1966年の映画版やその後のアニメやマンガ版では古代アトランティスの遺跡で眠っていた謎の超人で黄金の蝙蝠とともに現れるという設定[注釈 2]

アニメ後期には暗闇バットという濃い青色のライバルキャラクターも登場した。

上述の通り多種多様な派生作品が作られたため、作品によっては悪役だったり正体が女性だったりというものも存在する(例:手塚治虫 『怪盗黄金バット』)
ナゾー

宿敵ナゾーは四つ眼のミミズクの覆面に左手が機械の鉤爪、下半身は円盤の中という奇怪なデザイン。


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