また、この十二宮は東西に伝播し、インドから中国を経て密教にも取り入れられている。密教の経典『宿曜経』には以下のように記され、星曼荼羅や胎蔵曼荼羅の最外院にその姿が見られる[4]。なお、『宿曜経』では師子宮(獅子宮)が第一宮とされる。
十二宮(仏像図彙)
宿曜経での名前読み仮名別名二十七宿[5] 各サインには、西洋占星術において伝統的に用いられている、男性・女性の2区分[6](または性別[7])、活動・不動・柔軟の3区分[6](またはカーディナル・サイン(運動サイン、基本宮)、フィックスト・サイン(定着サイン、不動宮)、ミュータブル・サイン(可変サイン、柔軟宮)で分類される性質[7])、四大元素による分類である4区分[6](またはエレメント[7])などの形而上学的意味付けと、各サインと密接な関連を持つとされる占星術上の惑星(太陽や月も含む)が割り当てられている[8]。 サインエレメント[9][10]エレメント五行変換十二宮の十二支五行性質[9][10]支配星[11]意味身体部位性別[9][10]記号ヘブライ文字
師子宮ししぐう(ししきゅう)師子神主星宿、張宿、翼宿
女宮じょぐう(じょきゅう)少女宮、室女宮翼宿、軫宿、角宿
秤宮びんぐう(びんきゅう)天秤宮、秤量宮角宿、亢宿、?宿
蝎宮かつぐう(かつきゅう)蝎虫宮、天蝎宮?宿、房宿、心宿
弓宮きゅうぐう(きゅうきゅう)天弓宮、人馬宮尾宿、箕宿、斗宿
摩竭宮まかつぐう(まかつきゅう)摩蝎宮斗宿、女宿、虚宿
賢瓶宮けんびょうぐう(けんびょうきゅう)瓶宮、宝瓶宮虚宿、危宿、室宿
双魚宮そうぎょぐう(そうぎょきゅう)魚宮、二魚宮室宿、壁宿、奎宿
羊宮ようぐう(ようきゅう)白羊宮、持羊神婁宿、胃宿、昴宿
牛宮ごぐう(ごきゅう)牛密宮、金牛宮昴宿、畢宿、觜宿
夫婦宮ふうふぐう(ふうふきゅう)婬宮、陰陽宮、男女宮觜宿、参宿、井宿
蟹宮かいぐう(かいきゅう)巨蟹宮井宿、鬼宿、柳宿
占星術における形而上学的意味
10磨羯宮地土・金水活動/基本宮06-000-土星自我膝女性?
11宝瓶宮風木水(土用期間は土旺)[12]・木不動/不動宮07-000-天王星・土星独創脚男性?
12双魚宮水水木柔軟/柔軟宮08-000-海王星・木星交感足女性?
01白羊宮火火木活動/基本宮04-000-火星・冥王星粗野頭部男性?
02金牛宮地土・金木(土用期間は土旺)[12]・火不動/不動宮02-000-金星(地球)保守顔面・首女性?
03双児宮風木火柔軟/柔軟宮01-000-水星鋭敏肩・腕・手男性?
04巨蟹宮水水火活動/基本宮00-001-月排他胸女性?
05獅子宮火火火(土用期間は土旺)[12]・金不動/不動宮00-000-太陽自信背中男性?
06処女宮地土・金金柔軟/柔軟宮01-000-水星分析腹部女性?
07天秤宮風木金活動/基本宮02-000-金星機転尻男性?
08天蝎宮水水金(土用期間は土旺)[12]・水不動/不動宮09-000-冥王星・火星情熱生殖器女性?
09人馬宮火火水柔軟/柔軟宮05-000-木星冒険太腿男性?