その後、パナマ運河建設に際し、蚊の駆除を中心とした防疫対策を行い効果を挙げたことから、フィンレーの蚊媒介説の正しさが証明された。更に、野口英世によって黄熱の研究が手がけられるものの、その中途で感染し死亡した。その後、南アフリカ出身でアメリカ合衆国の微生物学者マックス・タイラー(Max Theiler、サイラーとも)が黄熱ワクチンを開発。このワクチン開発の功績によりタイラーは、1951年にノーベル医学生理学賞を受賞した。
出典^ a b 黄熱に注意しましょう!(厚生労働省検疫所ホームページ)2016/8/25閲覧
^ 黄熱予防接種証明書の生涯有効とアフリカでの黄熱の監視強化(厚生労働省検疫所ホームページ)2016/8/25閲覧
^ トレヴァー・ノートン『世にも奇妙な人体実験の歴史』 赤根洋子訳 文藝春秋 2012年、ISBN 978-4-16-375440-6 pp.115-121.
^ a b グレゴワール・シャマユー『人体実験の哲学』 加納由起子訳 明石書店 2018年、ISBN 978-4-7503-4728-8 pp.358-363.
関連項目
黄熱ワクチン - イエローカード (予防接種)
アルボウイルス
ワイル病 - 全く異なるレプトスピラ性発熱性疾患。野口英世は南アメリカでの発生時に、黄熱と誤認している。
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
検疫法
輸入感染症
World Community Grid - 新薬開発のための分散コンピューティング。
黄熱で死亡した著名人
エーベルハルディナ・コーレル・メミンジャー(クリストファー・メミンジャーの母)
ジョン・ベル・フッド
野口英世
ウイリアム・A・ヤング(英語版)
熱帯医学 - 渡航医学
デング熱 - カが媒介する、病原体がフラビウイルス科のウイルスである、重症例では出血症状を引き起こすなど共通点がある。
外部リンク
黄熱について - 厚生労働省検疫所
⇒感染症の話 黄熱 - 国立感染症研究所
⇒ウイルス第一部第2室 - 国立感染症研究所
⇒黄熱ワクチンについて - メルクマニュアル家庭版
⇒黄熱ワクチンについて - 名古屋検疫所
表
話
編
歴
日本の感染症法における感染症
一類感染症
エボラ出血熱
クリミア・コンゴ出血熱
天然痘(痘そう)
南米出血熱
ペスト
マールブルグ熱
ラッサ熱
二類感染症
急性灰白髄炎
結核
ジフテリア
重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る)
中東呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属MERSコロナウイルスであるものに限る)
鳥インフルエンザ(H5N1)
鳥インフルエンザ(H7N9)
三類感染症
コレラ
細菌性赤痢
腸管出血性大腸菌感染症
腸チフス
パラチフス
四類感染症
E型肝炎
ウエストナイル熱
A型肝炎
エキノコックス症
黄熱
オウム病
オムスク出血熱
回帰熱
キャサヌル森林病
Q熱
狂犬病
コクシジオイデス症
エムポックス
ジカウイルス感染症
重症熱性血小板減少症候群(病原体がフレボウイルス属SFTSウイルスであるものに限る)
腎症候性出血熱
西部ウマ脳炎
ダニ媒介脳炎
炭疽
チクングニア熱
つつが虫病
デング熱
東部ウマ脳炎
鳥インフルエンザ(H5N1及びH7N9を除く)
ニパウイルス感染症
日本紅斑熱
日本脳炎
ハンタウイルス
Bウイルス病
鼻疽
ブルセラ症
ベネズエラウマ脳炎
ヘンドラウイルス感染症
発しんチフス
ボツリヌス症
マラリア
野兎病
ライム病
リッサウイルス感染症
リフトバレー熱
類鼻疽
レジオネラ症
レプトスピラ症
ロッキー山紅斑熱