麻_(繊維)
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岐阜県でも、麻をからむしと呼ぶ混交が見られた[7]
類似繊維

バショウ科バショウ属マニラ麻(Musa textilis)やリュウゼツラン科リュウゼツラン属サイザル麻(Agave sisalana)は船舶用ロープとして用いられる。シナノキ科ツナソ属のコウマ(Corchorus capsularis)やシマツナソ(Corchorus olitorius)がからとれるジュートはいわゆる麻袋(ドンゴロス)を作るのに使われている。2000年頃からはアフリカ原産でアオイ科フヨウ属ケナフ(洋麻。Hibiscus cannabinus)からとれる繊維、洋麻(アンバリ麻、ボンベイ麻)もジュートの代用で注目されているほか、の繊維分としても利用されている。
麻繊維の用途麻の繊維と、繊維を剥いた後に残る麻幹(おがら)。神道ではひも状の繊維のまま用いられることも多く、さらに裂いて紡ぐと麻糸となる。

精麻:木綿(ゆう)。神道の祓い具の大麻(おおぬさ)、神道の宝物箱を封じる麻紐、注連縄、弓道の弓の弦、古典芸能の楽器、横綱の化粧まわし、畳の経糸[2]。麻紙[8]伊勢神宮の特に重要な祭典では、たすき掛けにしたり麻を頭に巻く[9]、木綿襷(ゆうだすき)や木綿鬘(ゆうかずら)[10]御饌をくくる紐[1]。釣り糸[1]。切麻(きりぬさ)は、神道において、紙と麻繊維を細かく切ったものでこれを撒く。麻袋。籠。

麻糸:着物、漁網、蚊帳、げたの鼻緒、縄[11]

神道で用いる衣:天皇即位の大嘗祭の麁服(あらたえ)、伊勢神宮の神衣祭(かんみそのまつり)の荒妙(あらたえ)。

上布 - 麻と苧麻共を原料にした麻織物の上級品は上布とされ、近江上布(麻、苧麻)、奈良晒(麻、苧麻)、越後上布(苧麻)、宮古上布(苧麻)、などがある。とはいえ、古来から麻繊維は上級品としてだけでなく、一般の着物の原料としても用いられた。



麻織物、着物

大麻(おおぬさ)

麻紙、法隆寺献物帳

麻縄

麻袋

ヘンプクリート、麻幹の建築用ブロック

麻幹

麻幹は、建材、炭(打ち合げ花火に使う)、プラスチック原料などに使われる[2]。盆提灯で炊く。茅葺屋根の下地ともなり、岐阜県白川郷合掌造りにも使われる[12]。岐阜県、日吉神社の神戸山王まつりのたいまつにもなる。

岐阜県高山市の伊太祁?曽神社(いたきそ-)では、正月に、麻の浄衣(じょうえ)を着た若い衆が、米や小豆、大豆と共に麻の茎を煮込んだ管粥(くだがい)神事を行っており、無形文化財となっている[13]。京都でも麻の茎をたいまつとする伝統行事「城屋の揚松明」が行われている[14]
日本の麻「アサ#歴史」も参照皇大神宮所管の神麻続機殿神社において宮中祭祀である神御衣祭で用いる麻の繊維の衣服を織る様子(無形民俗文化財


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