バショウ科バショウ属のマニラ麻(Musa textilis)やリュウゼツラン科リュウゼツラン属のサイザル麻(Agave sisalana)は船舶用ロープとして用いられる。シナノキ科ツナソ属
のコウマ(Corchorus capsularis)やシマツナソ(Corchorus olitorius)がからとれるジュートはいわゆる麻袋(ドンゴロス)を作るのに使われている。2000年頃からはアフリカ原産でアオイ科フヨウ属のケナフ(洋麻。Hibiscus cannabinus)からとれる繊維、洋麻(アンバリ麻、ボンベイ麻)もジュートの代用で注目されているほか、紙の繊維分としても利用されている。麻幹は、建材、炭(打ち合げ花火に使う)、プラスチック原料などに使われる[2]。盆提灯で炊く。茅葺屋根の下地ともなり、岐阜県白川郷の合掌造りにも使われる[12]。岐阜県、日吉神社の神戸山王まつりのたいまつにもなる。
岐阜県高山市の伊太祁?曽神社(いたきそ-)では、正月に、麻の浄衣(じょうえ)を着た若い衆が、米や小豆、大豆と共に麻の茎を煮込んだ管粥(くだがい)神事を行っており、無形文化財となっている[13]。京都でも麻の茎をたいまつとする伝統行事「城屋の揚松明」が行われている[14]。
日本の麻「アサ#歴史」も参照皇大神宮所管の神麻続機殿神社において宮中祭祀である神御衣祭で用いる麻の繊維の衣服を織る様子(無形民俗文化財)