麻雀の牌はいくつかのグループに分かれ、役などに深く関係している。主な分類を以下に示す。
麻雀牌の種類?九牌中張牌 数牌(シュウぱい、すうぱい)とは、麻雀牌のうち、数字と関係付けられる27種類の牌の総称である。元々は、いずれも金銭またはそれに関わるものをモチーフとしている。萬子、筒子、索子より構成され、各種類1?9まである。(変わったものには、十萬、十筒、十索などが入った牌もある( ⇒市川屋 麗龍牌)) 数牌のうち、2?8までの牌を中張牌と言い、1と9の牌を老頭牌と言う。(後述。#中張牌・#老頭牌を参照) なお、3つ(広義には6つ)離れた数牌のことを「筋(スジ)」というが、これは両門待ちの場合に和了牌となるのが筋の牌だからである。 いずれの数牌も、雀頭にしてもそれに対して符は付かないため、平和における雀頭として認められる。 萬子(ワンズ/マンズ)とは、一萬から九萬までの9種類の牌の総称である。「萬」とは金銭単位をモチーフとしている[8]。「ワンズ」「マンズ」両方の言い方が一般に流通している。赤ドラ等でない限り、一から九までの漢数字は黒色、「萬」は赤色が一般的である。 牌譜上の略号では漢数字、または1m、2mといった表記をする。 筒子(ピンズ)[9]とは、一筒から九筒までの9種類の牌の総称である。「筒」とは、貨幣の形状をモチーフとしている[8]。読み方で言えば本来の読みは「トンズ」であるが、古くから銭貨の意味で餅子「ピンズ」とも呼ばれていたため、読みだけ残り現在に至っている。このため、古くは「トンズ」とも言ったが、近年の日本では廃れつつある。 牌譜上の略号では丸囲み数字(PC上では機種依存文字を避けるため括弧囲みのアラビア数字で代用)、あるいは1p、2pといった表記をする。 索子(ソウズ/ソーズ)とは、一索から九索までの9種類の牌の総称である。「索」とは貨幣に通してまとめる縄[8]あるいは竹串をモチーフとしている。なお、一索だけは鳥をモチーフにしたデザインとなっているが、これは麻雀の歴史の中で、牌のデザインがデフォルメされていった結果として鳥になったというだけのことであり、なぜ鳥の形で落ち着いたのかという点については定かではない(デフォルメ前のデザインが鳥に似ていたから等のいくつかの説が存在するようであるが、はっきりしない。)[10]。鳥は一般に孔雀が描かれることが多いが、尾長鶏や鳳凰あるいはひよこ、スズメといった意匠が用いられることもある。また、中には「竹林にパンダ」や「蘭の花」など、鳥以外の意匠のものもある。 牌譜上の略号では単なるアラビア数字、あるいは1s、2sといった表記をする。
字牌老頭牌
数牌萬子―
筒子―
索子―
字牌風牌――
三元牌――
萬子・筒子・索子の3種が数牌に該当し、字牌は風牌と三元牌に分かれる。
あとの節でも詳述するが、?九牌とは「字牌7種と老頭牌6種の総称」であり、老頭牌は?九牌に含まれる。
数牌
萬子
イーワン
リャンワン
サンワン
スーワン
ウーワン
ローワン
チーワン
パーワン
チューワン
筒子
イーピン
リャンピン
サンピン
スーピン
ウーピン
ローピン
チーピン
パーピン
チューピン
索子
イーソウ
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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