一方、明治以降、東北地方において、当初士族層・一定の資力のある農民・マタギの間でクマタカによる雪山の鷹狩が広がりを見せた。クマタカの飼育自体は鎌倉時代から見られ(古今著聞集)、中世の鷹書においても「角鷹」への言及が見られる。東北地方の「鷹使い」の起源は明らかでなく、幕末以前に遡る見方もあるが、用具とその名称に共通・類似するものがあることから、武士の鷹狩が土着化したものと見られる。名手として知られた三浦恒吉(1863 - 1938年)は、院内の伝助なる人物の流れを汲むが、旧戸沢藩鷹匠家の佐々木甚助とも親交があった。東北地方の「鷹使い」は生業鷹匠として発展したが、第二次世界大戦後の経済状況の変化で急速に衰亡し、武田宇市郎(1915-1992)の没後、現在では沓沢朝治の下で1年間学んだ松原英俊[38]がいる。
浜離宮恩賜庭園での放鷹術実演(2010年1月2日撮影)
放鷹術実演(2010年1月2日撮影)
放鷹術実演(2010年1月2日撮影)
関連作品
漫画
『アメノトリ』‐ 鷹匠を主題とする読み切り漫画作品で、鷹の扱いについて解説がなされている[39]。
ドキュメンタリー
鷹を継ぐもの(2023年6月30日、NHK-BSP)[38]
脚注[脚注の使い方]
出典^ a b c d e f g h i j k l m n “鷹狩りと御旅所