主なもの。鳩摩羅什訳による仏説阿弥陀経
『坐禅三昧経』3巻
『仏説阿弥陀経』1巻
『摩訶般若波羅蜜経』27巻(30巻)
『妙法蓮華経』8巻
『維摩経』3巻
『大智度論』10巻
『中論』4巻
彼の翻訳が後代の漢字圏に与えた影響は計り知れない。なお、唐の玄奘三蔵による訳経を「新訳」(しんやく)と呼び、鳩摩羅什から新訳までの訳経を「旧訳」(くやく)、それ以前を古訳と呼ぶ。
『妙法蓮華経』は天台宗で学ばれ、そこから鎌倉仏教が生まれたため、日本の宗派の多数を占める鎌倉仏教系の教団では非常に高い扱いを受けている[9][10]。
ただし羅什訳の特徴は逐語訳というよりは意訳である[11]。また一部に大胆な創作を加えたり意図的に訳語を使い分けた疑いが指摘されている[12]。彼が訳した原本が存在しないため、現存しているサンスクリット写本との差異があったかについても、検証が不可能となっている。
著書
『大乗大義章』3巻 - 廬山の慧遠との問答集
弟子・曇影