鯨油
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20世紀初頭に水素化による硬化技術が開発され、かつては多用された。第一次世界大戦後のドイツにおいて特に重要な用途で、第二次世界大戦後のイギリスなどでも多く用いた。日本でも第二次世界大戦後に広く使用されている。同様にショートニング原料にもなる。
特殊な鯨油
鯨蝋(げいろう)
マッコウクジラの頭部に詰まっている油脂である。脳油。白濁した外見が精液に類似しているため、マッコウクジラの英名“sperm whale”(精液鯨)の由来となった。温度による状態変化に特徴があり、マッコウクジラがその温度による比重の変化を遊泳時の浮沈に利用している。ろうそくや精密機械用潤滑油の原料として珍重された。なお、食べると消化不良に陥るので食用目的には使えない油である。「蝋#動物系蝋」も参照
肝油
肝臓から採取される油脂で、ビタミン類を豊富に含むため薬用に用いられる。クジラから採った肝油は、鯨油と呼ぶことはほとんどない。
脚注[脚注の使い方]^ 当初は皮下脂肪層を樽詰めして持ち帰って陸上で採油していたが、輸送中に腐敗してしまうため、船上での採油が行われるようになった。
^ 大蔵永常『除蝗録』(1826年)

関連項目

クジラ - 捕鯨 - 鯨肉 - 鯨ひげ - 鯨骨

捕鯨

- 魚油

油かす (食品) - 日本では採油後の皮下脂肪などが、コロや煎皮と呼ばれて食用にされていた。

黒船来航 - 米国の開国要求の理由の一つとして、通商などと並び捕鯨船の補給地の確保が挙げられていた。

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