鮎川信夫
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しかしこの結婚の事実については親戚知人にも明かさなかったため、友人たちは独身だと信じており、鮎川の葬儀の際に最所が名乗り出て、みな驚いたという[2]宮田昇『戦後翻訳風雲録』[要ページ番号])。なお、それ以前に、荒地派の詩人・佐藤木実と、籍は入れなかったが内縁の夫婦であった。

上記の例に見られるように、鮎川は私生活に関して完全な秘密主義を貫いており、連絡先は母の家、晩年は甥の家にする徹底ぶりだった。

1986年10月17日、世田谷区成城の甥の上村佑の家に郵便物を受け取りに行き、甥の家族と、ファミコンスーパーマリオブラザーズに興じている最中に脳出血で倒れ、搬送先の杏林大学医学部付属病院で死去[3]。66歳没。墓所は港区善福寺
主要な著作
著作集

『鮎川信夫著作集』 全10巻(思潮社) 1973 - 1976

『鮎川信夫全集』 全8巻(思潮社) 1989 - 2001

詩作

『鮎川信夫詩集 1945 - 1955』(荒地出版社) 1955

『橋上の人』(思潮社、現代日本詩集12) 1963

『鮎川信夫全詩集 1945 - 1965』(荒地出版社) 1965

『鮎川信夫全詩集 1945 - 1967』(荒地出版社) 1967

『鮎川信夫詩集』(思潮社) 1968

『1937 - 1970 鮎川信夫自撰詩集』(立風書房) 1971

『新選 鮎川信夫詩集』(思潮社) 1977

『宿恋行』(思潮社) 1978

『鮎川信夫全詩集 1946 - 1978』(思潮社) 1980

『鮎川信夫』(中央公論社、現代の詩人2) 1984

『難路行』(思潮社) 1987

『鮎川信夫詩集 続』(思潮社) 1994

評論・エッセイ

『現代詩作法』(牧野書店) 1955

『鮎川信夫詩論集』(思潮社) 1964

『戦中手記』(思想社) 1965

『詩の見方 近代詩から現代詩』(思潮社) 1966

『日本の抒情詩
藤村白秋から谷川俊太郎まで』(思潮社) 1968年)

『一人のオフィス 単独者の思想』(思潮社) 1968

『歴史におけるイロニー』(筑摩書房) 1971

『鮎川信夫詩人論集』(晶文社) 1971

『厭世』(青土社) 1973

吉本隆明論』(思潮社) 1982

『失われた街 森川義信論』(思潮社) 1982

『私のなかのアメリカ』(大和書房) 1984

『時代を読む・コラム批評100篇 1982?1985』(文藝春秋) 1985

『疑似現実の神話はがし』(思潮社) 1985

『すこぶる愉快な絶望 ‐ 鮎川信夫評論集』(思潮社) 1987

『最後のコラム - 鮎川信夫遺稿集103編 - 1979?1986』(文藝春秋) 1987

『私の同時代 鮎川信夫拾遺 エッセイと論稿46篇 1980?1986』(文藝春秋) 1987

対談集

『対談文学の戦後』(吉本隆明、講談社) 1979

『詩の読解』(吉本隆明、思潮社) 1981

『思想と幻想』(吉本隆明、思潮社) 1981

『自我と思想』(思潮社) 1982

『全否定の原則と倫理』(吉本隆明、思潮社) 1985

『アメリカとAMERICA 日米摩擦の底流にあるもの』(
石川好、時事通信社) 1986

翻訳

『オシリスの眼』(
オースティン・フリーマン、二宮佳景名義、早川書房) 1951

『かえりみはせじ』(レスリイ・グリイナー、寺井十輔共訳、早川書房) 1951

『詩と批評』(T・S・エリオット、荒地出版社) 1954

シタフォードの謎』(アガサ・クリスチィ、東京創元社) 1956、のち文庫

ABC殺人事件』(アガサ・クリスティー、早川書房) 1957

『試行錯誤』(アントニー・バークリイ、創元社) 1958、のち改題文庫化『トライアル&エラー』

『電話の声』(ジョン・ロード、東京創元社) 1959

『自我の発見 二十四の自画像』(編訳、荒地出版社) 1959

『あなたも魔術師になれる』(ブルース・エリオット、二宮住景名義、荒地出版社) 1959

『推理試験 あなたの推理力をテストする80題』(二宮佳景名義、荒地出版社) 1959

『一分間ミステリ』(二宮佳景名義、荒地出版社) 1959

『続推理試験』(A・リプレイ、二宮住景名義、荒地出版社) 1959

『わが最大の事件 世界大犯罪物語』正・続(クルト・ジンガー、二宮佳景名義、荒地出版社) 1960

『世界を変える五つの思想』(バーバラ・ウォード、荒地出版社) 1960

『すねた娘』(E・S・ガードナー、角川文庫) 1961

『女性のためのゴルフ』(ルイーズ・サッグス、アサヒゴルフ出版局) 1961

『人間みな同胞 ランバレネのシュヴァイツアー博士』(ノーマン・カズンズ、荒地出版社) 1961

ワイアット・アープ伝 真説・荒野の決闘』(スチュアート・N・レーク、荒地出版社) 1962

『決死の時 真説アラモ砦』(ウォルター・ロード、荒地出版社) 1962

『あるスパイへの墓碑銘』(エリック・アンブラー、東都書房、世界推理小説大系) 1963

『悪名高き男たち カポネとその時代』(ケネス・オルソップ、荒地出版社) 1963

裸のランチ』(ウィリアム・バロウズ、河出書房新社、人間の文学) 1965、のち文庫

『偉大な生涯の物語 イエス・キリスト伝』(F・アワズラー、荒地出版社) 1965

『男性のための恋愛論』(スティーブン・ポッター、荒地出版社) 1966

『アプダイク作品集』(ジョン・アプダイク、荒地出版社) 1969

『ジャンキー 回復不能麻薬常用者の告白』(バロウズ、思潮社) 1969、のち河出文庫

『レディに捧げる殺人物語』(フランシス・アイルズ、創元推理文庫) 1972

『女のいない男たち』(アーネスト・ヘミングウェイ、荒地出版社、ヘミングウェイ短編集2) 1982

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