魚類
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村落単位で見た生活習慣では、労働が激しく、又は大豆を十分にとり、野菜海草を多食する地域は長寿村であり、の過剰摂取、魚の偏食の見られる地域は短命村が多いことが指摘されている[30][31][32]

魚介類の脂肪酸にて、魚介類100グラム中の主な脂肪酸について解説。

魚は世界の水系に排出される化学物質を取り込み濃縮させる。PCBやダイオキシン、水銀、鉛、DTTなどがある。魚はPCBの最大の摂取源であると指摘される[3]

脂肪の多い魚は、オメガ3脂肪酸の豊富な供給源であり、アルツハイマー病の人々の脳に有害な塊を形成するタンパク質であるベータアミロイドの血中濃度の低下に関連している。このため、少なくとも週に2回は魚を食べること。ただし、鮭、タラ、ライトマグロの缶詰、ポラックなど、水銀の少ない品種を選択すること。魚に過敏な場合は、オメガ3サプリメントの摂取について医師に相談するか、亜麻仁、アボカド、クルミなどの陸生オメガ3ソースを選択すること[33]
毒詳細は「Category:毒をもつ魚類」を参照

食べると幻覚を起こす魚類(英語版)

水俣病シガテラなど、環境の毒を生物濃縮してしまい人間に害をなす場合もある。

分類

20世紀半ばまでは、魚類は魚上綱(ぎょじょうこう)として1つの綱に分類されていた。これは日常用語における「魚」に対応する分類群であった。魚上綱には、軟骨魚綱硬骨魚綱絶滅した板皮綱および棘魚綱が含まれていた。

現在[いつ?]では、魚綱は単系統群ではなく側系統群であるとされる。例えば、マグロ・メダカなどの典型的な魚を含む条鰭綱は、サメなどの軟骨魚類やヤツメウナギなどの無顎類よりも、ヒトなどの四肢動物両生類爬虫類鳥類哺乳類)により近縁である。このような分類は人為的であるため、現在では魚綱は生物の分類としては用いられない。

ただし、漁業などの実用的な分野では、現在[いつ?]でも魚類が用いられる。

本稿では無顎類も示すこととする。また全体の分類体系はNelson の分類に従った。
分類方法様々な形態の尾鰭。A:異尾、B:原尾、C:正尾、D:両尾。正尾にはさらに多くのバリエーションがある

魚類を分類するにあたって使用される特徴のうち、特に注目されるのが鰭の形態である[34]。背鰭の数、胸鰭と腹鰭の位置、脂鰭の有無などが、分類上の重要な形質となる。例として、系統的に古い魚類(コイ目など)では腹鰭は体の中央付近に位置するが、比較的高等な魚類(スズキ目など)ではずっと前方に移動し、胸鰭のすぐ下であったり喉の位置にあったりする。胸鰭と腹鰭を近づけて連動させることで、より効率の良い運動が行えるようになったものと見られている。また条鰭類の魚類では、各々の鰭が何本の棘条と軟条で構成されているかによって、系統的に近い種類・遠い種類を見分けることができる。これらの鰭の構成は分類上極めて重要な要素であるため、専門的には略号を用いて「D.XII,9; A.III,8; P1.26?28; P2.I,5」のように表し、これを鰭式(きしき)と呼ぶ。アルファベットは鰭の種類(D:背鰭、A:臀鰭、P1:胸鰭、P2:腹鰭)を、ローマ数字・アラビア数字はそれぞれ棘条・軟条の数を表している。

分類に用いられる形質として、骨格や鱗もまた重要な要素である。より進化した高等な魚類では、骨の癒合・省略が進み、全体の数が少なくなる傾向がある。これは脊椎動物全体に見られる特徴で、ウィリストンの法則と呼ばれる[35]。鱗は上述したような形態の区別の他、側線を基準に計測した鱗の数(側線鱗数や横列鱗数)が分類形質となる。

魚類は様々な体型や体色をしており、これらは見た目にわかりやすい特徴ではあるが、少なくとも目のレベルでの分類に使用されることは少ない。体型や体色は系統よりもむしろ環境への適応を色濃く反映している。科・属・種などの下位分類では、発光器の数と位置(ハダカイワシ類)、交接器の形態(アシロ類)など多種多様な形質が分類に用いられている。
無顎口上綱 Agnatha詳細は「無顎類」および「en:Agnatha」を参照

ヌタウナギ綱 Myxini

†翼甲綱 Pteraspidomorphi (絶滅)

頭甲綱 Cephalaspidomorphi

アナスピス目(欠甲目)Anaspidiformes - ビルケニア (絶滅)

甲骨目 Osteostraci - トレマタスピス (絶滅)

ガレアスピス目 Galeaspida (絶滅)

ピトゥリアスピス目 Pituriaspida (絶滅)


顎口上綱 Gnathostomata詳細は「顎口類」および「en:Gnathostomata」を参照
板皮階 Placodermiomorphi詳細は「板皮類」および「en:Placodermiomorphi」を参照

板皮綱 Placodermi - ダンクルオステウス (絶滅)

軟骨魚階 Chondriomorphi詳細は「軟骨魚類」および「en:Chondriomorphi」を参照

軟骨魚綱 Chondrichthyes

全頭亜綱 Holocephali

ギンザメ目 Chimaeriformes - ギンザメ


板鰓亜綱 Elasmobranchii

ネズミザメ上目 Galeomorpha

ネコザメ目 Heterodontiformes - ネコザメ

テンジクザメ目 Orectolobiformes - ジンベエザメトラフザメ


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