魚介類
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工場から海や川に排出された工業廃水に含まれるメチル水銀が蓄積された魚介類を人が摂取したことにより中枢神経(≒脳)が侵され深刻な障害が発生したのが水俣病である。最近は魚介類(広義には水産物)に含まれるダイオキシン類や水銀(メチル水銀)が問題になっており、妊婦に対して、魚介類の摂取量や回数を制限するようにとの勧告をしている。最近では農林水産省は魚介類の体中ダイオキシン類濃度を発表している。また、地中海マグロの体中ダイオキシン類濃度が高いので健康影響が懸念されている。マグロなど食物連鎖の上位に位置する大型の魚には水銀が累積されており(=生物濃縮)、胎児に影響があるとして厚生労働省が(妊娠中や妊娠予定の女性に対しては)魚介類の摂取量や回数を制限するようにとの勧告をしている。
生物毒

貝の一部に「貝毒」と言って毒素を持つ藻類の毒を蓄積するものがある。直接貝類を食す以外にも、ハタなどの貝を餌とする魚を食べて貝毒に当たる場合がある。

フグは一般に内臓にテトロドトキシンを持っている。
病原性微生物・寄生虫

魚介類に含まれる細菌は冷蔵庫の温度では活動を抑えることができないため、食肉に比べ劣化しやすく食中毒のリスクが高い。例えば、サバ属の魚は冷蔵不十分な状態にあるとヒスタミン産生菌が増殖しヒスタミン中毒を起こす場合がある。貝類はその食生から細菌やウイルスを吸着しやすく、コレラ腸チフスの感染源となる場合がある。

魚介類を宿主とする寄生虫で人体に有害なものはアニサキスサナダムシなど50種以上存在する。寄生虫は加熱や冷凍に弱いため、60℃以上の加熱調理するか、-35で15時間もしくは-27℃で7日間冷凍すれば完全に死滅する。同様の加熱調理で細菌も死滅させることができるが、ヒスタミン中毒のように調理以前に細菌が出した化学物質自体は加熱調理では除けない場合もある。

なお、あまりに火であぶりすぎて炭のように黒焦げにすると発がん性物質が発生することがあるが、これはすべての食品について言えることで、魚介類に限った話ではない。
学問

魚介類の漁獲・加工・流通などを行う産業を(総合的に)研究対象としているのが水産学であり、それを研究しているのは水産学者である。
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魚介類は、分類上、複数の門にまたがる。

脊索動物 - 魚類(軟骨魚類、硬骨魚類)、哺乳類クジラ)、無顎類ヤツメウナギ)、ホヤ

軟体動物 - 貝類頭足類タコイカ

棘皮動物 - ウニナマコ

節足動物 - 甲殻類エビカニ

刺胞動物 - クラゲ

出典[脚注の使い方]^ a b c 「魚介類」『広辞苑』第6版
^ a b 塩田雄大 (2003年6月1日). “魚介類? 魚貝類? - 最近気になる放送用語”. NHK放送文化研究所. 2019年8月8日閲覧。
^ a b cseafood Encyclopaedia Britannica
^ Sea 1.2 Lexico
^ 国内銀行初、横浜銀行の社員食堂に「サステナブル・シーフード」導入、食堂運営受託のグリーンハウスと協働 食品産業新聞社 ニュースWEB(2019年6月13日)2020年3月1日閲覧
^ 生鮮食品品質表示基準 2006年2月28日、農林水産省告示第210号
^ 例: ⇒農林水産省・農林水産物円滑化推進事業・海外貿易制度等調査報告書・ロシア編・市場特性
^商標法・類似商品役務審査基準・第29類
^The State of World Fisheries and Aquaculture 2016(国際連合食糧農業機関 FAO)pdfファイル。


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