魔獣戦士ルナ・ヴァルガー
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このウニはまずくて食用にならない(食材としての表記は『雲丹』)。ポーラン家はコーリングメイジの家系だが何故か「海産物を召喚する能力」以外滅多に出てこない。ゴシップ誌「でいりぃ・あるたいお」の発行無責任者。うさんくさい怪しげな記事な場合が多数だが、本質に迫っている場合もあり、ミルは一時彼から情報を買おうと考えていた。なお、ファラ・ミルドレッドは熱心な読者である。厚かましく他人の迷惑をかえりみない人柄のせいか、彼の周りにはトラブルが絶えない。自身を「ミスター・ポーラン」と呼んで貰いたがる。ギルバートやチョーサーに比べると方向感覚は比較的まとも。
ギネヴィア・オフィーリア・コンスタンツェ・ポーラン
チャーランの妹で、天候操作(降雨)の能力を持つ魔道師。薬作りの才能があり、薬品店を経営している。彼女もかなりの長話だが、ゼナ公女の様な破壊力は無い。ミル・ユードのファン。ポーラン家では数代ぶりに現れた、海産物召喚(コーリング)以外の能力を持つ魔道師ではあるが、能力使用の場面は無かった。なぜか、ギネヴィアというファーストネームで呼ばれることを嫌い、「レディポーラン」と呼ばれる。ルナがログリアンでドレスデン一族に捕らわれた際に彼女の名前で誤魔化そうとした。
スミス・チョーサー
天候操作(晴天)の能力を持つ魔道師。メガネが特徴。お気楽さでは群を抜いているが、そのお気楽さで晴天を呼び込んでおり、彼にとっては欠かせない能力である。ギルバートと互角以上の方向音痴。趣味の武器屋(ただし魔道師は戒律で武器の使用を禁じられている為、実際には使用できない武器だけを扱っている)を経営していたが、商才は無く、破産の憂き目をみる。直接の原因は、使用できないと思って高額で仕入れた斬魔獣剣などを「実際に使用するもので商売はできない」と無償で譲り渡してしまった為だが、他にも「ホワイトヒーター(炎を発するが剣全体が白熱するため使えない)」をバト・ロビスが「根性」で使いこなした際にも無償で譲っている。リムズベルに立ち寄った時には、ヴィーナの可憐さに一目惚れして「さーどぷりんせす」というヴィーナのファンクラブを立ち上げ、普段のお気楽ぶりとは考えられないほど熱狂的に活動するが、チャーランに半ば強引に南方への旅路に同行させられ、活動休止を余儀なくされる。物語中盤でザシャムの「ゆうもあ」に関する弟子となる。
リム・リリス
縞兎(ストライプヘア)に変身する獣人族(ゾアン・ウールス)の少女。愛称はリル。母親はゾアン・ウールスの伝統儀式の生贄として選ばれた身であったが、生贄に与えられた特権をさんざん楽しんだ挙句に見張り役をたらし込んで逃亡し、彼女を生んだ。それによって生贄としての資格は失われたが、自身は追っ手によって殺され、今度は娘が次の生贄として狙われる事になった。父親はたらし込まれた見張り役で、共に殺された。享楽的かつ自己中心的な性格。倫理観念がほとんどない。性行為に関しても同様で、主に街の売春宿で働いており、その「技術」はトップクラス。そして同性異性見境無しにその技術を振るい、ルナ、レイピア、リオネル、バト、ロコ等と関係を持つ。シャドウの虜囚となった時も一族の娘たちを次々と毒牙にかけ、ハーレムを形成している。ゾアンたちからは「性悪」と呼ばれている。ある事件が元でお化けや死霊術師が苦手である。一方で売春婦の仕事に強いプロ意識を持っており、お客様には相手が誰であれ全力でサービスする事をモットーとしている。名前の由来はリリスから(なお、ゾアン・ウールスの名前は姓+名である)。
リム・リオネル
ゾアン・ウールスの巫女で、リルの従姉妹。高飛車でキツイ性格だが、巫女としての責任感がそうさせているだけで、実際は心優しい少女である。実の姉がリルの母親の代わりに生贄にされた過去があり、更に実妹のエルザがリルの代わりの生贄になっていた為、リルを捕らえるべく奔走する。リルやファラほどではないが性については奔放な一面があり、エルザ、バト、リルと関係を持ち、バトとの間にゾアンと人間のハーフである娘、ヴェローナをもうける。なお、ゾアンは人間族との間に子が出来た例が無く、懐妊した際には本人が一番驚いていた。人間時はかなりの美少女だが、変身すると非常に不細工なカモノハシペンギンになってしまう。
ファラ・ミルドレッド
死霊術師(ネクロマンサー)。女性ながら魔道都市(アルタイオ)の評議長となる。ネクロマンサーであるため他者の精気(エナジー)を吸収して寿命を延ばす能力があり、外見は若々しいが実年齢は100歳を超える。必要な精気は魔道屍人(ダムンド)から吸い上げる。彼女も性に関しては奔放であり、男性のダムンドを夜のお相手としても用いている。バトとも関係を持ち、息子を懐妊する。
グレゴール・クライシス
魔道都市アルアイオにおいても稀に見るほどの天才死霊魔術士。非常に知性が高いのだが、他者に対する配慮があまりに乏しく、倫理観が欠けている。そのため、数々の非道な実験に手を染め、マッドサイエンティストの名をほしいままにしている。登場時は「永遠の命」に執着しており、非道な実験の末に、「力ある者」(魔道師)の脳から闇魂(ダークソウル)を作り出すことに成功している。なお、この時の犠牲者はポーラン家の先祖であるらしい(絶命時に銀ダラを召喚)。そして完成した闇魂の被験者第一号は、使い魔のチャフである。闇魂製造のために行ってきた数々の行為が発覚し処刑されるが、チャフにより闇魂を埋め込まれ不死性を取得して復活。およそ100年後、復讐の為にアルタイオを襲撃して壊滅寸前まで追い詰める。その折、ヴァルガーという圧倒的な存在を知り、今度はそちらに興味を向けることになる。主人公たちと紆余曲折あって、ヴェルフレイ神殿にヒュレーネと共に閉じ込められ、ヒュレーネの長話を延々20年近くも(「ネオ・ヴァルガー」の時代まで)聞かされる羽目になる。彼女の他者への気配り皆無な態度に振り回される経験はさすがに堪えたらしく、「ネオ・ヴァルガー」以降は他者への気配りも多少は見られるようになり、闇魂の素材となったローラ・パウルを完全な自由意志を持つ個体として復活させたり、(以前に比べれば比較的)穏便な手段でヴァルガー研究を進めたり、果ては倫理観の塊のようなディアーヌに好意を寄せたり、ザシャムとチェスをしながら茶をすすったりと、(相変わらず尊大な態度ではあるが)人として大きく成長する。彼は作者のお気に入りらしく、初登場した4巻では丸々1章分を使って彼が過去に起こした事件のストーリーが描かれたが、シリーズ中、最も陰惨な内容だった。
チャフ
グレゴールの使い魔である有翼猫。翼は蝙蝠の羽根となっており、「バットキャット」とルビが振られている。最初に闇魂を埋め込む実験を受けた個体でほぼ不死身。非常に口が悪い上にリル以上に性悪で、周りからは「性悪猫(クソ猫)」と呼ばれている。グレゴールの指示で誘拐や殺人など数々の悪事に手を染めており、良心や倫理観といったものを全く持たない。その反面、使い魔としてのメンタリティに縛られ自由意思と言った物はほとんどない(イタズラ等もあくまで「命令された事のついでにしでかした」事である)。グレゴールの下を離れた後はドン・ペドロの使い魔として活躍し、彼との間に息子をもうける。「ネオ・ヴァルガー」の時代では母親になった事で落ち着いたのか、昔よりも性格が丸くなったが、これまでに行ってきた数多の悪行の為に「迷惑猫」と呼ばれて悪名を轟かせている。
ザグ・ロビス
グレゴールに従う狂戦士。バトの大叔父に当たる。かつては勇者と呼ぶに相応しい人物だったが、魔剣「魂喰い(ソウルイーター)」で致命傷を負った事による死の恐怖に屈服して闇魂を受け入れ、グレゴールの忠実な僕となる。
ローラ・パウル
ファラ・ミルドレッドの先輩である死霊術師。理知的で清楚な雰囲気を漂わせた美女である。100年前、グレゴールの研究内容に興味を持ち、彼に近づいた結果、惨殺されて闇魂の素材にされてしまう。この一連のストーリーは、読者にとって(可憐な美少女のイラストが伴ったことも手伝って)ショッキングなものとなり、彼女のイラスト付きの抗議文を送った読者が複数現れる程であった[要出典]。ところが「ネオ・ヴァルガー」の時代になって、惨殺した張本人であるグレゴールの手によって、ホワイトコブラ・ヴァルガー(ヒュレーネ)の肉体を素材として復活。さらに彼女は、自発的にグレゴールを師として仰ぎ、主人公(ヴェローナ&ディアーヌ)達の敵として立ち塞がるという再登場を果たした。知的探求に関しては自由な発想の持ち主で、その点ではグレゴールに似た感覚を持ち合わせている(それがグレゴールに弟子入りした理由だとファラは分析している)。また、男女交際に関してはかなりの堅物であり、自由奔放なファラにとっては堅苦しくて取っ付き難い先輩だったようである。
ヒュレーネ・ド・ヴェルフレイ
大白蛇魔獣(ホワイトコブラ・ヴァルガー)のブレインである死霊術師。「千年惚気話」と呼ばれるほどの恐ろしい長話をする。破壊力はゼナ程ではないが、とにかく長い上に休息も睡眠も無しに、相手が生きている限り何年でも延々と続く。魔道師としては圧倒的なまでの魔力と実力を持ち、ヴァルガーですら眠らせる魔獣睡眠や魔獣麻痺といった強力な魔法を苦も無く扱う。
ドン・ペドロ・カルロス・ドレスデン
ドレスデン一族の一員でランドシップ船団を率いる。海賊でありながらカナヅチな上に潮風のアレルギー持ちで、ギルバートから間抜け呼ばわりされる。なお、彼の配下も全員がカナヅチで、新たに部下をとる際にも「泳げるかどうか」が第一の条件。ドレスデン一族らしく倫理観は希薄だが、グレゴールよりはマシで、使い魔にしたチャフが4WDを殺害した事を知った時は仰天してしまっている。ノワールに謁見した時に彼の度量に心酔し、以後は絶対の忠誠を誓う。
ワルス・ワルサー・ワルプルギス・ワーワルスキー・ドレスデン
ドレスデン一族の当主で、名前の頭文字が全てWから始まるので「4WD」と呼ばれる。「時は金なり(タイム・イズ・マネー)」をモットーにしており、何事もスピードを第一に考える。猫と魔道と女と余計なおしゃべりが嫌いで、全てを1つにまとめたような存在であるチャフを毛嫌いしていた。
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