魔法のプリンセス_ミンキーモモ
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1994年には、外国からの使用料入金による分配額が最も多かった国内作品に与えられるJASRAC賞の国際賞を、本作品のBGMが受賞した[13]

1991年から放映された第2作では、スポンサーはユタカ(2003年にポピーに社名変更)になり、楽曲はスターチャイルドキングレコード)が担当した。前作のリメイクとする案もあったが、続編として製作することになった。前述の解説のとおり後半でミンキーモモの変身が少なくなるが、これはスポンサーからの要望でもあった。シリーズ後半では商品展開が新しくなり、商品の区別のために『魔法のプリンセス ミンキーモモ 夢を抱きしめて』に改題された[7]

2004年には学習雑誌「小学二年生」で『みらくる・ドリーム ミンキーモモ』[注釈 18] が連載された。主人公モモはリーフィナーサのプリンセス。一部では『三代目モモ』『陸モモ』と呼ばれる。当時あったアニメ版企画を元にしているとされるが、現在、これをベースとしたアニメ化作品は制作されていない。首藤は後に「WEBアニメスタイル」連載上で『ミンキーモモ』第3作の構想があることを明らかにした。内容について「80年代、90年代それぞれの夢のあり方を描いてきたこれまでのシリーズに対し、『20世紀の夢について』をテーマとし、これをもってシリーズの完結編となる」と語ったが、首藤の急逝により、シリーズは事実上、未完となった。

2009年、プロダクション リード(旧葦プロダクション)は放映30周年に向けて新たなプロジェクトを立ち上げると発表した[14]。2010年のゴールデンウィークには広井王子の脚本によるミュージカルが上演された[15]
キャラクターデザイン

ミンキーモモのキャラクターは最初に漫画家のみさきのあによってデザインされた後、芦田豊雄とアニメーターの服部あゆみがアレンジして完成した[5]。3名が「キャラクターデザイン」としてクレジットされているのはこのためである。みさきのあの初期のキャラクターデザインでは少女漫画らしいフワフワした髪形であった。しかし、芦田がアニメ向けにアレンジする際にその描き込まれた髪形をアニメで再現出来なかったため服部あゆみが描いた髪型を採用した[16]。芦田は誰が書いてもミンキーモモだと分かるデザインを目指したという[えーだば 47]。結果としてアニメキャラでは他に例を見ない独特なものになった。

第2作においてもミンキーモモの基本的なデザインは踏襲された。大きな違いとしては、マリンナーサのミンキーモモはハート形のアクセサリのついた髪飾りをいつも身につけており、変身中は常に衣裳のどこかにハートマークが入るようになっている。一方、フェナリナーサのミンキーモモは髪飾りをつけなくなり、前作でのトレードマークだった星のアクセサリーを衣装に付ける形で区別されている。
その他

第1作の主人公のキャラクターデザインに関わったみさきのあは、TV放送と同時期の82年8号 - 17号にコミック版を『
週刊少女コミック』に連載した。全10回で、1話あたり4ページ程度である。その後も他の雑誌やムックなどに続編や番外編が散発的に発表されている。同作中の変身の呪文「プルル・オフ」は、企画初期段階の案である「ヤーチャイ・マーバットン・プルル・オフ」を省略したものだという。

アニメ『さすがの猿飛』において、小山茉美演じるゲストキャラ・柿の木モモ子が登場する、ほとんど本作の番外編とも言える作品が1つ作られている(第38話「モモちゃん忍法・変身の術」、1983年7月17日放映)。本作ではモモ子の大人バージョンから少女バージョンへの「変身」は、「忍術による催眠術」と説明されている。声優陣[注釈 19] に加えて、首藤をはじめとする脚本陣や演出家などのスタッフが共通していることによるパロディ。ただし、モモ子の髪の毛の色はピンクではなく黄色になっている。また、アニメ版『北斗の拳』でミンキーモモに似た風貌のキャラクターが出てきたことがある他、スタジオライブ葦プロダクションに関連する作品にはこの類の遊びは少なくない。

諸データ
第1作の諸データ
第1作放映期間

1982年3月18日 - 1983年5月26日(全63話)

毎週木曜 17:55 - 18:25
テレビ東京系で放映。

前期:第1話-第46話 (第47話、第48話は総集編)

後期:第49話-第63話

声の出演(第1作)

ミンキーモモ -
小山茉美

シンドブック - 田の中勇

モチャー - 木藤玲子

ピピル - 三田ゆう子

カジラ - 千葉繁

王様 - 増岡弘

王妃様 - 塚田恵美子

パパ - 納谷六朗

ママ - 土井美加

第1作スタッフ各話の脚本、絵コンテ、演出、作画監督については「魔法のプリンセス ミンキーモモの映像作品一覧」を参照

企画:佐藤俊彦

プロデューサー:大野実読売広告社)、加藤博、梅原勝

原案 / 構成:首藤剛志

総監督:湯山邦彦

音楽:高田ひろし

美術監督:新井寅雄

音響監督:藤山房延

録音制作:ザック・プロモーション

撮影監督:福田岳志

キャラクターデザイン:芦田豊雄、みさきのあ、服部あゆみ

色彩設定:永江由利

録音:成清量

効果:加藤昭二アニメサウンドプロダクション

制作管理:佐藤訓史、古林明子

制作担当:庄司清

オープニング作画:わたなべひろし

色指定:ひろかわゆり、杉田泰子、北村則子

撮影:三晃プロダクション、旭プロダクション

編集:辺見俊夫、山崎昌三

タイトルデザイン:安食光弘

現像:東映化学

製作:葦プロダクション、読売広告社

放送局(第1作)

この節の加筆が望まれています。
主に: 出典のアニメ雑誌以外の放送情報 (2019年12月)

系列はキー局での本放送当時のもの、放送日時は個別に出典が提示されている局を除き1983年5月終了時点のものとする[17]

放送地域放送局放送系列放送日時
関東広域圏テレビ東京(制作局)テレビ東京系列木曜 17:55 - 18:25
大阪府テレビ大阪
北海道北海道文化放送フジテレビ系列1982年3月21日から1983年5月29日まで
日曜 10:00 - 10:30[18]
青森県青森放送日本テレビ系列
テレビ朝日系列土曜 6:00 - 6:30
岩手県テレビ岩手日本テレビ系列日曜 7:15 - 7:45[19]
秋田県秋田テレビフジテレビ系列
テレビ朝日系列木曜 17:00 - 17:30
山形県山形テレビフジテレビ系列水曜 17:00 - 17:30[20]


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