鬼太郎
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腕の中にあり、手で触れた相手を金縛りにしてしまう[66]
体内ガス[79]
アニメ第1作第42話「人食い島」で使用。体内のガスで腹を大きく膨らませ、気球のように空を飛ぶ。また、アニメ第1作第57話「隠形魔法」ではこのガスを口から吐き出すことで、ガスの匂いを好む虫を呼び寄せた。これとは別に悪臭を放ったこともある。
耳電話
自分の耳を切り離して残しておくことにより、遠隔地でも仲間と会話ができる。『ダイダラボッチ』(アニメでは第2作第29話)で使用。
呼吸
水中での呼吸をしている描写はほとんどないが、成層圏でも「空気が薄い」程度での呼吸をしており(第5作第74話「一反もめん!鹿児島決戦!!」)、水中でも会話や戦闘を繰り広げ、息苦しい様子を見せない、人間よりは遥かに長時間の水中行動ができるなどが見られる。
味方の能力の再現
味方からの妖力を受けて飛行、冷気と霰の嵐、砂かけ、石化能力、猫、火炎の能力を使う。第4作99話や第6作75話で使用。味方からの妖力を受けたり、呪装術を施すことで砂かけ婆、子泣き爺、猫娘、一反木綿、ぬりかべの妖力や魂を取り込んだ鬼太郎が一時的に能力を身に付け、第4作では一時的に妖怪王となったぬらりひょんと、第6作では玉藻前との戦いで使用した。第4作99話では、鬼太郎自身が能力を発動する他、リモコン下駄に輪入道の火炎を纏わせることもできた。
エクトプラズム
「魔女サーカス」で使用、物質化した霊魂。魔女たちに毒を盛られた上にローラーで潰された際、口から泡状になって出て八方に広がり反撃した。魔女たちが逃げながら火を放ったので、砂かけたちの警告で体内に戻す。
毛生え光線
大海獣と化した鬼太郎が見せる能力[注 68]。口からレーザービーム(第4作)またはフラッシュ状(第1作)やサーチライト状(原作)の金色の光線を吐いて、対象を生物・無生物問わず毛だらけにする。戦車などの兵器類を無効化するだけでなく、鋼鉄をも曲げる威力がある。鬼太郎の時の感覚で喋ろうとすると同時に光線を誤発射したり、感情が昂った時の咆哮は喉の奥や吐く息が、光線の前段階の如く発光する。第3作では未使用。また、第4作では「ゼオクロノドン」の骨格や生前のシルエットと、海獣化した鬼太郎の見た目が全く異なり、海獣化した鬼太郎の姿や光線が、本来の鬼太郎特有の姿や毛に関する妖力を反映させた姿なのかも説明されていない。
武器
霊毛ちゃんちゃんこ

幽霊族は死ぬ時に「霊毛」と呼ばれる1本の髪の毛を残す。数多のこれらの毛を編んで作られたのが鬼太郎のちゃんちゃんこである。色は黄色と黒の横縞模様[注 69]。ほとんどのシリーズは直線だが、アニメ第4作のみ波打った線(しわ)になっている。大きさや形状、能力を変幻自在に変えられる万能の武器であり、ちゃんちゃんこがなければ切り抜けられないピンチも数多くあった。妖力を蓄え、普段は鬼太郎のリモコン操作で空を飛ぶが鬼太郎の危機には自ら動き出す。原作『妖怪大戦争』[80]では先祖の霊が目玉おやじに助言することもあった。

とても丈夫で大抵の妖怪には破られる事は無いが、アニメ第3作第11話では刀に化けた白山坊、第4作第89話「髪の毛地獄ラクシャサ」でラクシャサに、第5作第85話ではぬらりひょんの鉄の爪[注 70]によって引き裂かれてしまった事があった。ただし、白山坊やラクシャサの時は霊毛自体は残っていた為に後々すぐに再生し、ぬらりひょんの場合は妖怪としての能力を発揮したミウの治癒能力によって一瞬で修繕(修復)され、燃やされたり切り刻まれても元に戻る。

初出作「幽霊一家・墓場鬼太郎」では6歳の鬼太郎が既に着ていたが、込められた霊力が明かされたのは「吸血鬼と猫娘」にて。「おかしな奴」では彼が7歳の時に目玉おやじが授けた。初期のアニメ版では、目玉おやじが「閻魔大王様から貰った」と発言していることから閻魔大王から鬼太郎へプレゼントされた物らしい。

アニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」では、人間体の目玉おやじが身に着けていたときは霊毛の組紐だったが、数多の幽霊族の遺体から生じた霊毛が組紐に寄り合わさり、ちゃんちゃんこになったことが描写された。

「続ゲゲゲの鬼太郎」や「新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代」では、ちゃんちゃんこを編み直しセーターとして着ていた時期もある。
着衣・救命具としての用法

妖力強化
着ていることで鬼太郎の妖力は行動・防衛の両面で強化される。他の妖怪に着せて強化することもでき、第4作50話では姥火を倒すために吹消婆に着せ霊力を注入し強化させた。逆に第5作8話や20話のように奪われたり攻撃に使って手放したりした状態では弱体化し、ダメージを受けると防御力や回復力が低下し危機に陥るが、再び身に着けることで急速に霊力が充填されて普段通りの力を発揮する[注 71]
防弾
第6作では1話で名無しが放った逆五芒星の矢で射られても翌朝まで失神する程度で済んでいるが、95話で総理が放ったすべての妖怪に有効な対妖怪用の銃弾はちゃんちゃんこでも防ぎきれず、最後は衰弱した所に後ろから頭部を撃たれ消滅してしまった。第4作35話では土地転がし、『日本爆裂!!』では銀行強盗に発砲された時は防弾の効果を発揮しなかったが、鬼太郎自身にダメージはなかった(第4作35話では弾は口から吐き出している)。
霊界・異次元との往来
ちゃんちゃんこに乗り移った先祖たちの霊が守っているので、着用者は生きたまま地獄へ出入りすることができ、逆に死者が現世に出ることもできる。見上げ入道に霊界へ強制移送された際も[81]、先祖の霊が糸を紡いで道標を残してくれたことにより、本来帰還が不可能なはずの霊界からも生還することができた。「釜なり」では釜なりの釜の中の異次元空間に糸を垂らし、呑まれた人々を救出した。第6作では人間は普通ゲゲゲの森に入れないが、ちゃんちゃんこを着れば入ることができ、36話でまなを避難させるため着せていた[注 72]。同作96話でも鬼太郎の魂を捜しに地獄や「あらざるの地」に赴くまなに目玉おやじが着せている。
マスク
口を覆う。ねずみ男や白うねり、化け草履など、悪臭を武器とする相手に使用することが多い。
浮き袋
救命胴衣の如く水に浮く。第1作第65話「妖怪ほうこう」にて使用。
パラシュート / グライダー
着たままもしくは両手で持って大きく広げムササビのように滑空しながらゆっくり着地する。第3作第92話「人食い家と妖怪家鳴」にて使用。第4作第106話「悪夢! 妖怪地獄」や『新妖怪千物語』10話では上昇気流を利用して滑空した。第6作37話では広がらず着た状態のままで、落下したまなを一時滞空させ守ったり、76話では土転びの攻撃をかわすときに使用。
変身
望むものに変身できる。本人以外にもねずみ男に騙された傘化けが鬼太郎からちゃんちゃんこを盗んで人間に変身した(全シリーズ)。
避難カプセル
第5作第85話で妖怪城を大破させた際、城内の味方全員を包んで球状になり、海上へ脱出した。第6作66話では底なし沼からの脱出に使用。
命綱
第4作49話や第5作75話で、赤舌の体内や霊界から脱出する際に、(後者の場合は先祖の力によって)糸がほどけ、命綱になった。第6作57話ではラ・セーヌたちの想像で糸がほつれてそれを使って金庫から脱出するシーンもある(これはあくまでも想像であるため実際にできるかは不明)。
発光
第4作69話では古井戸に呼びかける仲間の声に反応し黄金色に発光してやかんづるの胃の中から脱出に成功した。100話では影女が集めた悪意の塊に飲まれそうになった鬼太郎を勇気づけた。
その他
鬼太郎が激しいダメージを負った際は、ちゃんちゃんこの模様の肉塊に変形し(実写映画『千年呪い歌』)、鬼太郎が液化した際は一緒に液化する。『妖怪千物語』10話ではドラキュラに殺されワインにされるが、ちゃんちゃんこを着ていたねずみ男がワインを全部飲み干したおかげで再生できた。
武器としての用法

防御バリア
盾や闘牛士のマントのように構え、ほとんどの攻撃を防ぐことができ、跳ね返したり吸収したりもできる。自分の身を包むことで守ることもできる(第2作42話、第5作17話など)。回転しながら防御することもある。第6作69話では伊吹丸の放つ斬撃を巨大化して受け止めると見せかけ、視界を塞ぐ役割を果たした。89話では手の目が道連れとして自爆しようとして防ぐのに使用し、この時大半は軽傷程度で済んだ。
ちゃんちゃんこ包み
敵を包み込んで拘束する。「妖怪大戦争」で初使用、魔女を窒息させた。第2作18話では地獄玉の爆発を最小限に留めた。第3作13話では地蔵に化けたムジナの正体を暴いた。第4作では敵妖怪に止めを刺す際に、拘束したまま圧縮・妖力を奪い消滅させてしまう強力な必殺技が何度か使用され[注 73]、怨念の塊に対しても有効。町を吹き飛ばすほどの竜巻を包むほどの巨大化も可能であり、第5作99話では四十七士の力も借りて亀姫と長壁姫の雅比べを止めた。第6作62話では黒坊主、75話では玉藻前を倒した後にそれぞれ魂を捕獲した。第4作19話ではくびれ鬼、第6作60話ではぶるぶるを捕らえたが、第3作9話の水虎(液体)や第5作29話の狂骨(多数の魂の集合体)は捕らえられなかった。1980年代「最新版」ではぬらりひょんの痰を浴びて操られた人々に被せ、解毒作用で元に戻した。第4作103話では旧鼠にネズミ化された猫娘を元に戻した。
殴打
アニメ第6作第1話では、のびあがりを直接殴打していた。
ちゃんちゃんこ切り
縁を刃にして敵を切り裂く。「朝鮮魔法」で初使用。第4作99話や第6作57話では円盤状に回転。
拘束衣
ちゃんちゃんこを他の者に着せ、鬼太郎の意思で締め上げて苦しめたり、ちゃんちゃんこを通じて言葉を話したり、着た者の目によって鬼太郎が視界を得ることもできる[注 74][82]
松明
筒状に丸めて、つるべ火・天火・姥ヶ火・海月の火の玉といった炎妖怪を灯す。敵の風を受けても火炎の威力は逆に上がる。第3作劇場版第3弾「ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!」にて使用。妖神と画皮を焼き払った。
剣・槍
細い筒状に丸め剣や槍にする。第3作ではオカリナ剣との二刀流で使用。第6作では投げ槍としてたんたん坊や鵺に使用。51話・69話では体内電気との合わせ技で使用した。実写映画『千年呪い歌』では子泣き爺の杖に巻き付けて使用し、夜叉の剣と戦った。
エネルギー砲
筒状にして刀のように構えて全身を発光させ妖力を注いだ後、ちゃんちゃんこが一瞬赤く発光してビーム状の攻撃を発射する。第3作第60話でダイダラボッチの脳をコントロールしようとしたぬらりひょんを撃墜する。類似した技に、第3作第83話では、妖怪オカリナから電流の光線を上記と同じ構えから発射して雨降り小僧にダメージを与えた。
妖怪竜巻
ちゃんちゃんこに霊力を込めて手で振り回すか空中で回して強力な渦を起こす。その際、稲妻のようなエネルギーがほとばしる。アニメ第3作91話「妖怪ハンターヒー族!」では海水に弱いヒ一族を攻撃して海へ運搬するために、第4作第27話「吸魔! 妖怪野づち」では野づちに対する対抗策として編み出し、四次元空間に繋がる野づちの腸内で、霊毛ちゃんちゃんこを勢いよく振り回して回転させ、巨大な妖気の渦を作り出し、野づちの腸内にあった空間のねじれを修復し、無限に吸い込み続ける能力を封じ、体内に何百年・何千年と貯められてきた物々[注 75]を吐き出させた[79]。第3作91話では発生させた竜巻でヒ一族を海まで運び、竜巻ごと指から発射した光線で解除し海水に落下させた。第3作87話ではペナンガランを人間と引きはがすために、火炎球の状態で着水した川の水を使って巨大な水上竜巻のような現象を作った。第6作61話では妖怪カビを吸引しようとしたが、吸引しきれず逆に噴出させてしまった。類似した技に、第3作第83話では、妖怪オカリナで旋風を起こして雨降り小僧の雨雲を消した。
パンチ
アニメ第4作「ゲゲゲの鬼太郎 妖怪特急! まぼろしの汽車」のほか、第6作で頻繁に使用。自分の腕に巻きつけることでパンチの射程や攻撃力を増幅する。見上げ入道を体内から突き破る(2話)、妖怪城の地面や人柱を砕く(3話)、くびれ鬼を一撃で倒す(25話)、ドリルのように先端を尖らせ回転しバックベアードの眼のレンズを突き破る(34話)と、かなりの破壊力を持つ。ただし、11話では八百八狸の要石には傷一つつけることもできず刑部狸の呪いによって石化してしまい、76話では転がる土転びのパワーに押し負け、85話では朱の盆の牙に受け止められた。


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