鬼太郎
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全体的に仲は良い[注 41]が、猫娘の性格[注 42]や、鬼太郎の趣向[注 43]もあり、表だって恋人同士のような関係にはなっていない。48話では、猫娘がまなに刻印されていた五芒星の呪いの力によって消滅したことを知って衝撃を受け、冷静さを失いまなを責めて負の感情を名無しに利用されてしまい、目玉おやじに咎められて正気を取り戻し、まなと共に危機を乗り越えて名無しとの戦いに勝利する。決着後には猫娘を復活させるため閻魔大王に交渉し、その代償に大逆の四将を捕らえる任務[注 44]を受ける。75話ですべての四将を捕らえた後には仲間としての絆が強まった[注 45]。93話では猫娘の告白を笑顔で受け入れたが、その後のピー&モンローとの戦いで鬼太郎は吸血鬼にされてしまう[注 46]。結局は事件そのものが未遂となる[注 47]が、事件の発端となる出来事が告白した時間とほぼ同時であったため、代償として告白した事実も無かったことになった。その他『妖怪千物語』では猫娘の手料理を盛んに褒めたり、頬にキスをされて照れたりと満更でもない様子に描かれている。ただし、自分への甘ったるい態度とねずみ男への凶暴な態度との落差には冷や汗交じりに呆れている。
能力

妖怪の中でも名門とされる幽霊族の末裔であり、また先祖達の力が蓄積された道具類や仲間達の強力なサポートの甲斐もあって、日本妖怪でも最強の一角に数えられる。様々な超人的な能力を持ち、能力の数や部類も非常に多様と万能性を持ち、ほとんどの状況には最終的には対処できる為、敵からすれば絶対的な攻略法や弱点が存在せず、反撃される事になる。純粋な妖力の強さや攻撃力でも、並の妖怪とは比較にならない強さであり、強力な敵が鬼太郎の妖力や能力を利用しようとしても、扱い切れずに失敗するほどの妖力を持つ[35][36][37]

特筆すべきは、妖怪の常識からも逸脱した驚異的な生命力と再生力、肉体変化と能力の多様性である。また、胃酸やヘビなど、体内にも強力な武器を隠し持っており、敵にとっては一見絶対的に有利な状況でも、後から覆す場面が目立ち、敵側の戦法や作戦を逆に利用する[注 48]

妖怪反物にされても、独自で行動し敵を攻撃したり、炎による攻撃を包み消したこともある[38][37]

ただし、道具類や毛髪を奪われたり失うことで急激に弱体化することが知られており、上記のすべてが本人の素の実力というわけではない。また、物理的な攻撃や妖力勝負には滅法強いが、魂や精神への攻撃は苦手で、敵に操られたり魂を奪われたりすると自力では対処できず、他者に助けられることがほとんどである。敵妖怪との戦いでは機転を利かせて逆転するなど切れ者ぶりを見せることもある一方、お人好しで間の抜けたところもあるため、敵の騙し討ちや奇襲、初歩的な罠などにも簡単に引っかかってピンチになることも多い。

また、多くの妖怪に出来る壁をすり抜けることは出来ず、敵に追い詰められたり逃げられたりしたこともある。
髪の毛

自分の髪の毛を駆使した様々な術を使う。

髪の毛は鬼太郎の妖力の源であり、奪われると能力が激しく低下する。妖怪釜鳴りとの一戦では髪の毛を根こそぎ奪われて全く戦うことが出来なかった。第2作では「髪を奪われると人間の子供ほどしか力が出せなくなる」と発言している。第4作95話では、髪の毛を奪われると妖力が半減するとし、髪の毛と道具を一度に削がれた衝撃で高熱を出して寝込み、満足に戦えなくなるほど弱体化していた。かつらのようにすっぽり外すこともできる。外れた髪のみが鬼太郎の遠隔操作により動き回ったり、物をつかんだりすることもできる[39]。外した髪を他の者の頭に繋いだりかぶせることで、糸電話の如く相手と対話したり(第4作第23話『風魔! 妖怪雨ふり天狗』)、その者の脳を操ることもできる[40]
妖怪アンテナ(妖気計算髪)
妖気(妖怪の気配)を察知すると頭頂部の毛髪がアンテナ状に逆立つ。微弱な妖気も感知でき、無意識に妖怪の接近・妖気の強さを知らせる。通常逆立つのは1本。3本同時に立ててレーダーのように相手の距離・方向・移動速度を計ることもできる。またアニメ第5作59話のバックベアードとの戦いの際には、相手の眼力を避けるために目をつぶったまま妖怪アンテナで位置を察知して攻撃した。第4作では頭頂部の毛が立つこともあったが、第5作ではどの髪の毛でも反応するわけではなく、90話「新年大暴走!鬼太郎火車!!」で鬼太郎と入れ替わっていた火車はどの髪の毛が妖怪アンテナがわからず混乱していた。第4作101話「言霊使いの罠!」で一刻堂が術で生み出した式神[注 49]のように妖気を持たない者には反応しない。またぬらりひょんや第5作8話の百々目鬼のように自らの妖気を隠すことに長けた妖怪もいるので、人間に化けたり隠れたりしているのを見破れなかった場合もある。他、牛鬼の本体である目視不可能な生きた気体も感知できない。
髪の毛針
髪の毛の一本一本を鋼のように硬質化、念力で弾丸のように敵に向かって発射する。目潰しや相手を磔にして動けなくするなど、最もよく使われる。威力は低く決め手に欠けるが最初に使うことも多く、相手の力を探る意味でもある。原作『妖怪大戦争』で初使用。原作初期や実写版では使い切って丸坊主になる姿も描かれたが、自動再生する[注 50]。ただし、毛根を奪われると再生は不可能[41]。「決闘コロセウム」では、拳銃を構えて多数で包囲して来た敵全員の手首を撃ち抜き、銃を使えなくして撤退に追いやった。船幽霊のような霊体にも効果があるとされる[42]。妖気冷凍を使うと、氷の毛針になり、水虎にもダメージを与えられる。『月曜ドラマランド ゲゲゲの鬼太郎』と『妖怪奇伝ゲゲゲの鬼太郎 魔笛エロイムエッサイム』では、『針千本』と呼称していた。アニメ第5作目では空中で向きを変え2方向に分かれて飛ぶ[43]、反転させる(第11話)といった、直線的以外の飛ばし方も見せている。現代建造物のドアを粉砕する程度の威力はある(第52話)。アニメ第3・6作目では、全話ではないが光沢がかかった演出[注 51]になっている。第3作では描写の都合ではなく実際に毛が発光している[44]。アニメ第4作28話で猫になっていた時は抜け毛程度、第5作98話でゲームの中に吸い込まれた際は飛ばすこともできず攻撃にならなかった。
髪の毛槍
アニメ第2、5作に使用。一本の髪の毛針に霊力を込めて巨大化させ、一撃必殺の投げ槍として使う。髪の毛針一本より強力。槍を指に挟んだまま後述の指鉄砲を使うことにより、槍を指鉄砲に載せて敵を打ち抜いたこともある[45]。第5作91話「妖怪筆師!一つ目小僧」では、書いた文字を具現化できる一つ目小僧が「炎」を書き、毛槍に灯した事で経凛々への止めとして使用された。原作『鬼太郎国盗り物語』のように頭に生えたままの髪を束ねて伸ばし、尖った先端で貫く攻撃方法もある(第5作第45話「ネコ娘騒然!?妖怪メイド喫茶」や第53話「白山坊 ビバ!お化け屋敷」、第6作第17話「蟹坊主と古の謎」でも使用している)。
髪の毛剣
アニメ第5作で登場。槍同様一本の髪の毛針に霊力を込めて巨大化させるが、投げるのではなく手に持って戦う。毛の長さの調節は自由自在。ぬらりひょんの額を斬り付け一生消えない傷を作った[43]。第18話「古城に光る黒い眼」では目目連との戦い時に短剣として使用。第20話「闇からの声!幽霊スポット」では体内電気を充電させ闇を切る光剣として使用した。劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!では、武頼針の力を込めた毛剣を使っており、手裏剣のように投げる場面もあった。
髪の毛網 / 髪縄 / 髪の毛綱
ロープや投網のように長く伸ばした髪で敵を拘束する。相手と力比べをすることもある。体内電気を流す使い方も可能。『妖怪大裁判』では同時に多数の敵の足を縛り上げた。なお、原作では「毛なわ」と表現されていた。アニメシリーズで鬼太郎が初めて使用した技でもある。
髪の毛投げ
髪の毛で敵を拘束したまま投げ飛ばす。『こそこそ岩』で使用。
髪の毛無線(霊波通信)
髪の毛をアンテナにして霊波で仲間妖怪と通信する。他の仲間では、目玉親父(『釜なり』で指先から)、砂かけ婆(『釜なり』にて髪で受信)、一反木綿(アニメ第3作第69話で尾から)が通信アンテナを立てている。似た術に『姑獲鳥』でカラスを呼んだ「招き髪」がある。
リモコン髪
髪の毛を切り離して自在に遠隔操作、スパイ活動を行う。第2作第9話「髪さま」で使用。第4作91話「夜の怪!百鬼夜行の鬼」では助けを求める信号として使用。第5作8話ではぬらりひょんの罠でコンクリート漬けにされた際、はみ出ていた髪の毛を朱の盆が戦利品として持ち帰ったのを操作し、奪われたちゃんちゃんこを探し出した[43]
鼻毛ミサイル
髪の毛針の鼻毛版で射程が長い。『げた合戦』で使用。
体内電気

「体電池」や「ナマズ電気」とも呼ばれる[注 52]。発電袋に蓄えられる100万ボルトの電気[注 53]を、電気ウナギのように体内で強力な発電をして敵を痺れさせる切り札のような技。第5作では、自然界の雷撃の能力を身に着けていた特殊な化け灯籠の電力すら上回っていた[46]。接触している対象に対してだけでなく、自らの体から直接飛び道具としても発射が可能であり[注 54][47]、道具や髪の毛などを使って電流を遠くへ飛ばすこともできる。髪の毛針やリモコン下駄、第6作での指鉄砲に比べると使用される機会は少ないが、『妖怪千物語』とアニメ第5作では必殺技として使用される機会が多い。

電力は調整可能な他、仲間の妖力でパワーアップも可能。相手の電気を吸収することで威力を強化することも可能であり[48]、自身の攻撃力の上昇に転用することもできる[注 55][49][50]。なお、鬼太郎が敵の電撃によるダメージは受ける場合も多いが、妖怪アンテナを避雷針代わりにすることで軽減したこともある[49]

威力は強力だが鬼太郎の体力を大量に消耗するため連続で使用はできない(第5作では、後にある程度改善されていて多少の連発も可能になった)。また、電気に弱い相手には決め手になるが、電気に強い相手には通用しないこともある。地中に放って多数の虫を呼び覚まし、襲って来たむくろの腐肉を食い尽くさせたこともある[51]。第3作では「体内電気、発電!」の掛け声と共に発動することが多い[52]

『妖怪千物語』では、「体内電気放電」や「体内電気スパーク」など多数の名称があり、応用技も複数存在する[注 56][53]

実写映画版では『千年呪い歌』にて夜叉との戦いで使用。子泣き爺の杖にちゃんちゃんこを巻きつけ、それを帯電させて戦闘を行い、最後は「体内電気マックスパワー」で倒した。


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