鬼太郎
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第2[54]、3[55]、4作で使用。体内で貯めた妖怪エネルギーを様々な形で撃ち出す技。咄嗟の場面で敵をひるませる事もでき、鬼太郎の怒りが上がるほど温度も上昇する。極めれば、攻守の他に味方の強化にも転用できる万能の技。指先から電撃や光線にして発射したり、高熱のエネルギー波を対象に直接注ぎ込んだり、氷属性の相手には懐中電灯の光のような高温の光線にして瞬時に吐き出し、凍った水中でも妖力波で自らを包んで保護したり敵に放射し攻撃する[74]。雪女や雪男を一瞬で倒した技で、分厚い氷の洞窟や妖力で作られた氷柱弾も一瞬で蒸発する。だが、この技で倒された雪男に駆け寄った雪ん子も副作用で溶けてしまった(妖怪なので落命せず、いずれまた復活する)[75]。マンモスフラワーに変化したねずみ男からマンモスフラワーを分離しようとした際にも使用したが、ねずみ男が熱がったので止めている[76]。後述の通り、ちゃんちゃんこに妖力を注ぎ、エネルギー砲にすることもある[77]。仲間妖怪に放射することで能力を付与したり強化することもでき、妖力を受け取った鬼太郎が仲間達の能力を再現することも可能[78]
鬼太郎ミサイル
1980年代『最新版』最終回で使用。飛行しながら妖力(ちゃんちゃんこに宿る祖先たちの力も含む)を全開にして突撃、食妖鬼化したぬらりひょんを粉砕した。第3作79話では、オカリナ剣を展開した状態で全身を妖気で武装し、彗星の様相で自在に飛行・突貫しながらヤマタノオロチを倒した。第6作75話では砂かけ婆、子泣き爺、一反木綿、ぬりかべの魂を預かった状態で彼らの力も加え突撃、玉藻前を倒した。
妖気冷凍
雪雲など周囲の冷気を取り込んで敵に放ち凍らせる術で、毛針も氷の属性を宿す。強大な水虎はおろか、一帯のダムや川の水も凍結させた。アニメ第4作56話「水変化!妖怪水虎」での使用が見られた。水虎のような直接攻撃を受け付けない相手にも対応できる。敵の体内に入り込み効果を強める。鬼太郎自身は凍らず[注 67]、凍結した後の氷塊の中を自在に動ける模様。先述の氷流しとは異なる。第6作64話では冷却剤の冷気を口から吸い込み、指鉄砲に込めて撃ち出し水虎を凍らせた。
共鳴反射の術
第5作第84話「野寺坊!夜の闇に響く鐘」にて使用した能力。野寺坊の吐く超音波を、より強力な超音波を口から出して撃ち負かした。目玉おやじから、この術を使えるように日頃から喉を鍛えておくように言われていた。
トゲ
『猫仙人』にて使用した技。背後から襲撃してきた猫仙人に、背中から多数のトゲを一斉に発射していた。
金しばり装置
腕の中にあり、手で触れた相手を金縛りにしてしまう[66]
体内ガス[79]
アニメ第1作第42話「人食い島」で使用。体内のガスで腹を大きく膨らませ、気球のように空を飛ぶ。また、アニメ第1作第57話「隠形魔法」ではこのガスを口から吐き出すことで、ガスの匂いを好む虫を呼び寄せた。これとは別に悪臭を放ったこともある。
耳電話
自分の耳を切り離して残しておくことにより、遠隔地でも仲間と会話ができる。『ダイダラボッチ』(アニメでは第2作第29話)で使用。
呼吸
水中での呼吸をしている描写はほとんどないが、成層圏でも「空気が薄い」程度での呼吸をしており(第5作第74話「一反もめん!鹿児島決戦!!」)、水中でも会話や戦闘を繰り広げ、息苦しい様子を見せない、人間よりは遥かに長時間の水中行動ができるなどが見られる。
味方の能力の再現
味方からの妖力を受けて飛行、冷気と霰の嵐、砂かけ、石化能力、猫、火炎の能力を使う。第4作99話や第6作75話で使用。味方からの妖力を受けたり、呪装術を施すことで砂かけ婆、子泣き爺、猫娘、一反木綿、ぬりかべの妖力や魂を取り込んだ鬼太郎が一時的に能力を身に付け、第4作では一時的に妖怪王となったぬらりひょんと、第6作では玉藻前との戦いで使用した。第4作99話では、鬼太郎自身が能力を発動する他、リモコン下駄に輪入道の火炎を纏わせることもできた。
エクトプラズム
「魔女サーカス」で使用、物質化した霊魂。魔女たちに毒を盛られた上にローラーで潰された際、口から泡状になって出て八方に広がり反撃した。魔女たちが逃げながら火を放ったので、砂かけたちの警告で体内に戻す。
毛生え光線
大海獣と化した鬼太郎が見せる能力[注 68]。口からレーザービーム(第4作)またはフラッシュ状(第1作)やサーチライト状(原作)の金色の光線を吐いて、対象を生物・無生物問わず毛だらけにする。戦車などの兵器類を無効化するだけでなく、鋼鉄をも曲げる威力がある。鬼太郎の時の感覚で喋ろうとすると同時に光線を誤発射したり、感情が昂った時の咆哮は喉の奥や吐く息が、光線の前段階の如く発光する。第3作では未使用。また、第4作では「ゼオクロノドン」の骨格や生前のシルエットと、海獣化した鬼太郎の見た目が全く異なり、海獣化した鬼太郎の姿や光線が、本来の鬼太郎特有の姿や毛に関する妖力を反映させた姿なのかも説明されていない。
武器
霊毛ちゃんちゃんこ

幽霊族は死ぬ時に「霊毛」と呼ばれる1本の髪の毛を残す。数多のこれらの毛を編んで作られたのが鬼太郎のちゃんちゃんこである。色は黄色と黒の横縞模様[注 69]。ほとんどのシリーズは直線だが、アニメ第4作のみ波打った線(しわ)になっている。大きさや形状、能力を変幻自在に変えられる万能の武器であり、ちゃんちゃんこがなければ切り抜けられないピンチも数多くあった。妖力を蓄え、普段は鬼太郎のリモコン操作で空を飛ぶが鬼太郎の危機には自ら動き出す。原作『妖怪大戦争』[80]では先祖の霊が目玉おやじに助言することもあった。

とても丈夫で大抵の妖怪には破られる事は無いが、アニメ第3作第11話では刀に化けた白山坊、第4作第89話「髪の毛地獄ラクシャサ」でラクシャサに、第5作第85話ではぬらりひょんの鉄の爪[注 70]によって引き裂かれてしまった事があった。ただし、白山坊やラクシャサの時は霊毛自体は残っていた為に後々すぐに再生し、ぬらりひょんの場合は妖怪としての能力を発揮したミウの治癒能力によって一瞬で修繕(修復)され、燃やされたり切り刻まれても元に戻る。

初出作「幽霊一家・墓場鬼太郎」では6歳の鬼太郎が既に着ていたが、込められた霊力が明かされたのは「吸血鬼と猫娘」にて。「おかしな奴」では彼が7歳の時に目玉おやじが授けた。初期のアニメ版では、目玉おやじが「閻魔大王様から貰った」と発言していることから閻魔大王から鬼太郎へプレゼントされた物らしい。

アニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」では、人間体の目玉おやじが身に着けていたときは霊毛の組紐だったが、数多の幽霊族の遺体から生じた霊毛が組紐に寄り合わさり、ちゃんちゃんこになったことが描写された。

「続ゲゲゲの鬼太郎」や「新ゲゲゲの鬼太郎 スポーツ狂時代」では、ちゃんちゃんこを編み直しセーターとして着ていた時期もある。
着衣・救命具としての用法

妖力強化
着ていることで鬼太郎の妖力は行動・防衛の両面で強化される。他の妖怪に着せて強化することもでき、第4作50話では姥火を倒すために吹消婆に着せ霊力を注入し強化させた。逆に第5作8話や20話のように奪われたり攻撃に使って手放したりした状態では弱体化し、ダメージを受けると防御力や回復力が低下し危機に陥るが、再び身に着けることで急速に霊力が充填されて普段通りの力を発揮する[注 71]
防弾
第6作では1話で名無しが放った逆五芒星の矢で射られても翌朝まで失神する程度で済んでいるが、95話で総理が放ったすべての妖怪に有効な対妖怪用の銃弾はちゃんちゃんこでも防ぎきれず、最後は衰弱した所に後ろから頭部を撃たれ消滅してしまった。第4作35話では土地転がし、『日本爆裂!!』では銀行強盗に発砲された時は防弾の効果を発揮しなかったが、鬼太郎自身にダメージはなかった(第4作35話では弾は口から吐き出している)。
霊界・異次元との往来
ちゃんちゃんこに乗り移った先祖たちの霊が守っているので、着用者は生きたまま地獄へ出入りすることができ、逆に死者が現世に出ることもできる。見上げ入道に霊界へ強制移送された際も[81]、先祖の霊が糸を紡いで道標を残してくれたことにより、本来帰還が不可能なはずの霊界からも生還することができた。「釜なり」では釜なりの釜の中の異次元空間に糸を垂らし、呑まれた人々を救出した。第6作では人間は普通ゲゲゲの森に入れないが、ちゃんちゃんこを着れば入ることができ、36話でまなを避難させるため着せていた[注 72]。同作96話でも鬼太郎の魂を捜しに地獄や「あらざるの地」に赴くまなに目玉おやじが着せている。
マスク
口を覆う。ねずみ男や白うねり、化け草履など、悪臭を武器とする相手に使用することが多い。
浮き袋
救命胴衣の如く水に浮く。第1作第65話「妖怪ほうこう」にて使用。
パラシュート / グライダー
着たままもしくは両手で持って大きく広げムササビのように滑空しながらゆっくり着地する。第3作第92話「人食い家と妖怪家鳴」にて使用。第4作第106話「悪夢! 妖怪地獄」や『新妖怪千物語』10話では上昇気流を利用して滑空した。第6作37話では広がらず着た状態のままで、落下したまなを一時滞空させ守ったり、76話では土転びの攻撃をかわすときに使用。
変身
望むものに変身できる。本人以外にもねずみ男に騙された傘化けが鬼太郎からちゃんちゃんこを盗んで人間に変身した(全シリーズ)。
避難カプセル
第5作第85話で妖怪城を大破させた際、城内の味方全員を包んで球状になり、海上へ脱出した。第6作66話では底なし沼からの脱出に使用。
命綱
第4作49話や第5作75話で、赤舌の体内や霊界から脱出する際に、(後者の場合は先祖の力によって)糸がほどけ、命綱になった。第6作57話ではラ・セーヌたちの想像で糸がほつれてそれを使って金庫から脱出するシーンもある(これはあくまでも想像であるため実際にできるかは不明)。
発光
第4作69話では古井戸に呼びかける仲間の声に反応し黄金色に発光してやかんづるの胃の中から脱出に成功した。100話では影女が集めた悪意の塊に飲まれそうになった鬼太郎を勇気づけた。
その他
鬼太郎が激しいダメージを負った際は、ちゃんちゃんこの模様の肉塊に変形し(実写映画『千年呪い歌』)、鬼太郎が液化した際は一緒に液化する。『妖怪千物語』10話ではドラキュラに殺されワインにされるが、ちゃんちゃんこを着ていたねずみ男がワインを全部飲み干したおかげで再生できた。
武器としての用法

防御バリア
盾や闘牛士のマントのように構え、ほとんどの攻撃を防ぐことができ、跳ね返したり吸収したりもできる。自分の身を包むことで守ることもできる(第2作42話、第5作17話など)。回転しながら防御することもある。第6作69話では伊吹丸の放つ斬撃を巨大化して受け止めると見せかけ、視界を塞ぐ役割を果たした。89話では手の目が道連れとして自爆しようとして防ぐのに使用し、この時大半は軽傷程度で済んだ。
ちゃんちゃんこ包み
敵を包み込んで拘束する。「妖怪大戦争」で初使用、魔女を窒息させた。第2作18話では地獄玉の爆発を最小限に留めた。第3作13話では地蔵に化けたムジナの正体を暴いた。第4作では敵妖怪に止めを刺す際に、拘束したまま圧縮・妖力を奪い消滅させてしまう強力な必殺技が何度か使用され[注 73]、怨念の塊に対しても有効。町を吹き飛ばすほどの竜巻を包むほどの巨大化も可能であり、第5作99話では四十七士の力も借りて亀姫と長壁姫の雅比べを止めた。第6作62話では黒坊主、75話では玉藻前を倒した後にそれぞれ魂を捕獲した。第4作19話ではくびれ鬼、第6作60話ではぶるぶるを捕らえたが、第3作9話の水虎(液体)や第5作29話の狂骨(多数の魂の集合体)は捕らえられなかった。1980年代「最新版」ではぬらりひょんの痰を浴びて操られた人々に被せ、解毒作用で元に戻した。第4作103話では旧鼠にネズミ化された猫娘を元に戻した。
殴打
アニメ第6作第1話では、のびあがりを直接殴打していた。
ちゃんちゃんこ切り
縁を刃にして敵を切り裂く。「朝鮮魔法」で初使用。第4作99話や第6作57話では円盤状に回転。


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