脳波で操作できる下駄。自由自在に空を飛び、妖怪にぶつけてダメージを与える。下駄を飛ばして[注 77]攻撃することがほとんどだが、履いたままキックをすることもある。鼻緒[注 78]に指を通して持ち、手甲のように下駄の底で防御やパンチを放つような使い方もされている[注 79]。鬼太郎の攻撃でも特に高い打撃力を持つとされる[52]が、敵妖怪を倒す決め手になることは少なく、繋ぎとなることが多い[注 80]。
様々の特殊な性質を持ち、触れただけで物を溶かす槌の子の毒も通用せず[88]、虹の橋を渡って夢の世界へ入る[89]などの事ができる。物に吸い付く能力があるので、これを履いていれば壁や天井を歩くこともできる[90]。自分の意思を持ち[注 81]、鬼太郎を助けることもある。少なくとも目玉おやじや鬼太郎(時節)はゲタの言葉が理解できるようである。ゲタの鼻緒が切れると能力が失われるが修理すれば元に戻る[91]。第4作第4話では下駄を組み合わせ回転を加える大技「下駄トルネード」も披露した。『妖怪千物語』では狼男に対抗するためにスピードを上げる「リモコンげたターボ」も披露した。
原作でのリモコン機能(「リモコン下駄」の呼称も)の初使用は1968年6月の『げた合戦』であるが、アニメではそれに先んじて同年1月の第1作第4話「吸血鬼ラ・セーヌ」にて、原作『手』におけるリモコン手の代わりに使われた。『死神大戦記』では猛毒ヘドロ製の下駄になっており、悪魔ルキフェルに食わせて中毒死させた。輪入道の妖気から火炎を再現し、下駄に火炎を纏わせて妖怪王ぬらりひょんを倒す決め手となった事もある[92]。
実写映画「千年呪い歌」では生まれたばかりの鬼太郎が目玉おやじと共同で作っている。
アニメ映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」では目玉だけになる前の人間体の目玉おやじが履いており、鬼太郎に受け継がれた模様。 オカリナ型妖怪笛ともいう[93]。アニメ第3、4作にて登場。色は3作では水色、4作では白になっている(番外編である第3作101話のみは横笛で登場)が、形状が若干異なる。大きく分けて3通りの使い方がある。本来は、同原作者の『悪魔くん』でソロモンの笛として使用されていたものであり、それをアニメ用に流用したもの。ゲーム「妖怪軍団の挑戦」の説明書では、ちゃんちゃんこや下駄と並び「先祖伝来の三神器」とされている。月曜ドラマランド版には「鬼太郎笛」が登場するが、あくまで鬼太郎を呼ぶための笛であり、武器にはならない[注 82]。「ゲゲゲまつりだ!!五大鬼太郎」では第3、4作の鬼太郎がオカリナを吹く場面があった。第3作では、江戸時代にはオカリナと同じ機能を持つ笛を使用しており、刃が日本刀に近い等オカリナとは若干の違いがある。[6] 月曜ドラマランド版では、「鬼太郎笛(きたろうぶえ)」が登場している。他の者に通信手段として渡す笛であり、この笛の音はどんな遠く離れていても鬼太郎の耳に届く[94]。 アニメ第5作にて登場。幽霊族の御守り。
妖怪オカリナ
呼び笛
妖怪仲間や虫・カラス等を笛の音で呼び寄せる。仲間ではない虫も意図的に呼び寄せられる[95]。第3、4作では音色が異なる。第3作で初登場して多用された[注 83]。第4作では仲間を呼ぶ事が少ないため前作ほど吹かず、仲間が駆けつけるのにもより時間を要するが、恐山で吹いた事で南海にいる化け鯨をも呼べる等届く範囲が優秀である[96]。ゴーレムを操るグルマルキンの笛の音を妨害する使い方も披露している[97]。
剣・杖
吹き口が如意棒のように伸びる。先端側は、刀身になったり、棍棒の握り手として使用されたりしていることから、鬼太郎の意思で斬る斬らないを切り替えられる。切っ先に電気などエネルギーを纏わせ発射する事もできる他、オカリナ剣を展開した状態で全身を妖気で武装して自在に飛行し敵に突貫することもある。棒高跳びの棒、梃子、キュー、空気を確保するための筒にもなる。[52]第3作第2話で初使用。第4作では剣の設定はあったものの劇中では未使用だが、スティックとしての使用は見られた。
鞭・ロープ
吹き口から飛び出し、敵を打ち据えて攻撃したり拘束や移動手段として使用する。鬼太郎の意思で使用を切り替えられる。かなりの長さと丈夫さで、電線に巻き付けて任意のタイミングで帯電させる[98]、振り回して風の渦を作り雨雲を吹き飛ばす[99]、独楽回しの紐の代わりにする[100]などの使用法もできる。第3作第12話で初使用。第4作では使用頻度が高い。
霊界符