鬼太郎
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接触している対象に対してだけでなく、自らの体から直接飛び道具としても発射が可能であり[注 54][47]、道具や髪の毛などを使って電流を遠くへ飛ばすこともできる。髪の毛針やリモコン下駄、第6作での指鉄砲に比べると使用される機会は少ないが、『妖怪千物語』とアニメ第5作では必殺技として使用される機会が多い。

電力は調整可能な他、仲間の妖力でパワーアップも可能。相手の電気を吸収することで威力を強化することも可能であり[48]、自身の攻撃力の上昇に転用することもできる[注 55][49][50]。なお、鬼太郎が敵の電撃によるダメージは受ける場合も多いが、妖怪アンテナを避雷針代わりにすることで軽減したこともある[49]

威力は強力だが鬼太郎の体力を大量に消耗するため連続で使用はできない(第5作では、後にある程度改善されていて多少の連発も可能になった)。また、電気に弱い相手には決め手になるが、電気に強い相手には通用しないこともある。地中に放って多数の虫を呼び覚まし、襲って来たむくろの腐肉を食い尽くさせたこともある[51]。第3作では「体内電気、発電!」の掛け声と共に発動することが多い[52]

『妖怪千物語』では、「体内電気放電」や「体内電気スパーク」など多数の名称があり、応用技も複数存在する[注 56][53]

実写映画版では『千年呪い歌』にて夜叉との戦いで使用。子泣き爺の杖にちゃんちゃんこを巻きつけ、それを帯電させて戦闘を行い、最後は「体内電気マックスパワー」で倒した。

月曜ドラマランド版では応用技として「体内電波」が存在し、ぬらりひょんを倒している。
指鉄砲

両手の10本の指を弾丸のように飛ばして攻撃する(指は時間が経てば自動的に再生する)。通常時の技としては最強の威力を持ち、分裂した悪魔ベリアルや魔猫の複数の魂を射撃して倒したこともある。アニメには第1作30話『悪魔ベリアル』で初登場。「指自体を飛ばす」ものはアニメ第3作以降は未使用だが、後述の「エネルギー弾を発射する」形態に変更することで使用している。
エネルギー弾型
何らかのエネルギーを媒体にしている。類似した技は第2作
[54]や第3作[55]で登場しており、後年のように指先から光線状の攻撃を発射していた。『妖怪千物語』では指から霊気を撃ち出す設定に変更された。狼男との戦いでは猫娘の銀指輪を霊気に乗せ弾丸のように撃ち出し倒した。アニメ第5作では、指先から妖力や空気の弾を拳銃のように単発、または機関銃のように連射できる幽霊族の秘術と位置付けられた[注 57]。敵の大群を一人で殲滅し[32]、単発の使用でも地響きを起こし強豪妖怪の体に風穴を開けるなど強力である。瞬時に発射できるショットガンのような使い方もできる[56]。概して強力ではあるが弱点も存在する[注 58][57]。髪の毛槍を指にはさんで構え、指鉄砲に装填する形で発射することで、逃走する魔火を撃ち砕くなど精密な射撃も可能[45]射的遊技用の空気銃並みに威力を抑えることもできる(35話)。第6作では指先から妖力を込めた青白い光弾や光線を撃ち出す演出となり、最強の通常技として使用されている[注 59][58]が、アルカナの指輪(第28話)やヤマタノオロチの解放石(第73話)は破壊できなかった。第5作と類似した特徴を持ち[注 60][59][60]、発射後に軌道を変化させ、敵の髪を掻い潜って撃ち抜いた事もある[61]。応用として、銃弾を指先に構えることで撃ち込んだり[62]、冷却剤から冷気を取り入れることで冷気を込めた指鉄砲を撃っている[63]。通常より強力な指鉄砲を光線状に放つ場合もあり、第12話と第49話では犬山まなが背に手を添えて彼女に宿った力[注 61]を注がれた時、第37話では鬼太郎の怒りに同調し霊毛ちゃんちゃんこが赤くなった際に見られ、最終話ではねずみ男の説得で戦争をやめた人間や妖怪たちの応援(白いオーラ)が力となり威力が上昇、敵の西洋妖怪たちを一掃した[64]
再生能力

体が傷ついても時間が経てば回復する。雪中でも生命を維持し、放射能も平気、潰されたり切り刻まれたりと、どんな姿に変形させられても生気さえ失われていなければ生来の驚異的な再生能力で自然回復できる。左目だけは再生していないが、この左目についても赤子の際に水木によって潰された説と、生まれつき潰れていたという説が存在する。のびあがりによって木にされた際も、本来ならば身動きできない筈が、自ら木に花と実を咲かせてその中から割って出た[65]。自分を食べた敵を操る事は容易で、敵の毛穴から汗として脱出、復活という離れ業を披露したことも。

逆にこうした能力を持つために、陥る危機は他のヒーローとは桁違いに過酷なものも少なくなく、カマボコにされてしまったことさえある。なお、上記のような再生能力が追いつかないほどの重傷を負った場合は恐山の妖怪病院に入院する。
身体能力・生命力

人間とは比較にならない身体能力を持ち、怪力、ジャンプ力、走力、耐久力等を発揮する場面はこれまで度々見られた。設定上では肺は水中でも呼吸できるとされ、真空状態でも活動可能だといわれている[66]。肺活量も尋常でなく、体がバルーン状になり浮遊するほどに空気や水を取り込んだり、逆に風に吹かれて飛ばされるほどに薄く潰されても平気である。目は地上から火星の生物を見ることができ、心臓は永久に動くとされる[67]

上記の通り、妖怪の常識からも逸脱した不死身に等しい生命力[注 62]と驚異的な再生力、肉体変化と能力の多様性を持つ。体内のエネルギー袋なる器官にエネルギーを蓄えることで、1ヶ月の絶食状態でも通常と同様の力を発揮できる[66]。原作『鬼太郎国盗り物語』では目玉おやじ共々、飲まず食わずで十年間もの間活動できることが明らかになっている[68]
怪力
人間を遥かに上回る怪力や身体能力を発揮する場面はこれまでに多々見られている。いくつかの事例を挙げると、『最強妖怪軍団!日本上陸!!』では画皮[注 63]を大岩に叩きつけて気絶させ、第4作14話では蟹坊主と共に巨大海竜みずちの動きを綱引きの状態で足止めしたり、第5作47話では地獄の鍵を無断で使用した罰として天狗ポリスの規則を破った黒鴉と共に巨岩を何日も持ち上げさせられていたが談笑する程度の余裕は見せていた[注 64]
パンチ
第6作では、ちゃんちゃんこをグローブ代わりにしてパンチをする場面が多い。素手のパンチも48話で地面を陥没させるほどの威力を見せた。
手刀
その名の通り手刀(チョップ)で物を叩き斬る。『鬼太郎国盗り物語』で使用[69]
穴掘り / モグラの術
地中に瞬時に潜って相手の攻撃を避ける。「猫仙人」で多数の猫たちに襲われた時に初使用。「妖怪城」のたんたん坊戦でもこれを使って痰攻撃から逃れた。第4作20話では人食い島に踏まれた状態から脱出する為に水中で使用しており、第5作41話でも舞首に潰される寸前に使用した。
血・精気の吸収
敵の血や妖力などを吸い取りダメージを与えて自分が回復する[70]
肉体の一部を使った能力
肉体変形
手足を伸ばしたり膨らむ、紙のように薄くなったり、ダンゴ虫のように丸まる、顔を変えるなど自由自在に変形する。足首など体の一部(『おりたたみ入道』)や豆粒状(『国盗り物語』第21話)の形に体を縮められるが、普段の人型のまま縮められるかまでは判明していない。潰されたり首を切り落とされても死なず、そこから復活したり、胴体だけで行動もできる。頭や顔面だけで行動することも可能だが、地獄編で魔人(ミミズ男)に首を切り落とされた際には、首だけでは戦う力が残っていないので油すましの魂を借りて戦った
[注 65]
変化
『逆さ首』では、念力による細胞のコントロールで人間の少女・よし子に擬態し、逆さ首三姉妹の策略で食らったマムシの毒入りの血を彼女達に吸わせる事で退治している。第4作58話でも、顔面をねずみ男そっくりに変えていた。トランクなど道具に変身する場面もある。
液体化
さざえ鬼に食われた後に毛穴から汗として脱出・復活したり、第4作111話では八百八狸軍団の操る妖怪獣(蛟竜)を胃液で倒した際に自力で復活した。
氷流し
液体化して相手の脳に入り込み、操って北極の氷に閉じ込める。『妖怪獣』で大なまずに対して使用。反動として、鬼太郎は自力で復帰できないばかりか赤子の姿に戻る。
妖怪風船 / 強風・水鉄砲
バルーン状に膨れるほどの大量の空気や水を体内に取り入れて吐き出す。前者は第5作75話「見上げ入道の妖怪学校」、後者は第26話「妖怪アイドル!?アマビエ」などで使用している。
空気ポンプの術
空気を吸って丸く膨らむ。その逆で、潰されてペラペラになっても限定的に行動できる場合もある。応用して(膨らんだ状態でもペラペラでも)空も飛べる。『磯女』で使用。アニメ第5作では使用後に体が萎んでしまうが、空気を吸うと元に戻る。
硬質化
後述の通り、火炎放射を行う際に鬼太郎の体は鉄や鋼よりも頑丈になる。
究極防御ダンゴ型
『妖怪千物語』での術。磯女の胃液でも消化されない鬼太郎の究極の防御形態。空気ポンプの術に似ているが、自身で術を解くことはできず、さらに24時間以内に術を解かなければ死んでしまう。
秘術・亀の首
アニメ版地獄編第2話(第3作110話)で使用。首を斬られたと見せかけて胴に引っ込める。
八幡巻き
「カニ妖怪」で使用。一年に一度しか使えない捕縛技。アニメ第4作97話「追撃! 西洋妖怪四天王」でも、グリマルキンに対して似た技を使って捕縛し妖気を直接補充した。
カメレオンの術
擬態。保護色で周囲と同化できる。敵に察知されなくなる上、擬態化していない時ほどではないものの鬼太郎の側からはある程度攻撃できる(第3作第108話では草かまいたちに襲われた時に使用し、木の前で擬態化した状態でオカリナのロープで草かまいたちを捕まえ、そのまま擬態化を解いて草かまいたちを倒した)。
脱皮
敵の攻撃(主に粘着性の)を受けた際に表皮を脱ぎ捨て、カメレオンの術を併用して敵の不意を突く。「めんこ天狗」で初使用。
カメレオン舌
ピンチに陥ったときに発動。舌が長く伸びて敵を捕獲出来る。先祖から伝わっているものが失われようとしたら自動的に敵に巻きつく。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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