小説家のラリー(ビリー・クリスタル)は、妻であるマーガレット(ケイト・マルグルー)に自身の大傑作の原稿を持ち逃げされてしまう。そのおかげで妻はベストセラー作家となり、悠々自適に豪邸で暮らすという始末。一方のラリーはと言うとそれ以来、何を書こうにもうまく行かず、作家活動も滞っていた。
妻に対する殺したいほどの憎しみを抑え、平静を装ってカルチャー・センターの講師として大人の生徒相手に教鞭を振るう平凡な毎日。そんな彼の元にある日、生徒の一人であるオーウェン(ダニー・デヴィート)が相談を持ちかける。オーウェンには人使いの荒い母親(アン・ラムジー)がおり、苦痛な毎日を送っていた。そんなオーウェンに、小説の参考としてヒッチコック監督の『見知らぬ乗客』を見るよう勧めるラリーだったのだが、それを勘違いしたオーウェンは、ラリーが交換殺人
を提案したのだと思い込んでしまう。元凶である母親がいなくなると考えたオーウェンは、早速ラリーの原稿を持ち逃げした妻を殺そうとハワイへ向かう。