高野寛
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この時、同オーディションを受けていた音楽家に、青山陽一を擁するGRANDFATHERSや、後に『Bomb A Head!』などをヒットさせたm.c.A・T[7]らがいた。オーディションの本来の目的であったバンド結成は結局立ち消えになったものの、これをきっかけにビートニクスのツアーにギタリストとして参加することになる。ちなみにこのツアーメンバーには、ビートニクスの2ndアルバムアレンジャーキーボーディストとして参加していた小林武史や、後にソロデビューする鈴木祥子がいた。その後、1988年に高橋幸宏プロデュースのシングル『See You Again』でデビューする。

1990年発表のトッド・ラングレンプロデュースによるシングル虹の都へ』がオリコン2位を記録、日本テレビ歌のトップテン』にもランクインし、続くシングル『ベステン ダンク』(同じくトッド・ラングレンプロデュース作品)もヒットし、コアな音楽ファン以外にも広く知られる存在となる。

1995年1月から3月にかけて、TBS系列テレビドラマ揺れる想い』(南野陽子主演)に青年実業家の神野光雄役として出演し、同年4月から1年間、NHKのトーク番組『土曜ソリトン SIDE-B』の司会を緒川たまきと共に務めるなど、ミュージシャン以外の活動も行う。

ソロでの活動の他、1992年田島貴男をはじめとして他のミュージシャンとのコラボレーションも多い。ギタリストとしては、1994年坂本龍一のワールドツアーや、2003年宮沢和史のヨーロッパツアー、2004年の南米ツアーに参加し、その他にもテイ・トウワ中村一義CHARAYUKIスキマスイッチBONNIE PINKクラムボン等のアルバムでギターをプレイしている。

2001年には、Nathalie WiseBIKKE斉藤哲也)にギタリスト/ヴォーカリストとして加入。2005年原田郁子tatsu坂田学らと共に、メンバー全員の血液型がB型という異色バンド、4Bを結成。同年9月4日狭山稲荷山公園で行われた『HYDE PARK MUSIC FESTIVAL』でのライブが起点となり、氏自身が敬愛する細野晴臣のプロジェクトバンド、東京シャイネスにギタリスト・コーラスとして参加。2006年からは宮沢和史ソロツアーのメンバーにより結成されたバンド、GANGA ZUMBA(ガンガ・ズンバ)のギタリストとして、2007年には、高橋幸宏の呼びかけによりpupaのメンバーとしても活動している。

他のアーティストへの詞や曲の提供、アレンジ音楽プロデューサーとしても活動。鄭有傑(チェン・ヨウチェー)監督の短編映画『シーディンの夏』の音楽監督を務めたこともある。音楽プロデューサーとしての代表作に、小泉今日子厚木I.C.』、SUPER BUTTER DOGの『サヨナラCOLOR』等がある。

ソロでの活動として高野寛名義以外に、2006年から、HAAS名義(自身が敬愛する写真家Ernst Haasの名に由来)での活動もスタートしている。

2007年5月19日、YMOの3人がHAS名義で行ったパシフィコ横浜国立大ホールでのチャリティコンサート『Smile Together Project Special Live 2007』にサポートメンバーとして参加。

2008年、ソロデビュー20周年を機にユニバーサルミュージック / MILESTONE CROWDSレーベルに移籍、シングル『LOV』を発表した。8月10日、夢の島公園陸上競技場で開催された『WORLD HAPPINESS 2008』にpupa、GANGA ZUMBAのメンバーとして、またHASYMOのサポートメンバーとして、それぞれ参加した。

2009年でソロデビュー20周年を迎えた。8月9日、夢の島公園陸上競技場で開催された『WORLD HAPPINESS 2009』にソロとして登場。またpupaのメンバーとしても参加した。

2014年、アートプログラム『Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙』(主催:東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)、豊島区)に、3月2日のライブアクトとして参加。

参加作品は、幅広い音楽知識に裏打ちされた上質な作りで多くのアーティストたちに強い影響を与えている。細野晴臣坂本龍一鈴木慶一高橋幸宏忌野清志郎 / 宮沢和史テイ・トウワ / クラムボンハナレグミ中村一義 etc...との世代を超えたセッションは、多くのミュージシャン達から信頼される存在であることを物語っている。2009年発表のソロデビュー20周年記念アルバム『Rainbow Magic』は2009年12月12日付の朝日新聞紙上で音楽評論家小倉エージが選ぶ2009年のポピュラーミュージック「私の3点」の内の一枚に選ばれるなど、高い評価を得ている。

2008年から開催されている野外音楽イベント『WORLD HAPPINESS』には毎年ソロやpupaGANGA ZUMBAなどバンドのギタリストとして最多出場を果たしている。初回の『WORLD HAPPINESS 2008』では、高野がGANGA ZUMBA・pupa・HASYMOと3ステージをかけもちするのを揶揄して、GANGA ZUMBAのボーカル宮沢和史は客席に向かって「高野寛祭りへようこそ!」と呼びかけた。ソロでは2009年、サブステージに出演。「虹の都へ」「夢の中で会えるでしょう」などを披露した。また同イベントには高野のデビューのきっかけとなった「究極のバンド」オーディションにかかわっていた面々が多く登場していた。THE DUB FLOWERのいとうせいこうはオーディションの司会だったという。2011年には再びソロとして出演。「君に、胸キュン。」のカバー等を披露した。
ディスコグラフィ
シングル

 発売日タイトル規格品番収録曲備考
1st
1988年10月7日See You AgainXT10-2211
See You Again

Outsomnia
オリコン圏外
2nd1989年2月22日BLUE PERIODXT10-2303
BLUE PERIOD

国境の旅人

3rd1989年6月7日ある日、駅でXT10-2346
ある日、駅で

RING

4th1990年2月7日虹の都へTODT-2472
虹の都へ

やがてふる
MIZUNOスキーウェア「ケルビンサーモ」CMソング[8]
オリコン最高2位、登場回数15回
5th1990年10月3日ベステン ダンクTODT-2578
ベステン ダンク

エーテル ダンス
MIZUNOスキーウェア「ケルビンサーモ 2」CMソング[9]
オリコン最高3位、登場回数19回
6th1991年5月17日目覚めの三月(マーチ)TODT-2646
目覚めの三月

ドゥリフター
ロッテCMソング

学生援護会an」CMソング
オリコン最高18位、登場回数5回
7th1992年5月1日泡の魔術TODT-2827


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