文部科学省のまとめによれば、2003年度(平成15年度)の18歳人口に対する高等教育機関進学率は72%以上[注 19]となっている。学生数の割合は21%が国公立、79%が私立であった(2012年)[9]。
一方、文部科学省所管外の省庁大学校は一条校としての大学ではないため、学校基本調査の対象外である。しかし省庁大学校のうち、防衛大学校[注 20]、防衛医科大学校[注 21]、水産大学校[注 22]、海上保安大学校[注 23]、気象大学校[注 24]、職業能力開発総合大学校[注 25]、および国立看護大学校[注 26]の7校の各課程は、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構により大学の学部または大学院に相当する教育を行うものと認定されており[10]、これらの省庁大学校の卒業者や修了者には、学士、修士、または博士の学位が同機構より授与される[11]。
また高等学校専攻科のうち、修了者に大学編入学が認められている課程に関しては文部科学省告示により、その設置基準が専門学校と同等以上とされていることから学位・学術称号の授与は無いもののISCED-5相当の高等教育を受けている者と看做される。
アメリカ合衆国詳細は「アメリカ合衆国の高等教育」を参照
アメリカ合衆国では、リベラルアーツカレッジ、大学、コミュニティーカレッジなどが高等教育を担っている。
アメリカで連邦政府が運営する大学は、陸・海・空軍の士官学校と空軍大学校の他には存在しない。
また、米国の大学の数は日本に比べ圧倒的に多く、大規模大学・小規模大学をすべて含めると実に4000以上存在する。
コミュニティ・カレッジ[注 27]は2年制大学である。米国の各州のカレッジにおいてその特徴や学位・称号はすべて異なる。コミュニティ・カレッジはほぼすべてが州立またはその他の公立でコミュニティという表現にあるように地域の税金を納めている者が対象である。低所得者が社会で活躍するチャンスを与える為のセーフティーネットがそこにはある。米国では既に職を得て働く者が専門職の資格取得をしたり、高等学校卒業後、学費が4年制大学より安いという理由からコミュニティ・カレッジで単位を取得してから州立大学に編入学する者がほとんどである。
私立総合大学 - アイビーリーグがその代表で、元々リベラルアーツ・カレッジだった大学が大学院を持ち、組織や設備を増やすことで巨大化した大学。日本では、ハーバード大学、イェール大学、プリンストン大学、スタンフォード大学などは全米トップ4のHYPSとして有名。
州立総合大学 - 州民のために作られた州で中枢となる教育機関である。元々は師範学校や農業試験場などが大学へ昇格したり、州立大学の分校が独立して大学になった例が多い。そのため、農業や工業など実学系の専門分野が多い。カリフォルニア大学ロサンゼルス校やカリフォルニア大学バークレー校 (UC Berkeley)に代表されるカリフォルニア大学群は日本でも有名。
リベラルアーツ・カレッジ - 私立の学生数500人?2000人で一般的に全寮制の大学。牧師養成学校から発展したものが多く、知識人や知的エリートの集中的養成の役割を担ってきた。最近では学生一人あたりの教員数が多いという恵まれた教育条件と、キャンパスの自然環境の豊かさ[注 28]から、上位中産階級や大学教員の師弟が多い。女子大学も多く、東部に名門校が集中している。通常、学部のみの構成である。日本国内では同様の高等教育機関が非常に少ないためあまり知られていないが、アメリカでは大学ランキングにリベラルアーツ・カレッジ部門があるほど普及した形態である。
学期はセメスター制をしく学校と、トライメスター制、クォーター制をしく学校の3種類がある。