高橋和枝
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1998年5月14日、『サザエさん』収録中に容態急変のため倒れ、東大附属病院に緊急搬送される[4][5]。このため、急遽伊佐坂ウキエ役で収録に参加していた冨永みーなが代役としてカツオ役を演じることとなった。カツオの声が何の前触れもなく、声質の異なる富永に交代したことで、視聴者から問い合わせが殺到したが、高橋の容態が知らされると励ましや回復、その後の番組復帰を願う声や手紙が沢山寄せられた。中にはサッカー日本代表の中田英寿や元F1レーサーの中野信治からの手紙もあり[4]、高橋は病床で「私の宝物」と言って喜んでいた[12]

当初、冨永の起用は高橋が復帰するまでの一時的な処置のつもりであり[26]、フジテレビも視聴者の問い合わせに「高橋さんが治ればまた戻ります」と応えるようにしていたが[23]、病状は重く、29年半務めた2代目・磯野カツオ役を降板することになり、冨永はそのまま3代目として磯野カツオ役を演じることになった[4]。なお、高橋は病床で冨永が後任となることに対し、「みーなちゃんならいい」と答えていたという[26]

その後、1999年3月23日に死去[5][6]。亡くなる直前の3月20日古稀を迎えたばかりだった。初代・磯野波平役の永井一郎と、高橋の見舞いに行った2代目・花沢花子役の山本圭子によると、危篤状態の際に周囲が「高橋さん」と呼びかけても反応しなかったが、「カツオ」または「磯野くん」と呼びかけると「はい」と小さく返事をしたというエピソードがある[4][5]

葬儀の席では、高橋の歌う『カツオくん(星を見上げて)』が流れ、祭壇には遺影と共にカツオの顔も飾られた[23]弔辞を担当した波平役の永井は、実際は高橋の方が2年(学年では3年)年上であるにもかかわらず、『サザエさん』での役と同じく父親の波平が息子のカツオに話しかける口調で「カツオ、親より先に逝く奴があるか」「カツオ、桜が咲いたよ。散歩に行かんか」などと呼びかけた[12][23]。永井本人は冷静に語ろうとしたが、感極まって涙声になり、弔問者の涙を誘った。
後任

高橋の体調不良に伴う降板および死後、持ち役を引き継いだ人物は以下の通り。

後任役名概要作品後任の初担当作品
冨永みーな磯野カツオサザエさん』1998年5月17日放送回
ブースカ『快獣ブースカ』『ウルトラマンR/B』第17話
高戸靖広ブースカ! ブースカ!!
小宮和枝ブレイディ女史『刑事コロンボ 祝砲の挽歌』ソフト版追加部分
堀越真己糸まきおばさんそれいけ!アンパンマン
工藤晴香赤エンピツマン
浅井淑子ヒミカ『鋼鉄ジーグ』『第2次スーパーロボット大戦α
うのちひろ恐竜調教師ゾビーナ『恐竜大戦争アイゼンボーグ』『帰ってきたアイゼンボーグ

出演

太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
1963年


鉄人28号(第1作)(1963年 - 1965年、金田正太郎[27]

鉄腕アトム (アニメ第1作)

1967年


黄金バット(タケル)

かみなり坊やピッカリ・ビー(ワンパク6)

魔法使いサリー(1966年)(ウルトラ婆さん)

1968年


妖怪人間ベム(盲目の少女)

あかねちゃん(ヒデバロ / 北小路秀麿[28]

ゲゲゲの鬼太郎(第1作)(1968年 - 1969年)

1969年


アタックNo.1(松山)

サザエさん(1969年 - 1998年、磯野カツオ〈2代目〉)

1970年


ひみつのアッコちゃん(老婆)

魔法のマコちゃん(おばば)

1972年


赤胴鈴之助

樫の木モック(子怪獣クロム)


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