かつて霧島神宮があった場所は古宮址(ふるみやあと)と呼ばれている。毎年11月10日夕刻に天孫降臨御神火祭が開催される。これは天孫のニニギノミコトが高千穂峰にくだった際、これを猿田毘古神が火を焚いて迎えた天孫降臨の故事にちなむ[4]。祭壇前で御神火が焚かれ、神職らが大祓の言葉を唱えながら、祈願札を火にくべる[4]。天孫降臨九面太鼓が奉納される。 霧島神宮は古くは高千穂峰と御鉢の間の「瀬多尾(せたお)(背門丘・瀬戸尾)」にあったが、御鉢の噴火によってたびたび炎上し、延暦7年(788年)7月の火常峰(御鉢)の噴火で焼失したため、天暦年間に性空によって高千穂河原に再興された。しかしながらここも1234年1月18日(文暦元年12月28日)の御鉢の噴火によって焼失してしまった。霧島神宮は後に別の場所で再建され、高千穂河原には社殿の跡地が残るのみとなった。 1940年(昭和15年)、皇紀2600年記念事業の一つとして斎場がつくられた。1958年(昭和33年)に駐車場が整備され霧島山の観光拠点の一つとなった。 1962年(昭和37年)5月6日には当時の皇太子明仁親王と皇太子妃美智子が訪れ、出迎えの周辺住民など6000人余りが集まった[5]。
歴史
所在地”. 全頂制覇百名山. 2020年8月22日閲覧。
^ a b c d 2.5 霧島山
^ a b 2.5 霧島の登山情報から自然、歴史まで分かる 高千穂河原ビジターセンターがリニューアルオープン(2022年8月6日) - 南日本新聞
^ a b “関平だより”. 関平鉱泉販売所. 2020年8月22日閲覧。
^ 古川光雄編 『広報きりしま 第133号』 霧島町、1962年6月5日
関連項目
霧島神宮
霧島山
高千穂峰
御鉢
参考文献
霧島町郷土誌編集委員会編 『霧島町郷土誌』 霧島町、1992年。
外部リンク
⇒高千穂河原ビジターセンター
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