2015年1月15日にドラマシリーズ化候補13作品中の1本としてパイロット版が公開され[14]、13作品中最も視聴された作品となった[15]。これを受け、2月19日に他の4作品と共にドラマシリーズ化が正式に決定し、7月に開催されたサンディエゴ・コミコンでは第1話・2話の試写会が行われた[16]。シリーズは11月20日からAmazonビデオで配信された。
撮影ブリティッシュコロンビア大学での撮影風景(2015年6月2日)
2014年10月1日にパイロット版の撮影が開始され、サンフランシスコ、ニューヨーク、シアトル、ロザリン (ワシントン州)(英語版)で撮影が行われた[17]。シアトルではシアトル・センター・モノレール(英語版)、パラマウント・シアター(英語版)を使用した他、パイク・プレイス・マーケット(英語版)やジョージタウン地区の中心街、国際街での撮影が行われ、ロザリンでは『たどりつけばアラスカ』のオープンセットで撮影が行われた[17][18]。
2015年4月からはカナダ・ブリティッシュコロンビア州バンクーバーの金融センターで撮影が行われ、5月から6月にかけてブリティッシュコロンビア大学でも撮影が行われた[19][20]。 2015年11月、ドラマ宣伝の一環としてニューヨーク市地下鉄の車両座席に旭日旗やナチス・ドイツの国章をあしらった星条旗をデザインしたが、市民から批判が殺到する騒動が起きた[21]。デザインの掲示はニューヨークシティ・トランジット・オーソリティの許可を得て実施されたが、ニューヨーク市長ビル・デブラシオは「無責任で侮辱的だ」と批判し、Amazon.comは12月まで掲示予定だったデザインの撤去を決定した[21][22]。 パイロット版は批評家から高い評価を受け、Rotten Tomatoesには16件のレビューが寄せられ、「リドリー・スコットにより、第二次世界大戦後のディストピアが再現され、放送開始後すぐに夢中にさせる内容となっており、他の作品とは異なる」などとして94%の支持を集めている[23]。 2016年の第68回プライムタイム・エミー賞クリエイティブアート・エミー賞において撮影賞シングルカメラ・シリーズ部門とメインタイトルデザイン賞を受賞した。
騒動
評価
批評
受賞
脚注^ “ ⇒ナチスドイツと大日本帝国がアメリカを占領する架空戦記「高い城の男」がドラマ化、制作はAmazon”. カルラボ (2015年7月19日). 2015年7月21日閲覧。
^ Jarvey, Natalie (2015年8月3日). “ ⇒'The Man in the High Castle' Creator Frank Spotnitz on Creating Alternate Histories”. hollywoodreporter.com. 2015年8月19日閲覧。
^ “もし第2次大戦の勝敗が逆転していたら…?フィリップ・K・ディック「高い城の男」ドラマ化”
^ “'The Man in the High Castle' Gets Another Season and Another Showrunner
^ “‘Man In The High Castle’ Renewed For Season 4; Unveils Season 3 Premiere Date & Trailer ? Comic-Con”. Deadline Hollywood (2018年7月21日). 2018年7月21日閲覧。