所在地は治安のよい郊外や過疎地域・山間部・孤島などが主だったが、顔の見える警察官として近所に親しまれる「駐在さん」が見直され、1990年代後半より都市部でも治安対策の一環として駐在所を設けるケースもある。 一駐在所につきパトカー1台を備える場合がある(ただし都心などに治安対策のために設置された駐在所や市街中心部に所在する駐在所の多くを除く)。 全国の消防機関のうち145消防本部において306か所が設置されており、勤務体制は、昼間は1人体制、2人体制および3人体制があり、夜間も同人数で継続する場合のほか、減員または不在となる駐在所等もある[12]。 また、日勤時間帯以外も併設住宅で待機させている駐在所の場合、週休日を設け代務者を本署から派遣しているところもある。 駐在所等は、出動する消防吏員が少ないこと、近隣署所から距離があり増援部隊の到着に時間を要することから、駐在所等の消防部隊が出動する時は、災害等の規模により他の署所から同時に消防部隊を出動させている消防本部が多数である。 駐在所等は、出動する消防吏員が少ないことから、災害現場で消防団等と積極的な連携活動を実施している。また、1人体制の駐在所等の中には、災害発生時に消防団員等を招集後、同乗して出動する体制の消防本部もある。 駐在所等の職員は、少人数で消防業務全般を行うため、オールマイティーな職員が求められる。基本的に救急隊員経験者(消防学校救急課程終了者)が配置されることがほとんどである。 配置にあたり資格、経験、階級、年齢等についても考慮されている。駐在所等の地域特性から、長時間通勤や転居等の負担、職員の士気やモチベーション等も考慮される。 非常に稀ではあるが、永谷園やセイカ食品など、一部の一般企業でも部署名として「駐在所」の名称を使用している例がみられる。鉄道会社やそのグループ会社でも同様である。
パトカー
消防
駐在所等の設置数と勤務体制
出動体制
連携体制
駐在所等の職員の配置
一般企業
脚注^ 秋田県警察の組織に関する規則
^ ⇒交番、駐在所等の名称、位置及び所管区等に関する規則
^ 山梨県警察の組織等に関する規則
^ ⇒富山県警察の組織に関する規則
^ 和歌山県警察署組織規則
^ 担当地域や近隣での事故処理や事件捜査の場合もあるが、駐在所員でも本署の当直勤務のシフトに組み込まれている場合もある。
^ 2011年現在、警視庁管内に5か所、静岡県富士警察署管内に1か所存在する(全国防犯協会連合会発行 「KOBAN」2010年春号より)
^ ⇒県内初の夫婦駐在所!そして安全な街を目指して!ガード4・F![リンク切れ](静岡放送ラジオ「GOGOワイドらぶらじ」11月21日放送)
^ 「都内に5か所“夫婦駐在”地域に溶け込み安全守る」読売新聞2009年9月5日付
^ ⇒警官同士で結婚、辞令「二人で駐在」 県警、同じ職場に朝日新聞 2017年5月16日付
^ 駐在所に警察官夫婦 初の二人三脚 岡山・政津 働きやすい環境づくり
^ ⇒「山間部等における消防力の確保に係る調査検討会報告書」(概要)
関連項目
自動車警ら隊
交通機動隊
機動捜査隊
高速道路交通警察隊
公安委員会 - 警察本部
警察署 - 幹部交番 - 交番 - 駐在所
派出所