1945年、連合国軍最高司令官総司令部指令により国による馬の施策、研究、団体の解散と再編が実施された。
太平洋戦争直後の1950年に飼育されていたウマは農用馬だけで100万頭を超すが、農業の機械化に伴って需要は急減していき、1960年代中頃には30万頭に、1975年には僅か42,000頭まで減った。2001年の統計では、国内で生産されるウマは約10万頭で、そのうち約6万頭が競走馬で、農用馬は18,000頭にすぎない。※食肉用に肥育されるウマ(肥育馬)は、農用馬に分類されている。
2005年現在では日本在来馬は8種、約2,000頭のみとなった。なお、道路交通法上、馬が引く車および人の騎乗した馬は軽車両に分類される。
昔から馬を大切にしていた地方では現代でも、馬は「蹴飛ばす」=「厄を蹴飛ばす縁起物」などと重宝しているところもある。 モンゴル高原の遊牧民の間では、現在でもウマは重要な乳用家畜の一つであり、発酵乳食品(馬乳酒:アイラグおよびヨーグルト:タラグ)の重要な原料となる[47]。 馬肉は馬を使う民族でも食べない地域がある。 日本でも地域によって異なる。 荷物を背負わせたり、荷車、橇、運河の船などを引かせるために用いる。駄獣・伝馬に乗せられる荷重は40貫目(150kg)までと決められていた[48]。また江戸時代に使われた馬が背負う単位として駄が使われ、江戸時代の定めでは三十六貫(135kg)を言った[49]。競馬などでは負担重量は年齢と体格などで決められており、だいたい60kg下である。道路の状態によるが一頭が引ける力は馬力と呼ばれる。馬種、馬の体格、車輪付きかそりか、道路の状態、馬具などによって運べる重量は変化する。ばんえい競走では、最高の1,000sのソリを運ぶ[50]。 馬車を引かせるためにも使う。ただし古代にチャリオットを引いていた場合は「軍用馬」(後述)と分類するほうが適切であろう。 主に畑などを耕す時にプラウや馬鍬をひかせるために用いる。他にも動力源としても。たとえばプレス(圧搾機)の動力源としても用いた。
乳の搾取
食肉
荷役(荷役馬)
カナダ、ユーコン、ドーソンで荷物を運ぶウマ(1899年)
カナダで橇を引くウマ(1900年ころ)
二頭のウマに2本の丸太を背負わせストレッチャー状にして負傷者を運ばせているところ(1876年)
米軍の通信隊が無線テレグラフ装置をウマに運ばせる時の背負わせ方の例。軍隊で荷役に使う場合は「軍用馬」にも分類される。
pac saddleとpac bagを組み合わせて荷物を背負わせ運ばせている様子(1980年ころ、オーストラリア)
エンジンが無かった時代、運河では狭すぎてセイリング(帆による航行)が無理なので、船はウマ(やロバ)などに引かれて進んだ。この写真はイギリスのen:Grand Western Canal
インド、カシミールで芋を背負い運ぶウマ(現代)
チベットのガイドのウマが荷物を運ぶ様子(現代)
荷を背負いつり橋を渡るウマ(現代)
丸太を運ぶウマ(現代)。動画。
馬車をひく(馬車馬、ばしゃうま)
古代ギリシア
1840年ころのフランスの馬車の再現(博物館展示)
1905年、米国ネヴァダ州。
キャリッジを引く馬(1919年、El Paso Herald掲載画)
(メキシコ、2014年)
結婚式で花嫁の移動に使われた馬車(右)とそれを引いた馬(左)(2008年)
農業馬(農耕馬など)
プラウをひく馬(ピーター・ブリューゲル 画。1558年ころ)
ディドロ、ダランベールの『百科全書』に掲載された、プラウをひく馬の挿絵。(1762年)
(1886年)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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