食肉
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専門的な国際学術雑誌もいくつか発行されており(著名なものとしてはMeat Science誌[17])、また毎年国際食肉科学技術会議[18]が開催されている。

日本では小規模ながら日本食肉研究会[19]と呼ばれる学術団体が存在している。
食肉の生産量.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{display:flex;flex-direction:column}.mw-parser-output .tmulti .trow{display:flex;flex-direction:row;clear:left;flex-wrap:wrap;width:100%;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{margin:1px;float:left}.mw-parser-output .tmulti .theader{clear:both;font-weight:bold;text-align:center;align-self:center;background-color:transparent;width:100%}.mw-parser-output .tmulti .thumbcaption{background-color:transparent}.mw-parser-output .tmulti .text-align-left{text-align:left}.mw-parser-output .tmulti .text-align-right{text-align:right}.mw-parser-output .tmulti .text-align-center{text-align:center}@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti .thumbinner{width:100%!important;box-sizing:border-box;max-width:none!important;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow{justify-content:center}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:100%!important;box-sizing:border-box;align-items:center}.mw-parser-output .tmulti .trow>.thumbcaption{text-align:center}}主要先進国における2010年から2012年にかけての食肉消費量(左)と、2022年の予想食肉消費量(右)。青が牛肉、ピンクが豚肉、オレンジが食鳥の肉、紫が羊および山羊の肉である。ほとんどの先進国において食肉消費量は多いが、伸びは少ない[20]新興国における食肉消費量図。グラフ表示は上図に準ずる。新興国における食肉消費が急拡大していることが読み取れる[21]
食肉の生産統計

全世界の食肉生産量は、2018年の統計では3億4100万トン[22]

2018年の肉の種類別の生産量の内訳は次のとおり[22]。鶏肉 1億2731万トン[22]、豚肉 1億2088万トン[22]、牛肉 7161万トン[22]、羊肉・ヤギ肉 1577万トン[22]、アヒル肉 446万トン[22]、ガチョウ肉 265万トン[22]、狩猟肉(ジビエ)211万トン[22]、馬肉 79万トン[22]、ラクダ肉 55万トン[22]

地域別の生産統計では、2018年の統計で、アジア 1億4371万トン、ヨーロッパ 6385万トン、北アメリカ 5173万トン、南アメリカ 4612万トン、アフリカ 2017万トン、中央アメリカ 889万トン、オセアニア 669万トン[22]

国別の生産統計では、2018年の統計で、中国 8816万トン、アメリカ合衆国 4683万トン、インド 745万トン、イギリス 409万トン[22]
日本国内の生産

日本の国内生産においては上記3種の占有率はさらに高くなり、牛肉・豚肉・鶏肉の三種類の生産量合計は全食肉生産の99.7%にのぼる。日本でもっとも生産量の多い食肉は鶏肉であり、2010年には142万トンが生産された。ついで多いものは豚肉であり、同年の生産量は129万トンだった。3番目に生産量の多いものは牛肉で、51万トンにのぼった。これ以外に日本で統計上有意な食肉生産量のあったものは多い順からウマ、ヒツジ、ヤギ、シチメンチョウの4種があったが、馬肉が6千トンの生産量があったほかはいずれも150トンから数十トンにすぎず、非常に小規模の生産にとどまっている[23]。またこのうち、ウマは九州地方の消費が飛びぬけて高く[24]、ヤギは南西諸島に消費がほぼ限定される[25]ことも特徴となっている。
世界の生産の予測

主要食肉三種の生産量は2018年には豚肉が11994万トン、鶏肉が12030万トン、牛肉が7422万トンとなると予測されており、鶏が豚を抜いて最も多く生産される食肉になると予測されている[26]。1970年から2010年にかけての40年間で、牛肉生産は62.5%、豚肉生産は205%、そして鶏肉生産は545%の増産を示した[27]。どの種類も生産量はかなり増加傾向にあるが、なかでも鶏の生産は飛びぬけて急増する傾向にある。これは、牛や豚に比べ狭い場所で集中的に飼育できるうえ、この2種に比べて個体が小さいため価格が安く頭数を増やしやすいこと、食用鶏であるブロイラーは豚や牛に比べ少ない飼料で大きくなるため効率が良いこと。さらに宗教的背景として、ヒンドゥー教において禁忌とされる牛肉食やイスラム教において禁忌とされる豚肉食とは違い、鶏肉を禁忌とする宗教がほとんど存在しない[28](肉食全体を禁じる宗派を除く)ため、世界中のどの場所にも需要が存在して地域的な偏りが少ないことなどが挙げられる。

食肉生産は先進国においては需要の伸び悩みから生産量も横ばいあるいは減少傾向にあるが、発展途上国においては経済の成長と、それに伴う生活水準の向上によって食肉の消費が急拡大している。そのため食肉生産も急増を続けており、上記の食肉生産の世界的な拡大は発展途上国における生産量の増大をその主因としている。

FAOの2023年のレポートの分析によると食肉の需要は2040年頃までは高中所得国が牽引し増加し、その後2075年頃までは低所得国が牽引し増加すると予想されている。また、その後21世紀の後半では需要の減少がよそうされ、資源や環境の問題から減少の時期は更に早かる可能性もある[29]
消費量
消費統計

一人あたりの年間食肉消費量(2003年)[30]順位国一人当たりの
消費量 (kg)
1 アメリカ合衆国123
2 スペイン121
3 オーストラリア118
オーストリア112
デンマーク111


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