風邪
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症状はたいてい感染後2日以内に発生する[3]。症状としては、咽頭痛くしゃみ鼻水、鼻閉、頭痛発熱嗄声などが現れる[4][5]。患者の多くは回復まで大抵7 - 10日間を要し[4]、一部の症状は3週間まで継続しうる[6]。他に健康に問題がある患者は、肺炎に進行する可能性がある[4]

多くの場合、単に風邪と言えば急性上気道炎(普通感冒)を指し、西洋医学あるいは日本の医学で厳密には[7]「かぜ症候群」と呼ばれ、日本でも症状を指す言葉である[8]俗称として、消化器のウイルス感染によって、嘔吐下痢腹痛など、腹部症状と上記全身症を来した状態を、「感冒性胃腸炎」「お腹の風邪」(もしくは胃腸かぜ、一部地方では腸感冒、ガストロ)と呼ぶこともある。

成人は平均して年間2 - 3回の風邪にかかり、児童ではそれ以上である[4]。風邪に対してワクチンはない。最も一般的な予防法は、手洗いの実施、洗っていない手で目・鼻・口を触らない、病人と同じ空間にいないことである[4]。いくつかの根拠は、マスクの使用を支持している[9]

風邪の直接的な治療法は存在せず、罹患期間を短縮させる方法もないが[1][4]、不快な症状は対症療法で緩和可能であり、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) は治療の助けとなる[10]。病原がウイルスで細菌二次感染が無い場合は、抗生物質を使用せず[11][12]総合感冒薬の使用も支持されない[3][13]
症状

症状は、咳嗽(咳、症例の50 %[2][1][14]咽頭痛 (40 %[2])[1]鼻汁鼻詰まり[14]など局部症状(カタル症状)、および発熱[14]倦怠感[14]頭痛[14]筋肉痛 (50 %[5]) など。

鼻汁は通常、風邪の初期はさらさらとした水様で、徐々に粘々とした性に変化する。

高齢者では、肺炎に至っても発熱は微熱程度のこともある[15]
不顕性感染

抗体を持たない者に風邪ウイルスを鼻投与する、ある実験で、25 %の者がほぼ無症状で終わった例がある。これが無症候性感染/不顕性感染と呼ばれる現象であり、風邪をめぐる未解明の謎の一つである [16]
病原体

原因の7 - 8割がウイルスである[17]。日本の研究ではかぜ症候群の原因は8 - 9割がウイルスとも言われ、一方で非感染性因子によるものも少数ではあるが挙げられている[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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