風邪
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成人は平均して年間2 - 3回の風邪にかかり、児童ではそれ以上である[4]。風邪に対してワクチンはない。最も一般的な予防法は、手洗いの実施、洗っていない手で目・鼻・口を触らない、病人と同じ空間にいないことである[4]。いくつかの根拠は、マスクの使用を支持している[9]

風邪の直接的な治療法は存在せず、罹患期間を短縮させる方法もないが[1][4]、不快な症状は対症療法で緩和可能であり、イブプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs) は治療の助けとなる[10]。病原がウイルスで細菌二次感染が無い場合は、抗生物質を使用せず[11][12]総合感冒薬の使用も支持されない[3][13]
症状

症状は、咳嗽(咳、症例の50 %[2][1][14]咽頭痛 (40 %[2])[1]鼻汁鼻詰まり[14]など局部症状(カタル症状)、および発熱[14]倦怠感[14]頭痛[14]筋肉痛 (50 %[5]) など。

鼻汁は通常、風邪の初期はさらさらとした水様で、徐々に粘々とした性に変化する。

高齢者では、肺炎に至っても発熱は微熱程度のこともある[15]
不顕性感染

抗体を持たない者に風邪ウイルスを鼻投与する、ある実験で、25 %の者がほぼ無症状で終わった例がある。これが無症候性感染/不顕性感染と呼ばれる現象であり、風邪をめぐる未解明の謎の一つである [16]
病原体

原因の7 - 8割がウイルスである[17]。日本の研究ではかぜ症候群の原因は8 - 9割がウイルスとも言われ、一方で非感染性因子によるものも少数ではあるが挙げられている[7]
ウイルス
ライノウイルス (30 % - 80 %)[18][19][20]
普通感冒の原因ウイルスのひとつである。くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが主症状で、年齢を選ばない。「普通感冒」とは、この症状のこと。つまり、いわゆる鼻かぜ、のど風邪のことを普通感冒という。
コロナウイルス (15 %)[21][22]
1960年代に最初に発見された、冬に感染しやすいウイルス。SARSMERSCOVID-19新型コロナウイルス)の症候群は風邪(普通感冒)と区別される。
インフルエンザウイルス (10 % - 15 %)[23][24]
英語では "flu" とされる。風邪として扱われないことが多い。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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