映画化され、2013年7月20日に公開された。全国454スクリーンで公開され、7月20日・21日の2日間で興行収入9億6088万円、観客動員74万7451人となり、映画観客動員ランキングで初登場第1位となった。キャラクターが全員人間の顔をしている、軽井沢に「クレソン食いのドイツ人」ではなく「カストルプ」というキャラクターが登場する、堀辰雄が登場しない、漫画版ではほぼ出なかった本庄は二郎と学生時代から親しく付き合っている、堀越家の人々が登場する、二郎の上司が服部の他「黒川」という人が登場する、漫画版では描かれなかった列車のシーンがある、ラストが「2009年10月、千葉県成田市の利根川河川敷」から架空の草原になるなど若干相違がある。 劇場アニメ版公開時点で、本作の単行本は未刊行であった。劇場アニメ版制作中のスタジオジブリを記録した映画『夢と狂気の王国』の中には、宮崎がこの漫画を絶対に単行本にはしないと述べる場面が存在した[16]。原作の完結から5年、映画公開から2年が経過した2015年10月、『モデルグラフィックス』の発行元である大日本絵画から『風立ちぬ 宮崎駿の妄想カムバック』のタイトルで全話が収められた単行本が刊行された[17][18]。 付録として佐藤暢彦による「八試特偵物語」、吉祥寺怪人による解説、宮崎による軍用機の絵を集めた「航空雑学画帳」、などが入っている。
単行本
脚注[脚注の使い方]^ a b c d 「「風立ちぬ」堀越二郎の半生」『風立ちぬ』、東宝出版・商品事業室、2013年7月20日。
^ a b c d “スタジオジブリ:新作は「ポニョ」以来5年ぶり宮崎駿作品 14年ぶり高畑作品と2本同時公開 - MANTANWEB(まんたんウェブ)
^ a b c 島村幸恵 (2012年12月13日). “ジブリ新作、2作一挙公開!宮崎駿&高畑勲作品でジブリ史上初! - シネマトゥデイ”. ジブリ新作、2作一挙公開!宮崎駿&高畑勲作品でジブリ史上初!. シネマトゥデイ. 2012年12月13日閲覧。
^ 宮ア駿「風立ちぬ――妄想カムバック(1)」『モデルグラフィックス』、大日本絵画、2009年4月。
^ 宮ア駿「風立ちぬ――妄想カムバック(6)」『モデルグラフィックス』、大日本絵画、2009年9月。