領土問題
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1855年日露和親条約以降、日本領だったが、第二次世界大戦末期にソビエト連邦日ソ中立条約一方的に破棄して侵攻し、占領。ソ連解体後はロシアが継承した。日本はこれら4島を北方領土と呼称し、返還を要求している[8]

なお、色丹島と歯舞群島については1956年日ソ共同宣言で日露間の平和条約締結後に日本に引き渡すことが宣言されているが、未実現。

詳細は「北方領土問題」を参照

北千島南樺太(ロシア)

北千島・南樺太ともに大日本帝国に属したが、サンフランシスコ平和条約(第2条C項)により、日本は千島列島[注 1]・南樺太及びこれに近接する諸島の権利・権原及び請求権を放棄する事を認めた。前項で述べた通りソ連側は第二次世界大戦の結果獲得した領土のひとつと主張するも、アメリカなど西側諸国はソ連が同平和条約に調印しなかったためソ連による両地域の領有は認めていない立場[9]である。日本政府も「ロシアが実効支配し、他に北千島や南樺太に対する領土権の主張をする国家は存在せず、帰属問題(承認問題)だけが未解決という状態が継続している」[10]という立場をとっている。[疑問点ノート]



竹島(韓国・北朝鮮・日本)

1905年に日本が編入したが、第二次世界大戦後の日本の主権回復直前に韓国が軍事占領し、現在も「軍国主義時代の日本が強制的に編入した島」であったとの主張の下で実効支配しているが、日本も領有権を主張している。また、朝鮮半島全体の領有権を主張する北朝鮮も「民族固有の領土」として竹島の自国への帰属を主張している。

日本側は韓国に対して3回にわたりICJへの付託を提案しているが、韓国側は「独島に領土問題は存在しない」との見解により、その都度これを拒否している。なお、韓国が日本の保護国となる以前の1889年発行の大韓帝国の教科書には「竹島(独島)は韓国領でない」記述が記され、韓国・北朝鮮側の主張には根拠が薄いことが指摘されている[11]

詳細は「日韓問題#領土問題」を参照

尖閣諸島(日本・中国・台湾)

1895年以降日本が領有してきたが、1970年国際連合が尖閣諸島周辺の鉱物資源の存在について報告書を提出して以降、中華人民共和国・中華民国(台湾)が領有権を主張。日本側は尖閣諸島に領有権問題は存在しないとの立場である。

詳細は「尖閣諸島問題」を参照

中国大陸(中国・台湾ほか)

1946年から続いた国共内戦の末中国共産党が中華人民共和国を建国して事実上勝利したが、中国国民党率いる中華民国も台湾で「中国の正統な政府」を主張している。このため中華民国は現在、中華人民共和国の支配する中国大陸の支配権を主張している。

なお、中華民国側は中国大陸統治時代の領土主張を引き継いでいるため、ラオスを除く全ての旧隣接国と国境問題を抱える。

詳細は「中国統一」を参照

外蒙古モンゴル・台湾)

台湾は、1945年から1952年まで、そして2002年から現在までモンゴルの独立を承認している。しかし、中華民国憲法の下では、この地域も領土の一部としている為、現在も正式に領有権の主張は破棄されていない。



白頭山(北朝鮮・中国・韓国)

現在、北朝鮮と中国によって分割されているが、韓国は白頭山全体の領有権を主張している(前述の通り韓国は朝鮮半島全土の領有を主張しているため、飛地とはならない)。



間島(中国・韓国・台湾)

中国と北朝鮮との国境の町。中国側が実効支配しているが、歴史問題(高句麗史)を巡って大韓民国が領有権を主張している。また、中国大陸の領有主張のもと台湾も領有権を主張。



台湾澎湖諸島(台湾・中国)

第二次世界大戦の日本の敗北以降、中華民国政府が一貫して実効支配しているが、中華人民共和国側も領有権を主張している。

詳細は「台湾問題」を参照

鹿屯島(ロシア・北朝鮮・韓国)

ソ連と北朝鮮の間で確定された国境線ではソ連側に属したが、朝鮮半島全体の領有を主張する韓国はこれを不当としている。



丁岩礁(韓国・中国・台湾)

「丁岩礁」は、中国側の名称。現在は、波浪礁(パランチョ、???)として韓国が実効支配している。



蘇岩礁(韓国・中国)

韓国が実効支配する岩礁。中国との間に論争がある。


東南アジア中華人民共和国が主張している「九段線」(緑色)

南沙諸島(中国ほか6か国)

第二次世界大戦の日本の敗戦以降フランスが領有してきたが、フランス領インドシナ解体後に各国の領有権論争が過熱。現在中国、台湾、ベトナムフィリピンマレーシアが全体の領有権を主張しているほか、ブルネイが一部の領有権を主張している。なお、ブルネイ以外の各国はいずれかの島の実効支配を確立している。1983年にはドイツ人アマチュア無線家のグループが移動運用の為に上陸して、ベトナム軍の守備隊に射殺される事件が起きている。



西沙諸島(中国・ベトナム・台湾)

日本の敗戦後に中国とベトナムが占領したが、のちに中国が全域を支配。台湾、ベトナムが領有を主張。



中沙諸島(中国・台湾・フィリピン)

中国が実効支配しているが、台湾・フィリピンも領有を主張。



東沙諸島(台湾・中国)

台湾が実効支配しているが、中国も領有を主張。

なお、九段線とその囲まれた海域に対する中国主張の歴史的権利について、2016年7月12日ハーグ常設仲裁裁判所は「法的根拠がなく、国際法に違反する」と判断を下した(南シナ海判決)が、中国は受け入れを拒否している。

バクロンヴィー島(ベトナム・台湾)

1957年に中国からベトナムに割譲された。しかし、台湾はこれを認めておらず領有を主張。



サバ州(マレーシア・フィリピン)

マレーシアの一つの州であるが、フィリピンがスールー王国を根拠に領有を主張。



スカボロー礁(中国・台湾・フィリピン)

2012年の対立以降、中国による実効支配が続いている。



ジェームズ礁(マレーシア・中国・台湾)

台湾は、北緯4℃が最南端であるとしている。



江心坡ミャンマー・台湾)

台湾は、ザガイン地方域及びカチン州北部を雲南省の一部として領有を主張している。なお、中国も1961年まで領有を主張していた。


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ブータン・中国間の国境線

主張する国境線に食い違いが大きく、2010年時点において交渉中[12]


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