広辞苑では「音による芸術」と定義されている。
4世紀古代ローマの哲学者、アウグスティヌスの『音楽論』では「Musica est scientia bene modulandi(音楽とは音を良く整えるスキエンティア[注 1]である)」とされた[4]。ジョン・ブラッキングの書では「人間が組織づけた音[5]」とされた。ジョン・ケージは「音楽は音である。コンサートホールの中と外とを問わず、われわれを取り巻く音である。」と語った。 『呂氏春秋』(紀元前239年に完成)に既に「音楽」という表現がみられる。音楽の由来するものは遠し、度量に於いて生じ、太一に於いて本づく(『呂氏春秋』大楽) 英語の"Music"を始め、ヨーロッパの多くの言語においては、古代ギリシャ語のμουσικ?
語源
分類・種類
各国の音楽
カナダの音楽(英語版)、アメリカ合衆国の音楽、メキシコの音楽(英語版)
グアテマラの音楽(英語版)、エルサルバドルの音楽(英語版)、ホンジュラスの音楽(英語版)
コロンビアの音楽(英語版)、エクアドルの音楽(英語版)、ペルーの音楽(英語版)、ブラジル音楽
フィンランドの音楽(英語版)、ノルウェーの音楽(英語版)、スウェーデンの音楽(英語版)、デンマークの音楽(英語版)
エストニアの音楽(英語版)、リトアニアの音楽(英語版)、ポーランドの音楽(英語版)、ドイツの音楽(英語版)、ベルギーの音楽(英語版)、フランスの音楽(英語版)
南アフリカの音楽、ナミビアの音楽、ボツワナの音楽(英語版)、モロッコの音楽、アルジェリアの音楽(英語版)、リビアの音楽(英語版)
トルコの音楽、シリアの音楽(英語版)、イラクの音楽(英語版)、カザフスタンの音楽、ウズベキスタンの音楽、 トルクメニスタンの音楽、アフガニスタンの音楽、インドの音楽、パキスタンの音楽(英語版)、インドネシアの音楽、ベトナムの音楽、中国の音楽、朝鮮の音楽(北朝鮮の音楽(英語版)、韓国の音楽(英語版))、日本の音楽
ジャンル詳細は「音楽のジャンル一覧」を参照
音楽の「ジャンル」とは、音楽の様式や形式のこと。古来より音楽は多くの社会で娯楽、宗教、儀式などを通じ、生活に密接したものになっており、多くの特徴ある形式や様式を生み出してきた。
音楽のジャンルは、現在聞くことの出来る音楽の様式・形式であると同時に、発生した源、歴史の手がかりとなっている。
現代の音楽は、様々なジャンルの複雑な合成になっていることが多い[7]。
歴史詳細は「音楽史」を参照
古代の音楽の歴史詳細は「古代の音楽」および「古代西洋音楽」を参照
音楽は有史以前から行われていたとされるが、それがいつ何処で、どのような形で始まったかは定かでない。ただ、それは歌から始まったのではないかと考えられている[8]。西洋では、古代ギリシアの時代にはピタゴラスやプラトンにより音楽理論や音楽に関する哲学が始まっており、古代ギリシアの音楽はギリシア悲劇や詩に伴う音楽が主であった[9]。これが後のクラシック音楽に繋がっている。
東洋では、江戸時代まで総検校塙保己一らによって温故堂で講談された和学や、中国神話によると、縄の発明者の氏族が歌舞や楽器、楽譜などを発明したとされる。塙保己一は、撚糸である縄や結縄の発祥を日本列島から出土する土器や房総半島飯岡の網小屋に遺る有結網に捜し求めた研究成果を群書類従に編纂した。
歌舞の発明者―『葛天氏』治めずして治まった時代の帝王。縄、衣、名の発明者でもある。
琴瑟の発明者―『伏羲』三皇の初代皇帝。魚釣り、結縄、魚網、鳥網、八卦の発明者でもある。
笙簧の発明者―『女?』天を補修し人類を創造した女性。
ジャンルごとの歴史
クラシック音楽の歴史
詳細は「音楽史#西洋音楽史」を参照
クラシック音楽の音楽史においては、8世紀頃まで遡ることができる。まず、この頃にキリスト教の聖歌であるグレゴリオ聖歌や、多声音楽が生まれ(中世西洋音楽)[10]、これが発展し、15世紀にはブルゴーニュ公国のフランドル地方でルネサンス音楽が確立された。16世紀には本格的な器楽音楽の発達[11]、オペラの誕生が起こり[12]、宮廷の音楽が栄えた(バロック音楽)。これ以前の音楽を、初期音楽と呼ぶことが多い。その後18世紀半ばになると民衆にも音楽が広まり、古典派音楽と呼ばれる「形式」や「和声」に重点をおいた音楽に発展した。また、この頃から一般的に音楽が芸術として見られるようになる。19世紀には「表現」に重点を置いたロマン派音楽に移行し[13]、各国の民謡などを取り入れた国民楽派も生まれる[14]。20世紀頃には「気分」や「雰囲気」で表現する印象主義音楽や、和声および調の規制をなくした音楽などの近代音楽が生まれ、さらに第二次世界大戦後は現代音楽とよばれる自由な音楽に発展した。
ポピュラー音楽の歴史
詳細は「音楽史#アメリカポピュラー音楽の音楽史」および「アメリカ合衆国の音楽」を参照
ポピュラー音楽の歴史は17世紀頃、アメリカへの移民まで遡る。本格的に移民が行われるようになると、白人によるミュージカルのような劇場音楽が盛んになった。また、アフリカからの黒人により霊歌(スピリチュアル)、ブルースやゴスペルが始まった。19世紀末にはブルースが西洋音楽と融合し、スウィングや即興、ポリリズムが特徴的なジャズに発展していった。1920年代には、ブルースやスピリチュアル、アパラチア地方の民俗音楽が融合したカントリー・ミュージック(カントリー)が人気を集め、1940年代には電子楽器や激しいリズムセッションが特徴的なリズム・アンド・ブルース(R&B)、1950年代にはR&Bとゴスペルが融合したソウルミュージック(ソウル)が生まれた。