音楽
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楽器は地域的な特色が強く出るものであり、西洋音楽の普及によって西洋起源の楽器が世界中に広まっていった後も、世界各地にはその土地ならではの特徴的な楽器が多く存在し、同じ楽器でも使用する素材が異なることも珍しくない[23]
音楽行為

音楽行為に関しては、現代では一般的に「作曲」「演奏」「鑑賞」が基本として考えられている。作曲とは、作曲者の心に感じた事を音によって表現することである。演奏とは、再現芸術ともよばれ、作曲された音楽を実際に音として表現する行為であり、原曲を変え(=編曲)つつ演奏したり、声楽曲を器楽曲に変える(編曲)等した上で演奏する行為も演奏行為とされる。(#演奏)。鑑賞とは、音楽を聴いてそれを味わったり、価値を見極めたりすることである。
作曲詳細は「作曲」を参照

作曲とは、曲を作ること、あるいは音楽の次第を考案することである。具体的には、楽譜を作成することもあれば、即興演奏という方法で楽譜制作は抜いて、作曲をすると同時に演奏をしていくこともある。また、作曲者は楽譜を作るにあたって、様々な音を形で表したもの(いわゆる音符や記号など)を五線譜に従い、その音を置くことによって、リズムのある「音楽」に仕上がる。
演奏詳細は「演奏」を参照

演奏とは、実際に音を出すこと、つまり音楽を奏でることであり、楽器を奏することだけでなく、広義にはを歌うことも含まれる。演奏には即興演奏もあれば、譜面に従った演奏もある。中でもジャズでは即興演奏が多用される一方で、クラシック音楽では通常は譜面の音符の通りに演奏されている。真に機械だけによる演奏は自動演奏と呼ばれている。
鑑賞

音楽鑑賞とは、ひとが行った演奏を自分の耳で聴き、それを味わうことである。また音楽作品を聴いてそれの「品定め」することを指す場合もある。
楽器編成

楽器の編成は演奏する楽曲の音楽ジャンルと関連がある。

楽器編成は、音楽ジャンル→編成という構成で説明をすると理解しやすいものであり、たとえば以下のようなものがある。
クラシック音楽


オーケストラ(通常、弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器から成る)

一般的な「2管編成」だと35人?70人程度。「2管編成」を細かく説明すると、弦楽器は第1バイオリン 8-12人程、第2バイオリン6-10人程、ビオラ 4-8人ほど、チェロ 3-6人ほど、コントラバス 1-4人程。木管楽器はフルート 2人、オーボエ 2人、クラリネット 2人、ファゴット 2人。金管楽器はホルン 2-4人程、トランペット 2人、トロンボーン 2人、チューバ 1人。打楽器は1-2人(主にティンパニ、あとは様々。)。

「5管編成」で120人程度であり、音の厚みを感じさせる。

オーケストラの編成の詳細については オーケストラ#編成 で解説。

室内オーケストラ(10?20名程度と小規模なオーケストラ)

アンサンブル

カルテット(四つの楽器)

トリオ(三つの楽器)

デュオ(一対の楽器(や歌手))

ジャズ


コンボ(小編成)

ビッグバンド(「フルバンド」で総勢17名前後の編成。基本はドラム・ピアノ・ギター・ベースのリズムセクションおよび、トランペットx4、トロンボーンx4、サックスx5。スウィング・ジャズなどの演奏で採用される。)
ジャズの楽器編成については バンド (音楽)#ジャズバンド で解説。
ロック・ミュージック

次のような編成が一般的である。

ギター・トリオ(ギタリスト+ベーシスト+ドラマー。楽器名で言うと、エレクトリック・ギター + エレクトリック・ベース + ドラムス。ロックバンドの基本構成のひとつ)

ギター・トリオ + ボーカル(これもロックバンドの基本構成のひとつ)

ギタリスト2人 + ベーシスト + ドラマー

ギタリスト + ベーシスト + ドラマー + エレクトリックキーボード

この他の変則的な編成も多い。ロックバンドの編成の詳細はバンド (音楽)#ロックバンド で解説。
吹奏楽


マーチングバンド

英国式ブラスバンド

邦楽


雅楽

能楽

囃子

三曲合奏

生演奏 / 再生音楽

音楽はもともとは生演奏だけだったが、1877年にエディソンが蓄音機を発明して以降は記録・再生された「レコード音楽」あるいは「再生音楽」を楽しむことができるようになった。近年では人々の音楽を聴く行為を統計的に見ると、再生音楽が聴かれている時間・頻度が圧倒的に多くなっている[24]
生演奏路上パフォーマンスを行うトランペット奏者

生演奏される音楽は、en:performing arts (パフォーミング・アート)の一種であり、舞台上で生身の俳優によって行われる演劇や、生で踊られるダンスなど、他のパフォーミング・アートと同様に、パフォーマーがパフォームするたびに、多かれ少なかれ、異なるという特徴がある。
記録と録音技術「音楽・音響・録音技術」も参照

音楽の記録・伝達方法として最も古いものは口承であるが、やがていくつかの民族は音楽を記号の形にして記す、いわゆる楽譜を発明し使用するようになった。各民族では様々な記譜法が開発されたが、11世紀初頭にイタリアのグイード・ダレッツォが譜線を利用した記譜法を開発し[25]、これが徐々に改良されて17世紀に入るとヨーロッパにおいて五線譜が発明された。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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