音楽行為に関しては、現代では一般的に「作曲」「演奏」「鑑賞」が基本として考えられている。作曲とは、作曲者の心に感じた事を音によって表現することである。演奏とは、再現芸術ともよばれ、作曲された音楽を実際に音として表現する行為であり、原曲を変え(=編曲)つつ演奏したり、声楽曲を器楽曲に変える(編曲)等した上で演奏する行為も演奏行為とされる。(#演奏)。鑑賞とは、音楽を聴いてそれを味わったり、価値を見極めたりすることである。
作曲詳細は「作曲」を参照
作曲とは、曲を作ること、あるいは音楽の次第を考案することである。具体的には、楽譜を作成することもあれば、即興演奏という方法で楽譜制作は抜いて、作曲をすると同時に演奏をしていくこともある。また、作曲者は楽譜を作るにあたって、様々な音を形で表したもの(いわゆる音符や記号など)を五線譜に従い、その音を置くことによって、リズムのある「音楽」に仕上がる。
演奏詳細は「演奏」を参照
演奏とは、実際に音を出すこと、つまり音楽を奏でることであり、楽器を奏することだけでなく、広義には歌を歌うことも含まれる。演奏には即興演奏もあれば、譜面に従った演奏もある。中でもジャズでは即興演奏が多用される一方で、クラシック音楽では通常は譜面の音符の通りに演奏されている。真に機械だけによる演奏は自動演奏と呼ばれている。 音楽鑑賞とは、ひとが行った演奏を自分の耳で聴き、それを味わうことである。また音楽作品を聴いてそれの「品定め」することを指す場合もある。 楽器の編成は演奏する楽曲の音楽ジャンルと関連がある。 楽器編成は、音楽ジャンル→編成という構成で説明をすると理解しやすいものであり、たとえば以下のようなものがある。 次のような編成が一般的である。 この他の変則的な編成も多い。ロックバンドの編成の詳細はバンド (音楽)#ロックバンド で解説。 音楽はもともとは生演奏だけだったが、1877年にエディソンが蓄音機を発明して以降は記録・再生された「レコード音楽」あるいは「再生音楽」を楽しむことができるようになった。近年では人々の音楽を聴く行為を統計的に見ると、再生音楽が聴かれている時間・頻度が圧倒的に多くなっている[24]。 生演奏される音楽は、en:performing arts 音楽の記録・伝達方法として最も古いものは口承であるが、やがていくつかの民族は音楽を記号の形にして記す、いわゆる楽譜を発明し使用するようになった。各民族では様々な記譜法が開発されたが、11世紀初頭にイタリアのグイード・ダレッツォが譜線を利用した記譜法を開発し[25]、これが徐々に改良されて17世紀に入るとヨーロッパにおいて五線譜が発明された。
鑑賞
楽器編成
クラシック音楽
オーケストラ(通常、弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器から成る)
一般的な「2管編成」だと35人?70人程度。「2管編成」を細かく説明すると、弦楽器は第1バイオリン 8-12人程、第2バイオリン6-10人程、ビオラ 4-8人ほど、チェロ 3-6人ほど、コントラバス 1-4人程。木管楽器はフルート 2人、オーボエ 2人、クラリネット 2人、ファゴット 2人。金管楽器はホルン 2-4人程、トランペット 2人、トロンボーン 2人、チューバ 1人。打楽器は1-2人(主にティンパニ、あとは様々。)。
「5管編成」で120人程度であり、音の厚みを感じさせる。
オーケストラの編成の詳細については オーケストラ#編成 で解説。
室内オーケストラ(10?20名程度と小規模なオーケストラ)
アンサンブル
カルテット(四つの楽器)
トリオ(三つの楽器)
デュオ(一対の楽器(や歌手))
ジャズ
コンボ(小編成)
ビッグバンド(「フルバンド」で総勢17名前後の編成。基本はドラム・ピアノ・ギター・ベースのリズムセクションおよび、トランペットx4、トロンボーンx4、サックスx5。スウィング・ジャズなどの演奏で採用される。)
ジャズの楽器編成については バンド (音楽)#ジャズバンド で解説。
ロック・ミュージック
ギター・トリオ(ギタリスト+ベーシスト+ドラマー。楽器名で言うと、エレクトリック・ギター + エレクトリック・ベース + ドラムス。ロックバンドの基本構成のひとつ)
ギター・トリオ + ボーカル(これもロックバンドの基本構成のひとつ)
ギタリスト2人 + ベーシスト + ドラマー
ギタリスト + ベーシスト + ドラマー + エレクトリックキーボード
吹奏楽
マーチングバンド
英国式ブラスバンド
邦楽
雅楽
能楽
囃子
三曲合奏
生演奏 / 再生音楽
生演奏路上パフォーマンスを行うトランペット奏者
記録と録音技術「音楽・音響・録音技術」も参照