音楽
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その後、テレビなどの新しいメディアの登場と普及、カセットテープや1980年代のコンパクトディスクの登場など新しい媒体の出現、1979年に発売されたウォークマンのような携帯音楽プレーヤーの登場などで音楽愛好者はさらに増加し、音楽産業は隆盛の一途をたどった。

音楽産業隆盛の流れは、1990年代後半にインターネットが普及し初めてから変化しはじめた。インターネットを介した音楽供給はそれまでのように音楽を保存した物理的な媒体をもはや必要とせず、物として音楽を所有する需要は減少の一途をたどった。一方で、音楽祭演奏会はこの時期を通じて開催され続けており、ライブなどはむしろ隆盛を迎えているなど、音楽産業を巡る環境は変化し続けている[22]
要素
音の要素
音には、基本
周波数(音の高さ、音高)、含まれる周波数(音色和音など)、大きさ(音量)、周期性(リズム)、音源の方向などの要素がある。
西洋音楽における三要素の概念

上記の要素に関連して、いわゆる西洋音楽の世界では、一般に音楽はリズムメロディーハーモニーの三要素からなる、と考えられている。だが実際の楽曲では、それぞれが密接に結びついているので一つだけを明確に取り出せるわけではない。また、音楽であるために三要素が絶対必要という意味ではない。たとえば西洋音楽以外ではハーモニーは存在しないか希薄であることが多いし、逆に一部の要素が西洋音楽の常識ではありえないほど高度な進化を遂げた音楽も存在する。このようにこれら三要素の考え方は決して完全とは言えないが、音楽を理解したり習得しようとする時に実際に用いられ、効果をあげている。
西洋音楽において和声が確立した音楽におけるメロディ
メロディ(旋律)は特に和音の構成によってなされており、和音は周波数のおよそ整数比率によって発生する。
音の発生方法
を発生する方法には口笛、手拍子、楽器などがある。西洋の伝統的な分類法においては楽器は息を吹き込む管楽器[注 2]、弦を振動させることで音を出す弦楽器[注 3]、そして楽器そのものを打ったり振ったりして音を出す打楽器太鼓など)の3つに分類される。楽器は地域的な特色が強く出るものであり、西洋音楽の普及によって西洋起源の楽器が世界中に広まっていった後も、世界各地にはその土地ならではの特徴的な楽器が多く存在し、同じ楽器でも使用する素材が異なることも珍しくない[23]
音楽行為

音楽行為に関しては、現代では一般的に「作曲」「演奏」「鑑賞」が基本として考えられている。作曲とは、作曲者の心に感じた事を音によって表現することである。演奏とは、再現芸術ともよばれ、作曲された音楽を実際に音として表現する行為であり、原曲を変え(=編曲)つつ演奏したり、声楽曲を器楽曲に変える(編曲)等した上で演奏する行為も演奏行為とされる。(#演奏)。鑑賞とは、音楽を聴いてそれを味わったり、価値を見極めたりすることである。
作曲詳細は「作曲」を参照

作曲とは、曲を作ること、あるいは音楽の次第を考案することである。具体的には、楽譜を作成することもあれば、即興演奏という方法で楽譜制作は抜いて、作曲をすると同時に演奏をしていくこともある。また、作曲者は楽譜を作るにあたって、様々な音を形で表したもの(いわゆる音符や記号など)を五線譜に従い、その音を置くことによって、リズムのある「音楽」に仕上がる。
演奏詳細は「演奏」を参照

演奏とは、実際に音を出すこと、つまり音楽を奏でることであり、楽器を奏することだけでなく、広義にはを歌うことも含まれる。演奏には即興演奏もあれば、譜面に従った演奏もある。中でもジャズでは即興演奏が多用される一方で、クラシック音楽では通常は譜面の音符の通りに演奏されている。真に機械だけによる演奏は自動演奏と呼ばれている。
鑑賞

音楽鑑賞とは、ひとが行った演奏を自分の耳で聴き、それを味わうことである。また音楽作品を聴いてそれの「品定め」することを指す場合もある。
楽器編成

楽器の編成は演奏する楽曲の音楽ジャンルと関連がある。

楽器編成は、音楽ジャンル→編成という構成で説明をすると理解しやすいものであり、たとえば以下のようなものがある。
クラシック音楽


オーケストラ(通常、弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器から成る)

一般的な「2管編成」だと35人?70人程度。「2管編成」を細かく説明すると、弦楽器は第1バイオリン 8-12人程、第2バイオリン6-10人程、ビオラ 4-8人ほど、チェロ 3-6人ほど、コントラバス 1-4人程。木管楽器はフルート 2人、オーボエ 2人、クラリネット 2人、ファゴット 2人。金管楽器はホルン 2-4人程、トランペット 2人、トロンボーン 2人、チューバ 1人。打楽器は1-2人(主にティンパニ、あとは様々。)。

「5管編成」で120人程度であり、音の厚みを感じさせる。

オーケストラの編成の詳細については オーケストラ#編成 で解説。

室内オーケストラ(10?20名程度と小規模なオーケストラ)

アンサンブル

カルテット(四つの楽器)

トリオ(三つの楽器)

デュオ(一対の楽器(や歌手))

ジャズ


コンボ(小編成)

ビッグバンド(「フルバンド」で総勢17名前後の編成。基本はドラム・ピアノ・ギター・ベースのリズムセクションおよび、トランペットx4、トロンボーンx4、サックスx5。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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