音楽心理学
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研究対象としては下記のものがあげられる。

毎日の音楽リスニングの状態(運転中・食事中・買い物中・読書中、など)

音楽の式典集会宗教的、祭典スポーツ政治的イベントなど)

器楽声楽学習を伴う、特定の過程と技術

ダンスのような音楽的行動と、音楽に対する感情的反応

人の一生を通しての音楽的行動・能力の発達

個人グループの個性を形作る音楽の役割

音楽的嗜好(「どうして私たちは特定ジャンルの音楽を好きになったり嫌いになったりするのか」の理由)

音楽的嗜好の社会的影響(親子家族専門家社会的背景、など)

音楽聴取の構造(旋律フレーズハーモニー音程リズム拍子・ダンス・テンポ、および、構文のような準言語的要素)

音楽的パフォーマンスを伴う心理学的プロセス。例えば下記のものがあげられる。

読譜(読譜時の目の動きを含む)

即興演奏

グループパフォーマンスにおける個人的・社会的な視点

またはコンピュータを使用した作曲編曲


心理学との関連

生体心理学
神経心理学を含む)

知覚音響心理学を含む)

音楽認識言語思考意識学習記憶など、認識に関することがらにつながる)

動機付け情緒

子ども発達発達心理学を含む)

健康ストレス、コーピング、心理療法精神疾患を含む)

音楽療法

パーソナリティと個人差

スキル才能創造性知能を含む)

社会心理学認識

「音楽と脳」

失音楽症(en:Music-specific disorders。音痴などを含む。)

音楽教育分野に関する音楽心理学研究

音楽心理学での「スキル(才能、創造性、知能を含む)」、「情緒(Emotion)」「情操(Sentiment)」「知覚」などに関する研究を、音楽教育に応用しようとする試みもあり、古くはジェームス・マーセルなどが研究の対象としていた[7]。1980年には、実験心理学的な手法も音楽教育研究に採用されるようになっている[8]

これらたくさんの有望な分野の相互作用に関する調査は、やっと始まったばかりである。
脚注^ ダイアナ・ドイチュ『音楽の心理学(上)』,寺西 立年・宮崎 謙一・大串健吾 訳,西村書店,(翻訳者)あとがき
^ 高野瀏『音楽心理学』東宛書房,1935年
^ 相沢陸奥男『音楽の心理学』東宛書房,1935年
^ Muller-Freienfels, Richard,Psychologie der Musik,Berlin:Vieweg,1936
^ Carl Emil Seashore,Psychology of Music,New York, London, McGraw-Hill Book Company,Inc., 1938
^ 倉片憲治「音楽心理学の方法」谷口高士 編『音は心の中で音楽になる 音楽心理学への招待』,北大路書房,第1章
^ たとえば、ジェームス・マーセル、マーブル・グレーン『音楽教育心理学』供田武嘉津 訳,音楽之友社,1965年など。この時代の総括としては、供田武嘉津『音楽教育学』音楽之友社,pp61?99が詳しい。
^ 田中正『新しい音楽教育研究法 ?心理学・統計学に基づく?』,音楽之友社,1985年に、概説・手法・実施例がある。


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