高雄ライトレールの2期事業を差し止めている[70]。高雄市政府捷運工程局の局長人事は韓により元台北市政府捷運工程局出身者に代わり、差し止め区間を別ルートあるいはよりコストと工期のかかる高架式あるいは地下式を提唱しているため、問題が長期化している[71]。 競馬場[72]、ディズニーランド[73]、早稲田大学高等部分校[74]、フォーミュラ1[75]、Pokemon GOのイベント[76]、北京ダック料理選手権[77]など、高雄への各種施設やイベント誘致を表明しているが、いずれも実現には至っていない。また、台湾が実効支配し、高雄市旗津区に属する太平島で石油掘削を行うと選挙期間中の公約で掲げていたが、石油業の台湾中油が費用や安全性の面で現実的ではないとコメントしている[78]。その後、2019年6月に愛河で油汚染が発生した際に「太平島へ行く必要がなくなった」と市民に皮肉られている[79]。 このようなことから、2019年6月から7月にかけて高雄市長として出席した市内各校の模範学生表彰式では、市政を批判する中高生が相次ぎ、韓国瑜は「それぞれの意見を尊重する」とコメントした[80][81][82][83]。 2019年9月23日、高雄市の次年度予算説明会において、選挙期間中に公約として掲げていた太平島の石油掘削の予算はどこに組み込まれているのかと質疑を受け、「誰が石油を掘削するなんて言ったんだ?」と回答した[84]。これについて、選挙期間中に行われた政権発表会や政治番組などで市債残高の縮減策として太平島の石油掘削を主張していたこと、また市長選の選挙ポスターにも「太平島の石油掘削」と記されていたことが指摘されている[85]。 市の観光プロモーション強化の一環として、月替わりで著名人をイメージキャラクターに起用している。
各種施設やイベントの誘致
観光
2019年
1月:白冰冰(歌手)[86]
2月:陳文茜(キャスター)[86]
3月:ダニー・ユン
4月:荘智淵(高雄出身の卓球選手)[87]
5月:波特王 Potter King(Youtuber)[88]
6月:虎?
2009年の八八水災で村全体が壊滅した甲仙区小林村の被災者が市に賠償を求めていた裁判で、一部の原告についての最高法院から高等法院への差し戻し審で市の敗訴が確定し、韓は上訴しないことを表明。長年の被災者の闘いに決着をつけた[90]。 2019年6月30日、デング熱発症者が市内で確認された際に「中央政府はインドネシア人やベトナム人ばかり援助して高雄市には無関心だ。」と民進党政権および中央政府を批判するも、衛生福利部は「1人目の症例を確認した5月の時点で既に市への予算配分と人的支援は行っている。」と反論した[91]。従来は台南市内が中心だったデング熱の蔓延に対しての市政府の初動の遅れが批判をうけたり[92]、多発する市内の豪雨水害の発生直後に20時間ほど消息不明となったことで『神隠少女(日本のアニメ映画千と千尋の神隠し)』に喩えられた[93][94]。 2019年7月、中華民国総統選挙の候補に選出され(詳細は次項参照)、その前後から台湾各地での総統選挙遊説が目立つようになった一方[95]、(前項の防災などで)市政が疎かになっているのではないかと指摘されるようになった[96]。デング熱対応で不在がちだった時期には、韓と市長選を争いその後行政院副院長へ転身した陳其邁が高雄に派遣されていたこともあり、中国語版ウィキペディアでは陳の記事が「兼任高雄市長」と書き換えられるほどだった[97]。 8月22日には10時半から高雄市庁舎で予定されていた自民党青年局訪台団との会談に25分遅刻し、「早朝から予定が詰まっていた」と釈明した[98]。 市政における一連の行動からか、就任半年の6月末時点で早くも罷免のための署名運動が始動している[99]。 2019年9月11日、市内駁二芸術特区で2006年以降ほぼ毎年開催されてきた音楽祭「大港開唱 2019年9月24日、市議会で定時閉会が可決されたことに伴い、市議会の定時(18時)閉会を目指す一環として市議の質疑人数を抽選で絞るようになった[102]。定数66に対し質疑に参加できる議員は僅か12人で、初日に抽選を外した時代力量の黄捷は激しく非難しただけでなく、翌日には議員の権益を侵害しているとして行政裁判所への提訴に踏み切った[103]。蘋果日報の調査では高雄市以外の六都では質疑順序についての抽選は実施していたものの、質疑の人数自体を制限する抽選は行われていなかった[104]。2014年の高雄ガス爆発事故直後の市議会では陳菊が夜9時すぎまで議会で答弁していたことと比較して、「出勤時は遅刻し、退勤時は定時」などと現市長を皮肉る市民もいた[105]。 以下のものは市長としてのもので総統候補としてのものではない。 9月9日、経済誌『天下雑誌
防災
総統選候補選出以降
メガポート・フェスティバル中止
市議会質疑人数抽選制
市政評価
なお、総統選出馬を公言していなかった5月時点では、毎年同時期にオピニオン誌『遠見雜誌
(中国語版)』が行う県市長に対する満足度調査の2019年度調査結果において、施政評価で67.3(六都で3位タイ、22県市中13位タイ)、満足度が57.9(六都中2位、22県市中11位)といずれも前任より下げたもののまずまずの滑り出しだったが、一方で不満足度も26.6で台北市や台中市に次ぐワースト3(六都、22県市とも)だった[110]。